子どもに多くみられ、激しいせきが続く「百日せき」。今年の患者の数がこの時期としては過去最多となったことがわかりました。いったいなぜ今、患者が増えているのでしょうか?
苦しそうにせきをする7歳の男の子。おさまったように見えても、また。男の子は去年、「百日せき」に感染しました。
「百日せき」は、激しいせきが平均で2~3週間続く感染症です。特に乳児は重症化し、死亡するおそれもあります。
国立健康危機管理研究機構によりますと、全国の医療機関から今年報告された患者の数は4100人。現在の方法で調査を始めた2018年以降では、この時期として過去最多となったことがわかりました。すでに去年1年間の患者数4054人を上回っています。
40代の男性は1月下旬からせきが出始め、2か月以上おさまりません。2週間ほど前についた診断名は「百日せき」。一時は呼吸困難になるほど症状が重く、まだ、せきは残るといいます。
百日せきと診断された男性
「本当に苦しくて、涙が出るぐらいのせきっていうんですかね。ずっと空気が出続けちゃう」
一緒に暮らす6歳と13歳の子どもも「百日せき」と診断され、治るまで1か月近くかかったといいます。
百日せきと診断された男性
「夜ね、やっぱりせきで起きちゃうんですよ。子どもの方がやっぱり夜に寝られないのはかわいそうでした」
いったいなぜ増えているのでしょうか。
日本小児科学会はきょう、抗生物質の効かない菌が確認されていると発表、注意を呼びかけました。
さらに、都内の小児科クリニックの医師は、コロナ禍の感染対策により、患者数が一時的に抑えられていたことが増加の背景にあるとしています。
クリニックばんびぃに 時田章史 院長
「やっぱり一番問題なのは赤ちゃんが感染すると、激しいせきとともに呼吸困難になって、かなり命にも関わるということで、生後2か月になったら早めのワクチン接種が一番大事ですね」
また、ワクチンによる抗体がなくなる小学生くらいの子どもの感染が一番多いということで、追加の任意接種を検討してほしいとしています。
クリニックばんびぃに 時田章史 院長
「特に赤ちゃんがいるご家庭、これから赤ちゃんが生まれることがわかっているご家庭の年長さん以上の方は、百日せきの入った3種混合ワクチンの接種をおすすめしたいと思います」
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