
今は「雷」の季節。前兆のわからない雷の場合はどうすればいいのでしょうか?前編では雷の威力に注目しましたが、後編では雷が鳴った場合の避難方法と前兆のわからない雷の対策です。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
【写真を見る】どうしても安全な場所が確保できない時の最終手段「雷しゃがみ」とは
雷が鳴ったらどうする?
もし雷がなり始めたら最も安全なのは建物や車に避難することです。公園や広場にいる場合は、すぐにその場から離れ、木には絶対に近づかないように気をつけて下さい。
どうしても安全な場所が確保できない場合は最終手段として「雷しゃがみ」という体勢があります。前かがみでしゃがみ、両手で耳を塞ぎます。両足を揃えてつま先で立ちになり、地面との接地面をできるだけ少なくする方法です。ただこの「雷しゃがみ」も絶対安全ということはありません。
雷は前兆を知っておくことが大事
積乱雲が近づいている前兆としては以下のようなものがあります。
・真っ黒な雲が近づいてくる
・急にエアコンくらい冷たい風が吹く
・遠くから雷の音が聞こえる
このような前兆が見られた場合、激しい雨と雷だけではなく、さらには竜巻などの激しい突風が起こる可能性もあるので十分な注意が必要です。
前兆の問題点
しかし森さんによると、季節や時間帯によっては、これらの前兆が見分けにくいこともあるといいます。
・真っ黒な雲→夜だったり、すでに雨が降っているとわからない
・急な冷たい風→夏の暑い時期はわかるが春のこの時期はわかりにくい
・遠くから聞こえる雷の音→すぐ真上で雷雲が発生し、最初の雷鳴で落雷だと意味がない
このような場合は気象庁などの雨雲レーダーにある雷表示をONにして、確認してください。近隣の都道府県にかかっている雲に雷マークがあれば、雷雲が発生する可能性が高いため、注意が必要です。日本周辺の広い範囲で雷マークが見られる場合も、いつ雷雲が発生してもおかしくない状況といえます。
またテレビなどの天気予報でもヒントがあるといいます。
気象予報士 森朗:
「春雷」の場合は上空に寒気が入ってきた時に起こることが多いです。なので天気予報を見て「上空に強い寒気が入ってきています」というフレーズが出てきたら雷に気をつけて下さい。
自分の命を守るため、普段から雨雲レーダーや天気予報で雷の情報を確認しましょう。
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