エンタメ
2026-08-12 04:00
爆風スランプが11日、東京・日本武道館で『爆風スランプ 2026 LIVE at 日本武道館 ~歌え、大きな玉ねぎの下で~』を開催した。1991年以来、実に35年ぶりとなる日本武道館単独公演。サンプラザ中野くん(Vo)、パッパラー河合(Gt)、ファンキー末吉(Dr)、バーベQ和佐田(Ba)の4人が、約8000人を前にパワー全開のステージを繰り広げた。
【ライブ写真たくさん】『爆風スランプ 2026 LIVE at 日本武道館 ~歌え、大きな玉ねぎの下で~』の模様
■35年ぶり武道館 「大きな玉ねぎの下で」で幕を開ける
2024年、デビュー40周年を機に再集結した爆風スランプ。ライブ活動やテレビ出演、新曲リリースなど精力的に活動を続け、デビュー42年を迎えた今年、ついに日本武道館へ帰ってきた。メンバー全員が65歳を超え、平均年齢は65.5歳。それでも変わらぬエネルギーで、バンドの歴史を代表する楽曲からファン人気の高いナンバー、最新曲までを届けた。
開演前には、小泉今日子によるサプライズのオープニングナレーションが流れた。自身も今年5月に日本武道館公演を行ったことに触れ、「本当に楽しく、思い出に残るライブとなりました。きっと今夜も素敵なライブになると思います。楽しんでくださいね」と呼びかけた小泉。「東の島にブタがいた Vol.2」を爆風スランプから提供された思い出にも触れ、最後は観客と「大きな!」「玉ねぎ!」のコール&レスポンスで会場を盛り上げた。
小泉のナレーションが終わると、ファンキーなBGMに合わせてメンバーが登場。BGMが止まり、爆風スランプと日本武道館を象徴する「大きな玉ねぎの下で」で、35年ぶりのステージが幕を開けた。
イントロのあいだ、中野くんは客席の三方向へ深々と一礼。一つひとつの言葉をかみ締めるように大切に歌い上げ、1番を歌い終えて河合の泣きのギターが響き始めると、再び深く頭を下げた。その姿からは、この日にかける思いが伝わってきた。
そんな感動的な幕開けから一転、「無理だ!(You Can't Do That)」では一気にハイテンションなステージへ。末吉のアグレッシブなツーバスに合わせて河合もステージを動き回り、静と動のコントラストで観客を引き込んでいく。続く「えらいこっちゃ」では、和佐田のファンキーなスラップベースによるソロ、末吉のパワフルなドラムソロでも魅了。中野くんのソウルフルな歌声も日本武道館いっぱいに響いた。シンプルなステージセットと照明、そして4人とサポートキーボードのみの演奏で勝負するストイックな演出も、往年のロックバンドらしい潔さを感じさせた。
■時間の経過を感じさせない熱演
最初のMCでは、中野くんが「おかえりー!ただいまー!おめでとうー!ありがとうー!35年ぶりの武道館!」と喜びを爆発させた。さらに台風が接近していることに触れ、「よりによって台風が東から来るとは!爆風スランプ、もってるぜー!」とシャウトし、会場を沸かせた。
「ひどく暑かった日のラヴソング」「月光」と続けると、中野くんは「楽しいです!うれしいです!最高です!」と声を弾ませ、人気曲「リゾ・ラバ -Resort lovers-」へ。フロアではサイリウムが大きく揺れ、観客も体を揺らしながら35年ぶりの武道館公演を心から楽しんでいた。
ファンクラブ投票で1位に輝いた「それから」に続いて、「涙2(LOVEヴァージョン)」「旅人よ ~The Longest Journey」と名ロックナンバーを連発。中野くんはさらにパワフルに歌い上げ、4人が鳴らす骨太なバンドサウンドも加速していく。35年という時間をまるで感じさせない熱演で、日本武道館のボルテージを一気に引き上げた。「旅人よ ~The Longest Journey」のラストでは、中野くんと河合による寸劇も繰り広げられ、熟練のコンビネーションで前半を締めくくった。
和佐田が「日本一のライブハウス・武道館でのライブ、この曲をリクエストさせてもらいました!」と紹介すると、末吉がボーカルを務める「坂出マイ・ラブ」へ。ステージには爆風スランプの頭文字「BFSP」の電飾も登場。のちに末吉が、バーベQの「B」、ファンキーの「F」、サンプラザの「S」、パッパラーの「P」でもあると説明し、会場を盛り上げた。
続いて河合が“世直しマン”として登場し、「世直しロックンロール」をコミカルにパフォーマンス。爆風スランプならではの遊び心を存分に見せつけると再びステージに姿を見せた中野くんは、「当時の中高生が中高年になってる!」と観客を笑わせる。さらに「ここに少しいる若い人は『ステージにスクリーンないの!?』と思ってるはず!昭和のバンドはそんなものに頼らないんです!」と高らかに宣言し、メドレーへ突入した。
「勝負は時の運だから」を皮切りに、「神話」「IKIGAI」「THE TSURAI」「Brave Love, TIGA」「恋愛妄想ショー」と次々とつなぎ、最後は再び「勝負は時の運だから」で締めた。大がかりな映像演出に頼ることなく、4人の演奏とパフォーマンスで日本武道館を沸かせていった。
■ペラペラ アホになるスリッパ!? 感動のフィナーレ
終盤にはゲストも続々と登場。「東京ラテン系セニョリータ」では、1991年に同曲の振り付けを担当したラッキィ池田がダンサーとともに登場。35年前の日本武道館公演で会場の観客が振り付けを踊った名シーンを、再び武道館によみがらせ、続く「よしおと爆風の、ええじゃないか盆踊り~武道館で編」では、小島よしおが登場。日本盆踊り協会の踊り手も加わり、カオティックな世界観でどんどん盛り上げる。
そして中野くんが「外は台風!中は?」「爆風!」と観客とのコール&レスポンスから突入したのは「Runner」。世代を超えて歌い継がれてきた名曲を約8000人とともに響かせると、曲の終わりにはこの日いちばんの大きな歓声と拍手が日本武道館を包み込んだ。
小泉も自身の日本武道館公演で歌った、戦争を風刺した「東の島にブタがいた Vol.3」をファンキーなサウンドに乗せて力強く届けると、本編はいよいよクライマックスへ。中野くんが「ビートルズから始まったロックの聖地を、アホの聖地にしたいんだ!」と宣言し、爆風スランプ初期のライブを象徴する「ほら、アホになる」へ突入した。
同曲ではメンバーが靴をくわえて頭を振るパフォーマンスが恒例で、今回はその演出を現代版として再現。来場者にはこの日のために制作された爆風スランプのロゴ入り「ペラペラ アホになるスリッパ」が配布されており、メンバーとともにファンが一斉にスリッパを口にくわえてヘッドバンギング。日本武道館に異様で壮観な光景が広がった。
事前のインタビューで、中野くんは「爆風スランプは昔から事件性のある音楽をやってきました。武道館も事件性のある公演になります」と予告していた。その言葉どおり、多くのファンがスリッパをくわえて頭を振る光景は、まさに爆風スランプならではの“事件”。幾多の名曲を持ちながら、本編の最後にあえて「ほら、アホになる」を持ってくるところにも、“事件性”を大切にしてきたバンドの美学がにじんでいた。
アンコールでは、来年に全国5都市を巡るZeppツアーの開催をサプライズ発表。中野くんは満員の客席を見渡し、「こんなに入ってくれてありがとうございます。またここでできる日を楽しみに、頑張っていきます!」と宣言。そして、この日の最後に再び届けられたのは「大きな玉ねぎの下で」。深々と頭を下げ、大切に歌い始めたオープニングとはまた違う、晴れやかな様子で同曲を届ける。35年ぶりの日本武道館公演を無事に迎えられた喜びと、ここからまた新たな一歩を踏み出していくバンドの思いが伝わってくるようだった。
最後に中野くんは「帰ってきたぞー!武道館!」と声を上げ、「立派!立派!スリッパ!」とこの日のライブを総評。35年の時を超えて再び“大きな玉ねぎ”の下に集まった爆風スランプとファンは、笑顔で再会の一夜を締めくくった。
【写真】爆風スランプと小島よしお レコーディング時のショット
【写真多数】観客と記念撮影!満面の笑みを浮かべた爆風スランプ
【画像】似てる?爆風スランプの似顔絵がジャケットに
【音楽の日】爆風スランプ、1999年活動休止以降初のテレビ出演 「大きな玉ねぎの下で」生歌唱
【写真あり】2010年…!爆風スランプ、一夜限りの復活ライブで熱唱
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■35年ぶり武道館 「大きな玉ねぎの下で」で幕を開ける
2024年、デビュー40周年を機に再集結した爆風スランプ。ライブ活動やテレビ出演、新曲リリースなど精力的に活動を続け、デビュー42年を迎えた今年、ついに日本武道館へ帰ってきた。メンバー全員が65歳を超え、平均年齢は65.5歳。それでも変わらぬエネルギーで、バンドの歴史を代表する楽曲からファン人気の高いナンバー、最新曲までを届けた。
開演前には、小泉今日子によるサプライズのオープニングナレーションが流れた。自身も今年5月に日本武道館公演を行ったことに触れ、「本当に楽しく、思い出に残るライブとなりました。きっと今夜も素敵なライブになると思います。楽しんでくださいね」と呼びかけた小泉。「東の島にブタがいた Vol.2」を爆風スランプから提供された思い出にも触れ、最後は観客と「大きな!」「玉ねぎ!」のコール&レスポンスで会場を盛り上げた。
小泉のナレーションが終わると、ファンキーなBGMに合わせてメンバーが登場。BGMが止まり、爆風スランプと日本武道館を象徴する「大きな玉ねぎの下で」で、35年ぶりのステージが幕を開けた。
イントロのあいだ、中野くんは客席の三方向へ深々と一礼。一つひとつの言葉をかみ締めるように大切に歌い上げ、1番を歌い終えて河合の泣きのギターが響き始めると、再び深く頭を下げた。その姿からは、この日にかける思いが伝わってきた。
そんな感動的な幕開けから一転、「無理だ!(You Can't Do That)」では一気にハイテンションなステージへ。末吉のアグレッシブなツーバスに合わせて河合もステージを動き回り、静と動のコントラストで観客を引き込んでいく。続く「えらいこっちゃ」では、和佐田のファンキーなスラップベースによるソロ、末吉のパワフルなドラムソロでも魅了。中野くんのソウルフルな歌声も日本武道館いっぱいに響いた。シンプルなステージセットと照明、そして4人とサポートキーボードのみの演奏で勝負するストイックな演出も、往年のロックバンドらしい潔さを感じさせた。
■時間の経過を感じさせない熱演
最初のMCでは、中野くんが「おかえりー!ただいまー!おめでとうー!ありがとうー!35年ぶりの武道館!」と喜びを爆発させた。さらに台風が接近していることに触れ、「よりによって台風が東から来るとは!爆風スランプ、もってるぜー!」とシャウトし、会場を沸かせた。
「ひどく暑かった日のラヴソング」「月光」と続けると、中野くんは「楽しいです!うれしいです!最高です!」と声を弾ませ、人気曲「リゾ・ラバ -Resort lovers-」へ。フロアではサイリウムが大きく揺れ、観客も体を揺らしながら35年ぶりの武道館公演を心から楽しんでいた。
ファンクラブ投票で1位に輝いた「それから」に続いて、「涙2(LOVEヴァージョン)」「旅人よ ~The Longest Journey」と名ロックナンバーを連発。中野くんはさらにパワフルに歌い上げ、4人が鳴らす骨太なバンドサウンドも加速していく。35年という時間をまるで感じさせない熱演で、日本武道館のボルテージを一気に引き上げた。「旅人よ ~The Longest Journey」のラストでは、中野くんと河合による寸劇も繰り広げられ、熟練のコンビネーションで前半を締めくくった。
和佐田が「日本一のライブハウス・武道館でのライブ、この曲をリクエストさせてもらいました!」と紹介すると、末吉がボーカルを務める「坂出マイ・ラブ」へ。ステージには爆風スランプの頭文字「BFSP」の電飾も登場。のちに末吉が、バーベQの「B」、ファンキーの「F」、サンプラザの「S」、パッパラーの「P」でもあると説明し、会場を盛り上げた。
続いて河合が“世直しマン”として登場し、「世直しロックンロール」をコミカルにパフォーマンス。爆風スランプならではの遊び心を存分に見せつけると再びステージに姿を見せた中野くんは、「当時の中高生が中高年になってる!」と観客を笑わせる。さらに「ここに少しいる若い人は『ステージにスクリーンないの!?』と思ってるはず!昭和のバンドはそんなものに頼らないんです!」と高らかに宣言し、メドレーへ突入した。
「勝負は時の運だから」を皮切りに、「神話」「IKIGAI」「THE TSURAI」「Brave Love, TIGA」「恋愛妄想ショー」と次々とつなぎ、最後は再び「勝負は時の運だから」で締めた。大がかりな映像演出に頼ることなく、4人の演奏とパフォーマンスで日本武道館を沸かせていった。
■ペラペラ アホになるスリッパ!? 感動のフィナーレ
終盤にはゲストも続々と登場。「東京ラテン系セニョリータ」では、1991年に同曲の振り付けを担当したラッキィ池田がダンサーとともに登場。35年前の日本武道館公演で会場の観客が振り付けを踊った名シーンを、再び武道館によみがらせ、続く「よしおと爆風の、ええじゃないか盆踊り~武道館で編」では、小島よしおが登場。日本盆踊り協会の踊り手も加わり、カオティックな世界観でどんどん盛り上げる。
そして中野くんが「外は台風!中は?」「爆風!」と観客とのコール&レスポンスから突入したのは「Runner」。世代を超えて歌い継がれてきた名曲を約8000人とともに響かせると、曲の終わりにはこの日いちばんの大きな歓声と拍手が日本武道館を包み込んだ。
小泉も自身の日本武道館公演で歌った、戦争を風刺した「東の島にブタがいた Vol.3」をファンキーなサウンドに乗せて力強く届けると、本編はいよいよクライマックスへ。中野くんが「ビートルズから始まったロックの聖地を、アホの聖地にしたいんだ!」と宣言し、爆風スランプ初期のライブを象徴する「ほら、アホになる」へ突入した。
同曲ではメンバーが靴をくわえて頭を振るパフォーマンスが恒例で、今回はその演出を現代版として再現。来場者にはこの日のために制作された爆風スランプのロゴ入り「ペラペラ アホになるスリッパ」が配布されており、メンバーとともにファンが一斉にスリッパを口にくわえてヘッドバンギング。日本武道館に異様で壮観な光景が広がった。
事前のインタビューで、中野くんは「爆風スランプは昔から事件性のある音楽をやってきました。武道館も事件性のある公演になります」と予告していた。その言葉どおり、多くのファンがスリッパをくわえて頭を振る光景は、まさに爆風スランプならではの“事件”。幾多の名曲を持ちながら、本編の最後にあえて「ほら、アホになる」を持ってくるところにも、“事件性”を大切にしてきたバンドの美学がにじんでいた。
アンコールでは、来年に全国5都市を巡るZeppツアーの開催をサプライズ発表。中野くんは満員の客席を見渡し、「こんなに入ってくれてありがとうございます。またここでできる日を楽しみに、頑張っていきます!」と宣言。そして、この日の最後に再び届けられたのは「大きな玉ねぎの下で」。深々と頭を下げ、大切に歌い始めたオープニングとはまた違う、晴れやかな様子で同曲を届ける。35年ぶりの日本武道館公演を無事に迎えられた喜びと、ここからまた新たな一歩を踏み出していくバンドの思いが伝わってくるようだった。
最後に中野くんは「帰ってきたぞー!武道館!」と声を上げ、「立派!立派!スリッパ!」とこの日のライブを総評。35年の時を超えて再び“大きな玉ねぎ”の下に集まった爆風スランプとファンは、笑顔で再会の一夜を締めくくった。
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