自民・公明両党の幹事長らは中国共産党と政党間の対話を行うため、きょうから中国・北京を訪問しています。およそ7年ぶりに開催される今回の協議会。どのような狙いがあるのでしょうか。
けさ、羽田空港を出発したのは、自民党の森山幹事長や公明党の西田幹事長ら12人の訪問団。
中国共産党との対話の枠組み「日中与党交流協議会」に参加するため、15日まで中国・北京を訪問します。
協議会が開催されるのは2018年以来。新型コロナウイルスの影響などで途絶えていましたが、およそ7年ぶりに再開されることになりました。
自民党 中川秀直政調会長(当時) 2006年
「しばらくでした。少しお太りになられました?」
中国 唐家セン国務委員(当時)
「あなたこそ太りましたね」
2006年から始まった交流協議会。日中両国の議員が相互に往来する形で、これまでに8回開催されてきました。
2017年、自民党幹事長だった二階氏が訪問した際には…
記者
「二階幹事長ら一行の車列が新幹線のホームに乗り込んでいきます。非常に珍しい光景です」
「首脳級」とも言える厚遇ぶり。人民大会堂で習近平国家主席とも面会しました。
日中間の懸案について、政府だけでなく議員同士で対話する役割を果たしてきた協議会。
今回の訪問では王毅外相ら中国政府高官との会談が予定されています。
在留邦人の安全確保や、東京電力・福島第一原発の処理水放出後に続いている日本産水産物の輸入停止措置について議題にのぼる見通しで、懸案の解決につながるかが注目されています。
その日中双方が意識しているのが、今月20日、大統領に就任するアメリカのトランプ次期大統領です。
きょう石破総理は…
石破総理
「トランプ次期政権発足後、最もふさわしい時期に最もふさわしい形で行うということで、早期の実現を目指して最終的な調整を行っている」
石破総理はアメリカだけでなく中国にも早期訪問し、習主席と首脳会談を行えないか摸索していて、議員団は今回、総理の親書を携えての訪問となります。
トランプ氏の就任で国際情勢が不透明感を増すなか、対話ムードが進む日中関係。
議員外交によって政府の外交を後押しすることはできるのでしょうか。
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