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2026-07-24 18:00
オーディションメディアのパイオニア「デビュー/Deview」による毎年恒例・業界最大規模のBIGチャンス『夏の特別オーディション2026』。デビューが厳選した152社の芸能プロダクションが一斉に新人募集を行う特集企画に合わせて、参加事務所がプッシュする所属者にインタビュー。2019年の『デビュー冬の特別オーディション』をきっかけに現在の事務所に所属した俳優・久遠明日美(くどお・あすみ)に、所属のきっかけから、現在の活動、今後の目標や夢、デビューユーザーへのメッセージなどについて話を聞いた。
【写真】所属事務所のある東映東京撮影所に佇む久遠明日美
■【東映東京撮影所俳優ユニット所属/久遠明日美インタビュー】
――俳優を目指し始めた頃から、事務所に所属するまでの経緯を振り返っていただけますか?
「小さい頃から俳優になりたいという夢はあったんですが、地元・福岡から俳優として活動する手段が分からなかったんです。その頃本屋さんで雑誌の『デビュー』を買って読んではいましたけど、付録のオーディション用紙で応募する勇気がなかなか出なくて。中学生になると『ホリプロスカウトキャラバン』や『国民的美少女コンテスト』、『東宝シンデレラ』など大規模なオーディションに応募してみるんですが、地方予選の最終まで行くけどその先に進めないということが続いて。家族からも“ちゃんと勉強してね”と言われていたので、英語関係の高校に進んだんですが、やっぱり心の底では俳優を諦めきれなくて。家族に“上京したい”とお願いして、“東京の大学に合格”という条件で受験して、上京することができたんです」
――上京して、より本格的に俳優を目指すことができるようになったんですね。
「周りが就活を始めている時も、自分はやはり俳優の道に進みたいと思って活動していて、2019年に『デビュー冬の特別オーディション』を見つけて、これに賭けようと思いました。いくつかの事務所に応募して面接まで進んだのですが、東映や東映アニメーションの作品を観て育ったので、絶対に映画に近い環境にある東映に入りたいと思っていました。当時丸の内にあった本社でオーディションを受けたのですが、緊張しすぎてモノローグの演技審査も全然ダメで…。それでもご縁があって合格をいただいたんです。後に“ボロボロだったのに何故合格したんですか?”と聞いてみたんです。そうしたら当時のマネージャーさんが“『お願いします』って部屋に入ってきた時に決めた。目の輝きが良かった”と教えてくださいました。東映や映画に対する想い、やる気が目ににじみ出ていたのかもしれません」
――そうして所属となったこの事務所は、目指している映画の世界に近いことが魅力ですよね。
「所属したからといってすぐ映画に出られるわけではないのですが、ここは自分がやりたいことを一番に優先してくれる事務所だと思います。“こういうものが合うんじゃないか”という客観的な意見と、自分が一番やりたいことをすり合わせて考えてくださいますし、お仕事がない期間でも何をすれば良いかが明確で、マネージャーさんと二人三脚で進むことができています。俳優ユニットはキャスティング部の近くにあるので、顔を覚えていただけますし、お仕事までの距離が近いというより、ハッキリしている感じがします」
――東映東京撮影所は、取材する我々も足を踏み入れるだけでテンションが上がります。
「俳優ユニットのあるGスタには楽屋があるので、エレベーターで大御所の俳優さんとご一緒した時などはすごく緊張するんですが、俳優さんがお芝居に入る前の姿を見ることができて、それもすごく勉強になります。様々な関係者の方ともご挨拶ができるので、事務所に来る前はちょっとピリッとした気分で、ちゃんとした格好で行こうと意識します。撮影所で働いているスタッフ方にも名前を覚えていただけて、声をかけてくださる方もいるので、やる気にもつながりますね」
――これまで多くの作品に参加されていますが、ご自身でターニングポイントになったと思う現場はありますか?
「『ハケンアニメ!』(2022年)では、東映のキャスティング担当の方にオーディションの相手役を頼まれて、撮影所で100人ぐらいの子役を相手に同じシーンを何回も演じるという機会をいただきました。私はまだ大きな作品に関わったことがない状態だったので、その時の自分を思いっきりぶつけるような時間になったんですが、その様子をプロデューサーが見ていてくださって、『ハケンアニメ!』にキャスティングしてくださったんです。大きな規模の商業映画で、豪華な俳優陣との共演も初めてで、しかも吉岡里帆さんの後ろにずっといる役だったので、すごく刺激的な現場でした。ただしセリフがない役でしたし、次にいつ映画の現場に行けるか分からないという気持ちだったので、段取りの時から思いっきりアドリブを演じていたんですね。そうしたら監督(吉野耕平)がアドリブのやり取りをすくってセリフにしてくださったんです。撮影後にアフレコがあって、私のセリフが採用されたことが実感できてすごく嬉しかったですし、配信で観るとちゃんと字幕が出るんですよ(笑)。そうやって一つ一つの仕事に全力で向かったことが、結果に繋がって形になったという初めての経験が『ハケンアニメ!』で、仕事への向き合い方のターニングポイントになりました」
――映画祭でも高く評価されたショートフィルム『美作物語Story2 真夏の遺影』の撮影はいかがでしたか?
「岡山の美作市が舞台の作品で、大後寿々花さん演じるお茶農家の娘・アスカの親友で映画監督の夢破れて地元に帰って来た萌乃という役でしたが、オーディションの時からこの役にとてもシンパシーを感じていました。オーディションの前にはお茶について片っ端から調べて、私の地元の近くにも八女茶がありますので、そうしたお話もして、結果ご縁をいただくことができました。後々、プロデューサーの方に聞いたら“作品を良くしてくれるであろう『やる気』が見られたので採用しました”と言ってくださったんです。ちょうど撮影の頃は、上京から10年経っても俳優として思ったように進んでいなくて、萌乃と自分の心境がリンクしていたので、役作りはあまりしないで臨んだと思います。映画を見返すと、ありのままの私が映っていて、すごく不思議な気がします。自分は役をガチガチに固めていきたいタイプだったんですが、自分を通した役作りや、自分自身の魅力にも気付けた作品でした」
――改めて、東映東京撮影所俳優ユニットに所属して良かった点は?
「先ほどお話したように、東映の配給作品、特に東京撮影所で作っている作品に参加したことからオファーをいただくこともあるんです。そこは他の事務所さんにはない良いところかなと思います。あとは今のマネージャーさんが敏腕な方で(笑)、いろいろとご縁を繋げてくださるんです。『プリキュアシリーズ』の声優オーディションにも“出してみようよ”と背中を押してくださいましたし、“ボイスサンプルを作りたい”と以前から言っていたんですが、マネージャーさんがきっかけをくださって、声のオーディションを受けられるようになりました。昨年、映画館の丸の内 TOEIが閉館した際に『さよなら 丸の内 TOEI』というクラウドファンディングが行われて、上映前の予告の時間に流れる返礼品のムービーのナレーションを任せていただき、舞台挨拶にも登壇させていただきました。ちょっと興味があることにすぐ挑戦させてくださるマネージャーさんがいるのは強みだなって思っています」
――8月には小劇場の舞台に出演されますね。
「劇団癖者(くせもの)さんはマネージャーさんと一緒に観に行って、オーディションに応募して出演しました。演出の方が女性のすごくポップな劇団で、パンフレットやビジュアル撮影にもこだわって、観に来てくださる方を、お芝居だけじゃなくて、グッズやパンフレットや宣伝でも楽しませてくれるような現代っぽい印象の劇団です。今年5月に出た舞台には関係者の方が観に来てくださって、生で演技を見ていただくきっかけにもなりました。まだまだお芝居が上手くなりたいですし、そういう意味でライブが一番鍛えられるかなと思うので、今後も舞台に挑戦していきたいと思っています」
――9月公開の映画『ランニングハイ』ではヒロインに抜擢されています。
「インティマシー・シーンがあるという、今まで挑戦したことのない役だったのですが、私が無理を言ってオーディションを受けさせてもらったんです。撮影は5月で、舞台の本番と被っていたので、午前中は撮影、午後は舞台のような濃密な春でした。あとで振り返ってターニングポイントになればいいなと思いながら頑張ったので、20代の最後にいい挑戦ができたと思っています。『「お笑い×ネトラレ」という異色テーマで夫婦の泥臭い愛と葛藤を描く大人の青春映画』という想像もできないような内容ではあるんですが、結構ハートフルな映画になっています。共演させていただいた方々も、NetflixやNHKで注目されている豪華な方々なので、いい勉強になりましたし、刺激をもらえました」
――舞台に映画公開と、今後ますます注目されそうな久遠さんですが、今後の目標を教えてください。
「私、毎年年始に担当マネージャーさんと目標を決めるんです。今年は舞台に出ることと自主制作でもいいからヒロインをやると年始に決めていたんですが、どちらも3日後ぐらいに叶ってしまって(笑)。多分、デビューを読んで事務所に受かった当時の私なら“もう十分”と思ったかもしれませんが、まだまだエネルギーが有り余っているので、今年度ももっといろんな現場に行きたい、もっと面白い作品作りをしたいというのが目下の目標です」
――その先に実現したい夢はありますか?
「今、日本舞踊を習っていまして、この業界に入る時の目標が時代劇に出ることだったので、それが具体的な目標の一つです。そして、ずっと挑戦していける役者でありたいというのが大きな夢ですね。この業界に入りたての頃は、怖いもの知らずで、大胆なお芝居に挑戦できていたと思うんです。やはり30歳が近づくと、年齢で制限されるオーディションやお仕事も増えるのですが、そういうことも気にせず、変わらず大胆なお芝居に挑戦をしていける役者でありたいと思っています。それは、フォローしてくださるマネージャーさんや事務所の存在あっての挑戦だと思うので、そこは二人三脚でやっていきたいと思ってもらえる役者でいたいと思っています」
――最後に、かつての久遠さんのようなデビューのユーザーに、背中を押してあげられるようなメッセージをいただきたいと思います。
「募集年齢が15歳から22歳ですよね。多分、一番いろんなことに迷って、変な自信があったり、なかったり、自分がわからない時期だと思うんです。私もそうだったんですけど、とりあえず行動に移してみることがすごく大事だと思っていて、それを受け止めて導いてくださる方はいます。とにかく挑戦して、自分を作らずにありのままを見せることができる人が、役者として愛されるんじゃないかなと感じているので、ありのままをぶつけてきてほしいなと思っています。私もまだまだ新人ですし、役者としては未熟なので、もし東映東京撮影所俳優ユニットに入ってきてくださる方がいるなら、一緒に頑張りたいと思っています」
◆担当マネージャー・スタッフからの推薦コメント◆
精細な芝居が上手く、ものづくりの視点をちゃんと持っていて、作品を作るにあたっての立ち位置をちゃんと考えられるところが良いと思います。映画と舞台が合うと思うので、できれば年に1、2本舞台をやりつつ、その間により良い映画作品、ドラマ作品に出られるようにして、メインキャストに行けるように頑張っていきたいと思ってます。
【プロフィール】
久遠明日美(くどお・あすみ)●1997年1月20日生まれ、福岡県出身。2020年より映画を中心に活動を開始する。2025年に配信された、岡山県美作市制作のショートフィルム『美作物語Story2 真夏の遺影』では、主演の萌乃を瑞々しく演じた。本作は、Japan Film Festival Los Angeles2025で『Best Short Award』を受賞。現地でも映画祭の熱気を体感した。最新作として、劇団癖者第10回公演『溶ける夏』(2026年8月26日から8月30日に下北沢駅前劇場にて上演)に出演。2026年9月25日公開予定の『藁にもすがる獣たち』出演。2027年秋頃公開の映画『ランニングハイ』では、オーディションに数百名の中から選出され、ヒロインの涌井明日香を演じる。
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【夏の特別オーディション2026】BLUE ROSE
【夏の特別オーディション2026】オフィス稲石
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【写真】所属事務所のある東映東京撮影所に佇む久遠明日美
■【東映東京撮影所俳優ユニット所属/久遠明日美インタビュー】
――俳優を目指し始めた頃から、事務所に所属するまでの経緯を振り返っていただけますか?
「小さい頃から俳優になりたいという夢はあったんですが、地元・福岡から俳優として活動する手段が分からなかったんです。その頃本屋さんで雑誌の『デビュー』を買って読んではいましたけど、付録のオーディション用紙で応募する勇気がなかなか出なくて。中学生になると『ホリプロスカウトキャラバン』や『国民的美少女コンテスト』、『東宝シンデレラ』など大規模なオーディションに応募してみるんですが、地方予選の最終まで行くけどその先に進めないということが続いて。家族からも“ちゃんと勉強してね”と言われていたので、英語関係の高校に進んだんですが、やっぱり心の底では俳優を諦めきれなくて。家族に“上京したい”とお願いして、“東京の大学に合格”という条件で受験して、上京することができたんです」
――上京して、より本格的に俳優を目指すことができるようになったんですね。
「周りが就活を始めている時も、自分はやはり俳優の道に進みたいと思って活動していて、2019年に『デビュー冬の特別オーディション』を見つけて、これに賭けようと思いました。いくつかの事務所に応募して面接まで進んだのですが、東映や東映アニメーションの作品を観て育ったので、絶対に映画に近い環境にある東映に入りたいと思っていました。当時丸の内にあった本社でオーディションを受けたのですが、緊張しすぎてモノローグの演技審査も全然ダメで…。それでもご縁があって合格をいただいたんです。後に“ボロボロだったのに何故合格したんですか?”と聞いてみたんです。そうしたら当時のマネージャーさんが“『お願いします』って部屋に入ってきた時に決めた。目の輝きが良かった”と教えてくださいました。東映や映画に対する想い、やる気が目ににじみ出ていたのかもしれません」
――そうして所属となったこの事務所は、目指している映画の世界に近いことが魅力ですよね。
「所属したからといってすぐ映画に出られるわけではないのですが、ここは自分がやりたいことを一番に優先してくれる事務所だと思います。“こういうものが合うんじゃないか”という客観的な意見と、自分が一番やりたいことをすり合わせて考えてくださいますし、お仕事がない期間でも何をすれば良いかが明確で、マネージャーさんと二人三脚で進むことができています。俳優ユニットはキャスティング部の近くにあるので、顔を覚えていただけますし、お仕事までの距離が近いというより、ハッキリしている感じがします」
――東映東京撮影所は、取材する我々も足を踏み入れるだけでテンションが上がります。
「俳優ユニットのあるGスタには楽屋があるので、エレベーターで大御所の俳優さんとご一緒した時などはすごく緊張するんですが、俳優さんがお芝居に入る前の姿を見ることができて、それもすごく勉強になります。様々な関係者の方ともご挨拶ができるので、事務所に来る前はちょっとピリッとした気分で、ちゃんとした格好で行こうと意識します。撮影所で働いているスタッフ方にも名前を覚えていただけて、声をかけてくださる方もいるので、やる気にもつながりますね」
――これまで多くの作品に参加されていますが、ご自身でターニングポイントになったと思う現場はありますか?
「『ハケンアニメ!』(2022年)では、東映のキャスティング担当の方にオーディションの相手役を頼まれて、撮影所で100人ぐらいの子役を相手に同じシーンを何回も演じるという機会をいただきました。私はまだ大きな作品に関わったことがない状態だったので、その時の自分を思いっきりぶつけるような時間になったんですが、その様子をプロデューサーが見ていてくださって、『ハケンアニメ!』にキャスティングしてくださったんです。大きな規模の商業映画で、豪華な俳優陣との共演も初めてで、しかも吉岡里帆さんの後ろにずっといる役だったので、すごく刺激的な現場でした。ただしセリフがない役でしたし、次にいつ映画の現場に行けるか分からないという気持ちだったので、段取りの時から思いっきりアドリブを演じていたんですね。そうしたら監督(吉野耕平)がアドリブのやり取りをすくってセリフにしてくださったんです。撮影後にアフレコがあって、私のセリフが採用されたことが実感できてすごく嬉しかったですし、配信で観るとちゃんと字幕が出るんですよ(笑)。そうやって一つ一つの仕事に全力で向かったことが、結果に繋がって形になったという初めての経験が『ハケンアニメ!』で、仕事への向き合い方のターニングポイントになりました」
――映画祭でも高く評価されたショートフィルム『美作物語Story2 真夏の遺影』の撮影はいかがでしたか?
「岡山の美作市が舞台の作品で、大後寿々花さん演じるお茶農家の娘・アスカの親友で映画監督の夢破れて地元に帰って来た萌乃という役でしたが、オーディションの時からこの役にとてもシンパシーを感じていました。オーディションの前にはお茶について片っ端から調べて、私の地元の近くにも八女茶がありますので、そうしたお話もして、結果ご縁をいただくことができました。後々、プロデューサーの方に聞いたら“作品を良くしてくれるであろう『やる気』が見られたので採用しました”と言ってくださったんです。ちょうど撮影の頃は、上京から10年経っても俳優として思ったように進んでいなくて、萌乃と自分の心境がリンクしていたので、役作りはあまりしないで臨んだと思います。映画を見返すと、ありのままの私が映っていて、すごく不思議な気がします。自分は役をガチガチに固めていきたいタイプだったんですが、自分を通した役作りや、自分自身の魅力にも気付けた作品でした」
――改めて、東映東京撮影所俳優ユニットに所属して良かった点は?
「先ほどお話したように、東映の配給作品、特に東京撮影所で作っている作品に参加したことからオファーをいただくこともあるんです。そこは他の事務所さんにはない良いところかなと思います。あとは今のマネージャーさんが敏腕な方で(笑)、いろいろとご縁を繋げてくださるんです。『プリキュアシリーズ』の声優オーディションにも“出してみようよ”と背中を押してくださいましたし、“ボイスサンプルを作りたい”と以前から言っていたんですが、マネージャーさんがきっかけをくださって、声のオーディションを受けられるようになりました。昨年、映画館の丸の内 TOEIが閉館した際に『さよなら 丸の内 TOEI』というクラウドファンディングが行われて、上映前の予告の時間に流れる返礼品のムービーのナレーションを任せていただき、舞台挨拶にも登壇させていただきました。ちょっと興味があることにすぐ挑戦させてくださるマネージャーさんがいるのは強みだなって思っています」
――8月には小劇場の舞台に出演されますね。
「劇団癖者(くせもの)さんはマネージャーさんと一緒に観に行って、オーディションに応募して出演しました。演出の方が女性のすごくポップな劇団で、パンフレットやビジュアル撮影にもこだわって、観に来てくださる方を、お芝居だけじゃなくて、グッズやパンフレットや宣伝でも楽しませてくれるような現代っぽい印象の劇団です。今年5月に出た舞台には関係者の方が観に来てくださって、生で演技を見ていただくきっかけにもなりました。まだまだお芝居が上手くなりたいですし、そういう意味でライブが一番鍛えられるかなと思うので、今後も舞台に挑戦していきたいと思っています」
――9月公開の映画『ランニングハイ』ではヒロインに抜擢されています。
「インティマシー・シーンがあるという、今まで挑戦したことのない役だったのですが、私が無理を言ってオーディションを受けさせてもらったんです。撮影は5月で、舞台の本番と被っていたので、午前中は撮影、午後は舞台のような濃密な春でした。あとで振り返ってターニングポイントになればいいなと思いながら頑張ったので、20代の最後にいい挑戦ができたと思っています。『「お笑い×ネトラレ」という異色テーマで夫婦の泥臭い愛と葛藤を描く大人の青春映画』という想像もできないような内容ではあるんですが、結構ハートフルな映画になっています。共演させていただいた方々も、NetflixやNHKで注目されている豪華な方々なので、いい勉強になりましたし、刺激をもらえました」
――舞台に映画公開と、今後ますます注目されそうな久遠さんですが、今後の目標を教えてください。
「私、毎年年始に担当マネージャーさんと目標を決めるんです。今年は舞台に出ることと自主制作でもいいからヒロインをやると年始に決めていたんですが、どちらも3日後ぐらいに叶ってしまって(笑)。多分、デビューを読んで事務所に受かった当時の私なら“もう十分”と思ったかもしれませんが、まだまだエネルギーが有り余っているので、今年度ももっといろんな現場に行きたい、もっと面白い作品作りをしたいというのが目下の目標です」
――その先に実現したい夢はありますか?
「今、日本舞踊を習っていまして、この業界に入る時の目標が時代劇に出ることだったので、それが具体的な目標の一つです。そして、ずっと挑戦していける役者でありたいというのが大きな夢ですね。この業界に入りたての頃は、怖いもの知らずで、大胆なお芝居に挑戦できていたと思うんです。やはり30歳が近づくと、年齢で制限されるオーディションやお仕事も増えるのですが、そういうことも気にせず、変わらず大胆なお芝居に挑戦をしていける役者でありたいと思っています。それは、フォローしてくださるマネージャーさんや事務所の存在あっての挑戦だと思うので、そこは二人三脚でやっていきたいと思ってもらえる役者でいたいと思っています」
――最後に、かつての久遠さんのようなデビューのユーザーに、背中を押してあげられるようなメッセージをいただきたいと思います。
「募集年齢が15歳から22歳ですよね。多分、一番いろんなことに迷って、変な自信があったり、なかったり、自分がわからない時期だと思うんです。私もそうだったんですけど、とりあえず行動に移してみることがすごく大事だと思っていて、それを受け止めて導いてくださる方はいます。とにかく挑戦して、自分を作らずにありのままを見せることができる人が、役者として愛されるんじゃないかなと感じているので、ありのままをぶつけてきてほしいなと思っています。私もまだまだ新人ですし、役者としては未熟なので、もし東映東京撮影所俳優ユニットに入ってきてくださる方がいるなら、一緒に頑張りたいと思っています」
◆担当マネージャー・スタッフからの推薦コメント◆
精細な芝居が上手く、ものづくりの視点をちゃんと持っていて、作品を作るにあたっての立ち位置をちゃんと考えられるところが良いと思います。映画と舞台が合うと思うので、できれば年に1、2本舞台をやりつつ、その間により良い映画作品、ドラマ作品に出られるようにして、メインキャストに行けるように頑張っていきたいと思ってます。
【プロフィール】
久遠明日美(くどお・あすみ)●1997年1月20日生まれ、福岡県出身。2020年より映画を中心に活動を開始する。2025年に配信された、岡山県美作市制作のショートフィルム『美作物語Story2 真夏の遺影』では、主演の萌乃を瑞々しく演じた。本作は、Japan Film Festival Los Angeles2025で『Best Short Award』を受賞。現地でも映画祭の熱気を体感した。最新作として、劇団癖者第10回公演『溶ける夏』(2026年8月26日から8月30日に下北沢駅前劇場にて上演)に出演。2026年9月25日公開予定の『藁にもすがる獣たち』出演。2027年秋頃公開の映画『ランニングハイ』では、オーディションに数百名の中から選出され、ヒロインの涌井明日香を演じる。
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