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■東京マラソン2025(2日、東京都庁~東京駅前・行幸通り、42.195km)
9月に行われる東京2025世界陸上の代表選考会を兼ねた東京マラソンが行われ、女子では安藤友香(30、しまむら)が日本人トップの11位ゴール。2時間23分37秒、JMCポイントランキングで暫定1位に立ち、代表の有力候補へ大きく前進した。
東京2025世界陸上のマラソン女子代表は最大3枠で、まだ内定者は出ていない。女子の代表選考レースは、今大会と9日の名古屋ウィメンズマラソンの2本となっている。選考レース最終戦の名古屋ウィメンズマラソン終了後、2023年4月から2025年3月のJMCポイントランキング首位の選手は、2023年11月5日から2025年5月4日に派遣標準記録(2時間23分30秒)を突破すれば代表内定する。
4大会ぶりの世界陸上を目指す安藤友香(30、しまむら)、派遣標準記録をクリアしている安藤は2時間26分5秒以内で日本勢トップなら、現在、JMCポイントランキング暫定1位の鈴木優花(25、第一生命グル-プ)を抜く可能性がある。昨年の名古屋ウィメンズを自己ベストの2時間21分18秒で制した。
スタート時の気温13℃、風はほぼない状態。逆転で代表内定を狙う安藤は序盤、昨年9月のベルリンマラソンで日本歴代7位となる2時間20分31秒(自己ベスト)をマークした細田あい(29、エディオン)と並走、5㎞を16分41秒で通過した。
男子選手と同時スタートのために、安藤も細田も大きな男子選手に囲まれるレース展開、身長156㎝と小柄な細田はストライドの広い男子選手と度々、足が接触するシーンも見られた。
前日会見では「自分を破るっていう意味で、自己記録更新を目指して頑張れたら」と話した細田は13㎞付近で遅れ始め、苦しい表情を浮かべはじめた。安藤は独特なフォームでペースを乱さずに自分のリズムを刻んでいった。
20㎞で安藤はトップから約3分30秒差の12位、細田は安藤から約40秒遅れて13位となった。安藤は24㎞付近でも自身のペースが変わらず。単独走となったレース折り返しのハーフでは1時間10分6秒、そして、30㎞では1時間39分55秒と落ち着いた走り、沿道からが安藤に向けて大きな声援が送られた。
安藤は気温が上がってきた後半にペースを落としたが、40㎞付近で口が開き始めたが粘りの走りを見せた。世界陸上参加標準記録を切っている安藤は2時間23分37秒で日本人トップの11位でゴール。2時間26分5秒以内で日本勢トップのゴールを果たして、JMCポイントランキング暫定1位の鈴木優花を抜き、東京世界陸上の代表に大きく前進した。
女子の優勝はS.ケベデ(30、エチオピア)が2時間16分31秒で大会史上初の連覇を達成した。男子車いすではパリパラリンピック™男子車いすマラソンの銅メダリスト、鈴木朋樹(30、トヨタ自動車)が1時間19分14秒で2連続3度目の優勝、女子車いすは世界記録保持者でパリパラリンピック女子車いす金メダリストのC.デブルナー(29、スイス)が初出場で初優勝、1時間35分36秒の大会記録となった。
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