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はじめて「わたしだけの誕生日ケーキ」“困窮”家庭へケーキを贈るプロジェクト1日1食で暮らす母の想い「誕生日会してあげられなかった」【news23】

国内
2025-08-15 09:31

皆さんは誕生日にどんな思い出がありますか?年に1度の特別な日。経済的に困窮している家庭の子どもたちにケーキを贈るプロジェクトがあります。ケーキを通じて子どもたちが受け取るものとは。


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家計を支える母は一日一食

小学生の鈴木ゆずさん(仮名)。母親のうたさん(仮名)と、2人で暮らしています。


ゆずさんが幼いころ、両親は離婚しました


母・うたさん
「一番は食費をいかに抑えるかですね。自分の(食事)は抜けばいい。朝昼食べなくても夜1食にすればもつ。(娘に)一緒に食べようと言われるけど食べない」


母・うたさんは高齢者施設で働き、一人で家計を支えています。


母・うたさん
「母の日にくれたものです。『いつもありがとう。ままのところに生まれてきてよかったと思ってるよ。大好き』って書いてあります」


ゆずさんの誕生日は一年に一度しかない大切な日。


母・うたさん
「子どもが誕生日会をやって欲しいと言った。ケーキに予算を使うと他のものが買えなくなる。誕生日会はしてあげられなかったです」


支援団体のもとには、他の家庭からもこんな声が届いています。


母親・40代(支援団体のアンケートより)
「夏休みどこにも連れて行けず、せめて誕生日だけでも大きいケーキを食べさせてあげたい」


母親・30代(支援団体アンケートより)
「経済状況を心配して『プレゼントもケーキもいらないよ』と言っていた息子。優しい子なので申し訳なく思います」


母親・40代(支援団体アンケートより)
「『ごめんね』という誕生日ではなく、『おめでとう』と親子で笑顔になれる日にしたい。生まれてきたことを喜んでもらいたいです」


認定NPO法人チャリティーサンタ 代表理事
「『お誕生日のおかずを用意するのもやっとです』。だったらケーキは難しいよね」


認定NPO法人「チャリティーサンタ」は毎月、困窮家庭の子ども達に誕生日ケーキを届けています。


認定NPO法人チャリティーサンタ 河津泉 理事
「世の中には生活の支援、例えば食事の支援もあると思う。ただ、子どもたちの思い出を支える支援、こういう支援が必要だと思います」


ケーキ代の資金は、寄付やクラウドファンディングなど。子ども達に送られる誕生日ケーキには、たくさんの人達の願いが込められています。


初めて受け取る「自分だけの誕生日ケーキ」

ある日、都内のケーキ店が準備していたのは、母親と二人で暮らす小学生・ゆずさん(仮名)に贈る誕生日ケーキです。


パティスリーQBG 新倉麻未さん
「取り組みの内容を聞いて、当店も協力できればなと。わくわくした気持ちになってもらえるようにケーキをお渡しできればなと」


母・うたさん「歩くの速い」
娘・ゆずさん「早く食べたいからさ」


自分の名前が入ったケーキを受け取るのは初めてです。


パティスリーQBGの店員
「素敵な誕生日をすごしてください」


初めて自分だけの誕生日ケーキに火を灯します。


娘・ゆずさん
「ハッピーバースデーって書いてあるんだよ」


初めて食べる誕生日のホールケーキ。


母・うたさん「気分はどうですか」
娘・ゆずさん「いい。(このあと)バレーボールで走るのが嫌になってきた」
母・うたさん「お腹いっぱいだから?」
娘・ゆずさん「ううん、違う。幸せだから」


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