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IMAGICA GROUP、カンヌで映画製作プロジェクト第2弾発表 関友太郎監督『OUR SON』選出

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2026-05-23 13:22
IMAGICA GROUP、カンヌで映画製作プロジェクト第2弾発表 関友太郎監督『OUR SON』選出
「IMAGICA GROUPオリジナル映画製作プロジェクト」記者会見出席者(左より)長瀬俊二郎、ハンサングン、関友太郎、市山尚三、坂野ゆか、石川慶(C)Kazuko WAKAYAMA
 IMAGICA GROUPが手がける「IMAGICA GROUPオリジナル映画製作プロジェクト」の第2弾作品が、「第79回カンヌ国際映画祭」会期中のフランス・カンヌで発表された。44企画の中から最終選考を経て、関友太郎監督、ハンサングンプロデューサーによる『OUR SON』に決定した。

【画像】関友太郎監督、ハンサングンプロデューサー

 同プロジェクトは、新たな才能の発掘と、日本映画の可能性をグローバル市場へ発信することを目的に2025年に始動。グループ会社内から、国際映画祭への出品・受賞を視野に入れた映画企画を公募し、毎年1本を選出・製作する取り組みで、5年間の継続を予定している。

 現地時間5月18日、カンヌのジャパンパビリオンで開催された記者発表会には、『OUR SON』の監督、プロデューサーのほか、IMAGICA GROUP代表取締役社長・社長執行役員 グループCEOの長瀬俊二郎氏、審査員を務めた映画監督の石川慶氏、東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの市山尚三氏、川喜多記念映画文化財団常務理事・坂野ゆか氏が出席した。

 長瀬CEOは、「昨年の第1弾発表以来、映画業界の方々から『ぜひ続けてほしい』という声をいただき、応募者からも『1本と言わず、2本、3本と製作してほしい』というお声をいただいております」と反響を語り、「こうした機会を創出できたことを大変うれしく感じています」とコメント。

 また、新たに審査員として石川監督が加わったことを紹介し、「奇しくも同い年齢ということで、私も大変気合いが入っています」と笑顔を見せた。

 石川監督は、「昨年の第1弾の発表もカンヌで拝見しており、個人的にも素晴らしいプロジェクトだと思っていました」と振り返り、「作り手として応募する立場でもあるので悩みましたが、多様な企画を拝見し、国際映画祭へ送り出したい作品を選べるのは光栄なこと」と参加理由を説明。

 さらに、第2弾作品に選ばれた『OUR SON』について、「関監督が所属されていた監督集団“5月”の作品を『八芳園』からすべて拝見しており、個人的にも大好きな作家です。彼らの作品は映像の“形(フォーム)”の新しさが注目されがちですが、私は常に“役者の見せ方”の秘密を知りたいと思っていました」と前置きした上で、「今回の企画は、そうしたフォームの新しさに加え、強力なストーリーとキャラクターの魅力が備わっていた。良い作品に仕上がれば、すぐにでも国際映画祭へ飛び立っていくポテンシャルを持った企画」と高く評価した。

 市山氏は、「今年は全体のレベルが大幅に上がり、国際映画祭への展開が期待できる企画が非常に増えた」と語り、「日本のインディペンデント映画界には非常に面白い企画が眠っていると実感した」とコメント。

 坂野氏は、「『OUR SON』は序盤から引き込まれ、不穏でスリリングな世界が展開されていました。社会や倫理観の危うさ、社会の暗部といったテーマが関監督ならではの視点で描かれていた」と語り、「本プロジェクトの趣旨に対して高いポテンシャルを持っている」と期待を寄せた。

 関監督は、着想のきっかけについて、「スマホで何気なく見ていたニュース記事でした。『精子提供で子どもを産んだ女性が、その子に愛情を注げなかった』というニュース記事がずっと心に引っかかっていた」と明かし、「平穏な顔をした世の中に潜む不気味なものや、そこから生じる緊張感が映画的表現につながるのではないかと思った」と語った。

 ハンサングンプロデューサーは、「関監督とは数年前に共通の知人を通じてドラマ企画でご一緒する機会がありましたが、当時はタイミングが合わず制作には至りませんでした。昨年から別のドラマを一緒に制作する中で、私が常々面白いと感じている“フィクションと現実のリアルな事象の融合”というテーマに対し、関監督独自の着眼点や思考が非常に魅力的だと感じた」と説明。

 「このプロジェクトのような機会は、映画を作る人間にとって非常に重要で貴重なもの」と語り、「必ず素敵なストーリーを映像化して届けたい」と意気込みを見せた。

 記者会見後には、The SCREEN Gardenでガーデンパーティーも開催。長瀬CEOは、1910年にフランス・リヨンへ渡った曾祖父がフランス映画に魅了されたことが、IMAGICA GROUPの映画ビジネスの原点になったと紹介し、「116年前に彼がフランスに来ていなかったら、今日の私たちはここにいなかったかもしれない」と語り、カンヌの地で映画とともに歩んできた同社のルーツに思いを馳せていた。

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