エンタメ
2026-02-22 11:30
2月21日、22日に神奈川・パシフィコ横浜で開催中の日本最大級のクラシックモーターショー『Nostalgic 2days 2026』(ノスタルジック2デイズ)。日産『スカイライン』、トヨタ『2000GT』など旧車市場でも人気の車が並ぶなか、あまり見慣れない車が3台止まったブースに、ひっきりなしに人が訪れた。
【写真多数】30年経過しても古臭さを感じない先進的デザイン×重厚感あふれる内装… スバル“幻の名車”内外装全部見せ<Nostalgic 2days>
埼玉県にあるK-STAFF(雲然自動車工場)のブースに展示された3台の車は、カーデザインの巨匠、ジョルジェット・ジウジアーロ氏が手掛けたスバル『アルシオーネSVX』。同店の説明書きによると「グランドツアラーの理想像を目指し『500miles a day』のキャッチフレーズを掲げデビュー。(中略)意欲的なスタイリングとメカニズムは、グランドツアラーにふさわしいものでしたが、デビューがバブル景気終焉のタイミングと重なったこともあり、生産終了までの約5年間(1991年9月に発売を開始し、96年12月生産終了)の国内登録台数は6000台に届きませんでした」という1台だ。
そんな希少な車を3台もそろえた同社社長の辻榮一氏は、発売当初、スバルから発表された同車に興味はなく、当時人気だった日産『スカイラインGT-R』とそんなに変わらない値段だったことに驚き、「何考えてるのかな?」と思ったという。だが、そこから1年くらいして新車価格が下がり、興味を持って乗ってみたところ「今日は、みんな(周囲の車が)なんでこんな遅いんだろうと思って、スピードメーターみたら驚いた。自分の感覚があってなくて、スピードが疎いんです。そういうのが1つのきっかけでハマって、集めちゃった(笑)」とそのきっかけを明かす。
30年以上前の車とは思えない先進的なデザインに加え、驚くべき静粛性、「お客さんで全損した車を2台見たけど、ケガをした人みたことない」と話すボディの圧倒的な剛性。有名自動車評論家たちも評価し、自分で買い求めたという。その一方で、その素晴らしさが市場には伝わり切らず、こだわった作りによってコストが上がり、逆に同車を短命にしてしまった。辻社長は「今の時代でこういった車をメーカーが出すのは無理無理。当時の社長はね(バブル景気を背景に)、設計する人などに『ある程度思い通りのことをやってもいいよ』って言ったんだと思うんだよ。今は、開発を決めるとコストがいくらっていうバランスを見ながら、インフォメーションしないと進まない。当時は、各メーカーがコスト度外視のバブリーな車を作ってた。スバルも実際はもう少し売れる予定だったと思うよ」とその当時の背景を説明。それゆえに、「生まれるのは5年早かったね。製造中止が平成8年だったけど、そのころに『インプレッサ』がWRCで活躍してたでしょ。あの頃に出れば、マニュアルもでて、もっと売れてたんじゃないかな。もうちょっと粘ってくれればね…。でも5年遅かったら、バブル期に生まれてないわけだから、ここまでコストをかけられたかどうか…。難しいね」と惜しむ。
総生産数6000台弱で、生産終了から30年が経過した今、辻社長は「現存で600台程度」とその数が減っていることを明かす。それには理由があり、「ゴム類などの欠品があって、車検が通らなくなってきているんです。だから、やむなく…という方が多くなってきています」(同社スタッフ)といい、「(希少車ゆえに)業者オークションとかに出たのを他社が買って、いざ売ろうとしたら、やはり車検通らなくてうちに問い合わせがくるなんてこともある。ディーラーももう手を付けないから」と、専門的な知見のない中古車販売店では、面倒を見切れない車になってきていることも要因のようだ。
同社では、部品取り用の車も含め多くの『アルシオーネSVX』を抱えている。辻社長は「道楽だよ」と笑いながらも、「そのすばらしさを後世に伝えたい」と、今後も同車の販売やメンテナンスを続けていくと語る。
「メカニックには嫌がられるけどね(笑)。でも『SVX』っていうのはスバルにとってエポックメイキングな車なわけ。だから残していきたい。(メーカーに)力があれば、もうちょっとく部品やなんか協力してね、積極的になってもらえると…」。
『Nostalgic 2days』は、芸文社が発行するクラシックカー(旧車)の雑誌『Nostalgic Hero』『ハチマルヒーロー』 『Nostalgic SPEED』『Classic PORSCHE』、Webサイト『Nosweb.jp』『特選旧車情報』が合同で主催する日本最大級のクラシックモーターショー。国産クラシックカーを中心にあらゆる旧車ショップ、パーツメーカー、レストアショップが集結し、貴重な車両が展示されている。
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埼玉県にあるK-STAFF(雲然自動車工場)のブースに展示された3台の車は、カーデザインの巨匠、ジョルジェット・ジウジアーロ氏が手掛けたスバル『アルシオーネSVX』。同店の説明書きによると「グランドツアラーの理想像を目指し『500miles a day』のキャッチフレーズを掲げデビュー。(中略)意欲的なスタイリングとメカニズムは、グランドツアラーにふさわしいものでしたが、デビューがバブル景気終焉のタイミングと重なったこともあり、生産終了までの約5年間(1991年9月に発売を開始し、96年12月生産終了)の国内登録台数は6000台に届きませんでした」という1台だ。
そんな希少な車を3台もそろえた同社社長の辻榮一氏は、発売当初、スバルから発表された同車に興味はなく、当時人気だった日産『スカイラインGT-R』とそんなに変わらない値段だったことに驚き、「何考えてるのかな?」と思ったという。だが、そこから1年くらいして新車価格が下がり、興味を持って乗ってみたところ「今日は、みんな(周囲の車が)なんでこんな遅いんだろうと思って、スピードメーターみたら驚いた。自分の感覚があってなくて、スピードが疎いんです。そういうのが1つのきっかけでハマって、集めちゃった(笑)」とそのきっかけを明かす。
30年以上前の車とは思えない先進的なデザインに加え、驚くべき静粛性、「お客さんで全損した車を2台見たけど、ケガをした人みたことない」と話すボディの圧倒的な剛性。有名自動車評論家たちも評価し、自分で買い求めたという。その一方で、その素晴らしさが市場には伝わり切らず、こだわった作りによってコストが上がり、逆に同車を短命にしてしまった。辻社長は「今の時代でこういった車をメーカーが出すのは無理無理。当時の社長はね(バブル景気を背景に)、設計する人などに『ある程度思い通りのことをやってもいいよ』って言ったんだと思うんだよ。今は、開発を決めるとコストがいくらっていうバランスを見ながら、インフォメーションしないと進まない。当時は、各メーカーがコスト度外視のバブリーな車を作ってた。スバルも実際はもう少し売れる予定だったと思うよ」とその当時の背景を説明。それゆえに、「生まれるのは5年早かったね。製造中止が平成8年だったけど、そのころに『インプレッサ』がWRCで活躍してたでしょ。あの頃に出れば、マニュアルもでて、もっと売れてたんじゃないかな。もうちょっと粘ってくれればね…。でも5年遅かったら、バブル期に生まれてないわけだから、ここまでコストをかけられたかどうか…。難しいね」と惜しむ。
総生産数6000台弱で、生産終了から30年が経過した今、辻社長は「現存で600台程度」とその数が減っていることを明かす。それには理由があり、「ゴム類などの欠品があって、車検が通らなくなってきているんです。だから、やむなく…という方が多くなってきています」(同社スタッフ)といい、「(希少車ゆえに)業者オークションとかに出たのを他社が買って、いざ売ろうとしたら、やはり車検通らなくてうちに問い合わせがくるなんてこともある。ディーラーももう手を付けないから」と、専門的な知見のない中古車販売店では、面倒を見切れない車になってきていることも要因のようだ。
同社では、部品取り用の車も含め多くの『アルシオーネSVX』を抱えている。辻社長は「道楽だよ」と笑いながらも、「そのすばらしさを後世に伝えたい」と、今後も同車の販売やメンテナンスを続けていくと語る。
「メカニックには嫌がられるけどね(笑)。でも『SVX』っていうのはスバルにとってエポックメイキングな車なわけ。だから残していきたい。(メーカーに)力があれば、もうちょっとく部品やなんか協力してね、積極的になってもらえると…」。
『Nostalgic 2days』は、芸文社が発行するクラシックカー(旧車)の雑誌『Nostalgic Hero』『ハチマルヒーロー』 『Nostalgic SPEED』『Classic PORSCHE』、Webサイト『Nosweb.jp』『特選旧車情報』が合同で主催する日本最大級のクラシックモーターショー。国産クラシックカーを中心にあらゆる旧車ショップ、パーツメーカー、レストアショップが集結し、貴重な車両が展示されている。
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