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モバイルバッテリー火災増加 “危険な”製品を見分けるポイント、10年使用で事故増加…身近な家電の危険性【Nスタ解説】

国内
2025-03-12 21:39

モバイルバッテリーの火災が年々増えています。どんなモバイルバッテリーのリスクが高いのでしょうか?


【写真を見る】全日空が去年導入 モバイルバッテリー火災を防ぐ消化フィルム


スマホ時代の必需品「モバイルバッテリー」での火災件数が増加

熊崎風斗キャスター:
東京消防庁によりますと、モバイルバッテリーを含むリチウムイオン電池が原因の火災は2023年に167件ありました。


中でも多いのが、「モバイルバッテリー」で44件。他にも「スマートフォン」が17件、「電動アシスト付き自転車」が14件ありました。


Z世代のモバイルバッテリー事情ですが、1台以上所持している人は98.3%でした。また、日常的に持ち歩いてる人は76.7%で、「学校に行くときも持って行きます」という高校生もいました。(Z総研トレンド通信 INTERVIEW Vol.17 『モバイルバッテリー編』より)


“危険な”モバイルバッテリーを見分けるポイントは?

熊崎キャスター:
ただ危険性もあるので、どういう商品が危険でどういう商品が安全なのかなどをみていきたいと思います。


まず、安全性を示す「PSEマーク」がついているかどうか。また、製造・輸入など「事業者名」が書いてあるかも大事なので、そのあたりの記載がないと怪しいかもしれません。


その他に、▼違和感のある日本語表記や▼価格が極端に安いと「過充電保護」などの安全機能がない場合が多いので注意が必要です。


モバイルバッテリーは捨て方にも注意が必要です。


自治体にもよりますが、基本的に「一般ごみ」で回収することはできません。「リサイクル施設」や「有害ごみ」で回収をしてください。自治体のホームページを確認するのが一番いいと思います。また、家電量販店やホームセンターなどに持ち込み、回収ボックスへ入れてください。


全て、バッテリーを使い切った状態で捨てることが大事だということです。


井上貴博キャスター:
家庭ゴミではないですが、インターネット上で安いものを買ってしまうというのはわかります。


オンライン直売所「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
日常的に持ち歩いていると、無くしてしまったりもするので、つい「ちょっと安いものを買いたいな」という気持ちになってしまうのもわかるんですが、こういう危険性があるんだったら、ちょっと高くてもちゃんと安全なものを買いたいですよね。


ホラン千秋キャスター:
インターネット上では「PSEマークあります」という商品表示がされていたとしても、届いたときに実際の商品にマークがついているかということも二重で確認しなければいけないなと思いました。


10年使用で事故増加…身近な家電の危険性は?

熊崎キャスター:
「家電の危険性」について見ていきます。


家電による事故件数ですが、毎年、約1000件の事故が発生していて、中には命の危険に繋がる重大な事故もあるということです。(niteより)


【2021年】1071件
重大製品事故:633件

【2022年」959件
重大製品事故:682件

【2023年】1035件
重大製品事故:815件


身近にあるモノなので注意が必要なのですが、家電を買い換える時の理由の1位は「故障」なんです。


“経年劣化が原因”で起こる事故も増えてきています。(経済産業省より 2007年~2021年)


【扇風機】
10年未満:0
10年以上:4
20年以上:10
30年以上:113

【エアコン】
10年未満:0
10年以上:16
20年以上:10
30年以上:12

【換気扇】
10年未満:1
10年以上:7
20年以上:10
30年以上:27


ホランキャスター:
自分で購入する扇風機やエアコンは普段から使うので意識しますが、換気扇は元々付いているので、「それは付いたまま」という気持ちになっていました。でも、よく見ると交換する年数も書いてありますよね。


井上キャスター:
“経年劣化が原因”の事故というのは、火災以外を含めてのトラブルということですか?


熊崎キャスター:
少し火が出たというようなトラブルなども含め、トータルで見るとこのくらい発生しているということです。


ホランキャスター:
重大製品事故が占める件数が、全体の事故件数の中でも多いですよね。軽微な事故よりも多いということも驚きです。


家電の買い替え時は?「標準使用期間」とは?

熊崎キャスター:
では、家電の買い替え時はいつなのか、扇風機で見ていきます。


こちらの扇風機の製造年は2021年ですが、設計上の標準使用期間は6年となっています。なので、2026年までが標準使用期間になるということなんです。


経年劣化による事故が多い製品には、「標準使用期間」の表示義務があります。


洗濯機:7年程度
エアコン:10年程度
扇風機:6年~12年程度


この年数を超えたら絶対に変えなければいけないということではないんですが、大きな一つの目安にはなるということでした。


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<プロフィール>
秋元里奈さん
オンライン直売所「食べチョク」代表 34歳
神奈川の農家に生まれる


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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