戦後80年にあたり、天皇皇后両陛下と長女の愛子さまは、太平洋戦争の激戦地・沖縄をきょうから訪問されています。愛子さまは初めての沖縄訪問です。上皇ご夫妻の思いが、両陛下、そして愛子さまへと受け継がれていきます。
【写真を見る】天皇皇后両陛下と愛子さま、戦後80年で慰霊のため沖縄県を訪問 受け継がれる上皇ご夫妻の思い 最後の激戦地訪れ心を寄せられる
きょう午後、沖縄に到着された両陛下と愛子さま。両陛下の沖縄訪問は、2022年以来3年ぶりで即位後2回目、愛子さまにとっては初めてとなります。
沖縄では80年前、戦争でアメリカ軍が上陸し、住民を巻き込む激しい地上戦となって、20万人以上が犠牲に。
戦後はアメリカ軍の統治下に入り、皇室に複雑な感情を抱く人たちも少なくありませんでした。
こうした中、1975年、戦後、皇室で初めて沖縄を訪問されたのは今の上皇ご夫妻。当時は皇太子ご夫妻でしたが、訪問への地元の反発も強く、ひめゆりの塔を訪問された際には…
「いま、爆竹が燃やされました」
火炎瓶が投げられる事件が。上皇さまはその夜、談話を発表されました。
「この地に心を寄せ続けていくことをおいて考えられません」
「心を寄せる」、陛下もその思いを受け継ぎ、沖縄訪問は6回を数えます。今年2月には…
「愛子にも戦争によって亡くなられた方々や、苦難の道を歩まれた方々に心を寄せていってもらいたいと思っています」
きょう午後、両陛下と愛子さまは、沖縄戦最後の激戦地となった糸満市にある国立戦没者墓苑を訪れ、納骨堂の前の供花台に花を手向けられました。
その後、戦争で親族を失った人らとも交流。予定にはありませんでしたが、30分ほど話されていました。
「天皇陛下はどなたが亡くなられたかということをお聞きになった。お父さんとお兄さんが亡くなったと。天皇陛下も皇后陛下も愛子さまも『大変でしたね』と」
また、平和祈念資料館も訪問されたご一家。愛子さまは、当時14歳の子どもが窮屈な壕の中で、住民が住民を窒息死させるところを目撃したという証言を真剣な表情で読まれていました。
その後、戦争を経験した人とも懇談。
ご一家はあす、アメリカ軍の攻撃で沈没した学童疎開船「対馬丸」の悲劇を伝える記念館などを訪問される予定です。
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