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『スーパーマリオ』映画第2弾が大ヒット 宮本茂が語る“映画化での進化”と女性キャラクターの変化

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2026-05-01 08:30
『スーパーマリオ』映画第2弾が大ヒット 宮本茂が語る“映画化での進化”と女性キャラクターの変化
任天堂の宮本茂氏 (C)ORICON NewS inc.
 世界的大ヒットとなっている『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』。日本公開にあわせ、イルミネーションのクリス・メレダンドリ氏と任天堂の宮本茂氏にインタビューを行い、“映画化によるキャラクターの進化”について話を聞いた。

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 本作は、2023年に公開され世界興収約13億ドル(約2000億円)を記録した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に続く第2弾。4月24日に日本で公開が始まると、26日までの週末3日間で16億109万3600円の興行収入をあげ、週末興行成績のNo.1のスタートを飾った。

 4月1日より先行公開された北米では、公開4週目も勢いは衰えず、累計興収は3億865000万ドル(約616億円)を突破。世界興収も8.3億ドル(約1326億円)を超えるなど、記録的ヒットを続けている(※Box Office Mojo調べ、4月27日時点)。

 宮本氏は、映画化によるキャラクターの変化について、「これまでのキャラクターは、ドット絵だったり、自分が操作する中で理解される存在で、比較的限られた動きの中にいました。でも映画になることで、本当に自由に動き回る存在になったと感じています。マリオは3Dになって“人形”のようになり、映画では“人”になったような感覚があります。それくらい大きな進化だと思います」と語った。

 また、制作体制についても、「イルミネーションのスタッフは、僕ら以上にマリオのことを理解しているんじゃないかと思うほどで(笑)。監督のアーロン・ホーヴァスとマイケル・ジェレニック、脚本のマシュー・フォーゲルといったメンバーに恵まれました」と信頼を寄せる。

 そして、「今回の映画では、本当に多くのキャラクターが登場しますが、それがまるで最初からそこに存在していたかのように自然に集まっている。マリオの世界がここまで広がっていたんだと、改めて40年の歴史を振り返るような感覚でした」と振り返った。

 そうした“映画ならではの進化”が、特に分かりやすく表れているのが女性キャラクターの描かれ方だ。初期のゲームでは、いわゆる“救出を待つヒロイン”というイメージだったが、映画では精神面でも戦闘能力でも自立した、より力強いキャラクターへと変化している。新作では、ピーチ姫に加えてロゼッタも登場。内面の葛藤や感情もより丁寧に描かれている。

 宮本氏は、「ゲームはわかりやすさがとても重要で、プレイヤーが何をすればいいかすぐ理解できる必要があります。だから“さらわれた姫を助けに行く”という構造は、一種の記号として機能してきました」とゲームならではの制約を踏まえて説明。「それが今の女性像と合わないという指摘があることも理解していました。ただ、ゲームの仕組みとしては簡単には変えられない部分でもあるんです」と率直に語る。

 一方、映画では、「思い切って変えようということで、クリスさんたちと議論を重ねました」と明かす。「1作目では“戦う女性”をわかりやすく打ち出しましたが、2作目ではそれだけでは足りないと感じて。ピーチの悩みや感情、マリオとの関係性の揺れなども描くことで、より豊かなキャラクターになったと思います」と手応えを語った。

 メレダンドリ氏も、アメリカでの観客の反応について、「特に女性や子どもたちがキャラクターの強さに共感しているのが印象的でした」とコメントし、新たな魅力として受け入れられていることを実感しているという。

 さらに本作では、ヴィランであるクッパとクッパJr.の存在も重要な軸となる。メレダンドリ氏は「魅力的な悪役がいるほど映画は面白くなる」と語り、新作ではクッパの“叶わぬ恋”に加え、親子の関係性にも踏み込んだ描写が盛り込まれている点も特徴だ。

 「親子で楽しめる作品」を目指してきたのが任天堂だ。作品づくりにおいて宮本氏が重視しているのは、“子どもを過小評価しないこと”だという。

 「子どもは知識が少ないだけで、感情や理解力はしっかり持っている。だから安易にわかりやすくしすぎるのではなく、自然な表現で伝えたい。大人も子どもも同じように楽しめる作品を作りたい」と語り、下ネタなどに頼らないユーモアにもこだわっていることを明かした。

 いまや、親子にとどまらず、祖父母・親・子どもという三世代で楽しめる存在になってきている「スーパーマリオ」の世界。宮本氏は「少しでもゲームに触れたことがある、あるいはタイトルを知っているだけでも十分です。映画を観ることで、まるで全部知っているような気分になれると思います」とアピールし、「映画館で世代を超えたコミュニケーションが生まれればうれしい」と作品のさらなる広がりに期待を寄せた。

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