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トム・クルーズ、変身に6時間 特殊メイク&太った体形のスーツで役作り、素顔に現場が驚き

エンタメ
2026-10-05 15:26
トム・クルーズ、変身に6時間 特殊メイク&太った体形のスーツで役作り、素顔に現場が驚き
映画『DIGGER/ディガー』来日記者会見に出席した(左から)トム・クルーズ、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督 (C)ORICON NewS inc.
 俳優のトム・クルーズとアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督が5日、都内で行われた映画『DIGGER/ディガー』(9日公開)の来日記者会見に出席した。本作でクルーズが演じたのは、欲深い行動で地球規模の危機を招く石油採掘会社のCEO、ディガー・ロックウェル。特殊メイクと体を太く見せるスーツによる変身には、当初5~6時間を要したといい、リハーサルから役の姿で臨んだエピソードが明かされた。

 クルーズの来日は通算26回目。本作のプロモーションツアーでは、ロンドン、メキシコシティ、ロサンゼルス、ソウルを経て、最終地となる東京を訪れた。この日は、2人が本作の制作背景やクルーズの役作りについて語り、互いへの敬意をにじませながら、何度も「Thank you」と感謝を伝え合っていた。

 撮影の数ヶ月前から行われたリハーサルでも、本番と同じ太った体形を再現するスーツと特殊メイクを着けて参加していたクルーズ。

 準備に時間がかかる分、リハーサルに使える時間は限られる。それでもクルーズが役の姿にこだわった理由について、監督は「その人物がどう話し、どう歩き、どう感じるのかを見つける必要がありました」と説明。服装によって気分が変わることを例に挙げ、「彼にとっては、それが役を見つける方法だったんです」と振り返った。

 クルーズ自身も、外見を整えながら声や動き、話すリズムを探っていったと説明。「せりふのことは、まったく考えていません。その人物として存在しています」と語り、「ある段階からは、『私はディガーだ』となる」と、役になりきる感覚を明かした。

 そんなクルーズの姿は、現場の日常にもなっていた。イニャリトゥ監督によると、共演者やスタッフは、連日そこにいるのがディガーであることにすっかり慣れていたという。ところが、スケジュールの都合でクルーズが特殊メイクをせずにリハーサルへ来ると、「『うわ、撮影現場にトム・クルーズがいる!』となったんです」と監督。「私たちは、トムよりもディガー・ロックウェルに慣れていたんです」と振り返り、笑いを誘った。

 クルーズは、撮影中の暑さとの戦いも告白。「顔全体を覆うメイクは、とても暑かったんです。演じている間にメイクが溶けてしまわないよう、気をつける必要がありました」と語った。

 撮影の合間には、体を太く見せるスーツを膝の辺りまで下ろして暑さをしのいだという。スーツを着けた状態と下ろした状態を、現場では「ディガー・アップ」「ディガー・ダウン」と呼んでいたといい、「『ディガー・ダウン』のときは、その状態で現場に残って、撮影を見ていました」と明かした。

 合間も現場にとどまったのは、映画づくりの時間を余さず味わいたかったから。「私は俳優として、映画を作る一瞬一瞬を体験したいんです。早朝から夜遅くまで、常に自分の最高の状態でいたい」とクルーズ。イニャリトゥ監督との初タッグについても、「ようやく一緒に仕事をする機会を得られたので、その時間を本当に大切にしていました」と語った。

 イニャリトゥ監督は、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014年)と『レヴェナント:蘇えりし者』(2015年)で、2年連続でアカデミー賞監督賞を受賞。初監督作『アモーレス・ペロス』(2000年)は東京国際映画祭でグランプリと監督賞に輝いた。菊地凛子、役所広司が出演した『バベル』(2006年)では東京で撮影を行い、約5ヶ月滞在。黒澤明賞も受賞するなど、日本と深いゆかりを持つ。

 クルーズは、26年前に『アモーレス・ペロス』を見て以来、イニャリトゥ監督との仕事を望んでいたという。念願の初タッグを「毎日が待ちきれませんでした」と振り返り、監督からの称賛にも「ありがとう、アレハンドロ」と応じていた。

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