今、旬を迎えているいちご。そのいちごの日本一を決める「第3回全国いちご選手権」が開催され、埼玉県のブランドイチゴ“あまりん”が最高金賞を受賞。あまりんはこれで、品種としては3年連続最高金賞を獲得するという栄光に輝きました。
【写真で見る】「酸味があるからコクが生まれる」あまりん生産者を直撃!
最高金賞3連覇の「あまりん」 どこで手に入る?
熊崎風斗キャスター:
2025年も「全国いちご選手権」の時期になり、最高金賞は埼玉・本庄市の久米原農園の「あまりん~極~」でした。全国いちご選手権は今回で3回目ですが、3回とも「あまりん」が制覇しています。
ホラン千秋キャスター:
私も先ほどいただきましたが、もう特別なおいしさでした。個人的には甘みが強く感じて、本当にジューシー。一言でいうと、めちゃくちゃおいしかったです。
田中ウルヴェ京さん:
部屋に「あまりん」が来た瞬間の、ぶわっという香りはすごかったですね。茎のほうは甘さ6、酸味4ぐらいの、ほどよい感じがしました。先っぽはもちろん甘かったです。
熊崎キャスター:
「あまりん」の中でも、サイズや色合いなど全部が極上のものしか「~極~」には該当せず、まさにそれが今回の最高金賞を獲得ということになりました。
いちご農家の方は「今のいちご界は『あまりん』一強です。スーパーなどは仕入れができればラッキーというレベル」と話しています。
そんな「あまりん」の特徴は「強い甘さ」と「ほのかな酸味」で、色ツヤの綺麗さも持ち合わせています。埼玉県が約8年かけて開発しました。様々ないちごを交配し、2000株の中の最高傑作が「あまりん」になったということです。
ホランキャスター:
高級でも皆さん召し上がりたいので、なかなか広くは出回っていないわけですよね。
熊崎キャスター:
埼玉県産の「あまりん」が、全国的にどこで買えるのかみていきましょう。
まず、埼玉県内では「JAの直売所」や「道の駅」などで販売しているということですが、販売しない日も多いそうなのでご注意ください。価格は、通常のもので1パック1000円~1800円程度ということです(Nスタ調べ)。
埼玉県外では「クイーンズ伊勢丹」(※青果を取り扱う店舗)や「成城石井」(一部店舗除く)で手に入るということです。豊洲市場ドットコムの青果バイヤー・八尾昌輝さんは「価格は仕入れ状況などで変動しますが、スーパーでは1パック1000円~3000円程度で販売されることが多い」と話しています。
プロ絶賛…「あまりん」の次に来るいちごは?
熊崎キャスター:
「あまりん」は間違いなくいちご界のエースで、センターポジションだとは思いますが、それ以外のいちごも応援したい気持ちになりませんか?
今はすごいいちごがたくさんあり、まず産直通販サイト「食べチョク」の秋元里奈さんに伺ったのが「ほしうらら」という品種です。爽やか&食感しっかり系で、2023年から本格的に流通が始まりました。
井上キャスター:
私もいただいたところ、軽い感じで、すっと抜けていく甘さでした。酸っぱみはほぼありませんが、たるっとした甘さではなく、爽やかな感じです。
熊崎キャスター:
続いて、豊洲市場ドットコムの青果バイヤー・八尾昌輝さんは「かなこまち」という、神奈川県で作られている品種を挙げていました。果汁たっぷり系で、こちらも2023年から本格的に流通が始まっています。
私も食べましたが、もう、食べるいちごジュースみたいです。持っただけで「あ、これ柔らかいんだな」というのがわかるぐらいでした。他ともまったく個性が違って、食べてみたらもちろん甘いという。
ホランキャスター:
同じいちごなのに、ここまで個性が違うものを作ることができるというのがすごいですよね。
田中ウルヴェ京さん:
昭和の時代はゴツゴツのいちごもありましたし、酸っぱいものにはお砂糖や練乳をかけて食べていましたが、もうその時代ではないということですね。
熊崎キャスター:
そのままでおいしいですし、スイーツにして食べてももちろんおいしいということで、すごいいちごの時代になってきているということです。
そして、いちごコンサル「いちごテック」代表取締役の宮崎大輔さんには「ベリーポップ すず」という品種を教えていただきました。甘みとコクが非常に濃厚で、2021年から本格的に流通が始まったいちごです。
価格帯はだいたい1パック800円~1000円で、今回ご紹介したもののなかではリーズナブルかつ、生産が非常にしやすいそうです。
ホランキャスター:
名前がキャッチーでいいですよね。
井上キャスター:
自治体が力を入れてお金を投入し、農家の皆さんが頑張っているのはもちろんですが、日本の種屋さんもずっと掛け合わせをしているので、能力がものすごく高いといいますよね。
田中ウルヴェ京さん:
あと、いちごは作り方が面白いですよね。果物はどんなものもそうみたいですが、負荷を与えると甘くなったり、おいしくなったりすると聞きます。
井上キャスター:
水を与えすぎてはいけないという、アスリートと同じですか。
田中ウルヴェ京さん:
ある程度の負荷は筋トレと一緒ですし、大事ですよね。
ホランキャスター:
また、おいしくできた農作物をどう守るかというのも、重要なテーマになっていきますよね。
井上キャスター:
2026年以降は「あまりん」の次が来るでしょうしね。
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<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰
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