
「ちょっと、怖いですね」と語るマウンドで、西武の髙橋光成(29)は特別なグラブを片手に自身2回目のオールスターへ出場する。
球宴には“苦い思い出”がある。それは初めて二桁勝利をあげたプロ5年目の2019年。甲子園で行われた第2戦、2回にマウンドに上がると本塁打3本を含む7安打を浴び1イニング6失点。「マウンドに選手が集まって、オールスターなのに“気合いを入れろ 光成”とファンからコールされて…」とトラウマは今も残る。
それでも、歳を重ね楽しみ方も増えた。それは選手らがこの日のためだけに使用する球宴用グッズだ。今回は自身がプロデュースするスポーツを軸としたライフスタイルブランド「DKⅢ(ディーケースリー)」の特注グラブにこだわりを詰め込んだ。デザイナーとの細かい打ち合わせを経て、ネイビー色の皮をベースに、家業である赤色のりんご柄と、ブランドをイメージした緑色の雷ロゴを型押しで入れた特別仕様。
年相応で目立ちすぎないようにとカラーリングしたが、こだわりの詰まったグラブは自らへの枷でもある。「このグラブ使って6失点はできないので。どんな手を使ってでも無失点で帰ってこようと思います」と笑顔をみせる。前半戦でチームトップ8勝をあげた獅子のエースが7年越しのトラウマ克服へ。秘密兵器と共に2回目の夢舞台を盛り上げる。
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