
中国の「国慶節」に伴う大型連休中には日本に多くの観光客がやってきますが、人気アニメ「スラムダンク」の聖地となっている神奈川県鎌倉市の踏切周辺では、観光客によるトラブルを防ごうと市が新たな対策に乗り出しました。
【写真を見る】「スラムダンクの聖地」で観光客対策開始 公園を「撮影エリア」化し観光客を誘導 警備員を増員しオーバーツーリズム対策 神奈川・鎌倉市
記者
「鎌倉市の踏切前には平日の昼ですが、多くの外国人観光客が詰めかけています」
鎌倉市の江ノ電「鎌倉高校前駅」近くの踏切。集まった人たちの目当ては。
観光客
「スラムダンクの聖地だから」
人気アニメ「スラムダンク」のオープニングに登場するこの踏切。主人公が登校してくるヒロインと出会うシーンに使われたまさに「聖地」で、アニメと同じ構図で写真を撮影しようと多くの観光客が訪れています。
賑わいの一方で、こんな問題も。
観光客で埋め尽くされた歩道。さらに。
Nスタ
「次々と車道にはみ出して撮影しています」
車道に出て撮影する人が相次ぎ、今年8月には車と接触する事故も発生したといいます。
きょうから中国の「国慶節」に伴う大型連休が始まり、観光客が増えるなか…
誘導員
「写真撮るならそちらでどうぞ!」
鎌倉市が始めたのは、“撮影エリア”への誘導です。近くの公園を“撮影エリア”とするため、邪魔になる植木を伐採し手すりを設置するなどして整備。観光客を道路に滞留させず、公園に誘導する対策を始めました。
中国からの観光客
「安全面では理解できます。近所にも迷惑をかけないですし」
「アニメの代表的なシーンだから、ど真ん中で撮れたら一番いいな」
これまでも付近には警備会社の誘導員を2人配置していましたが、きょうからは5人以上に増員。「撮影エリア」の公園へ誘導を行うことにしています。
市の担当者は、「観光客にはルールを守って来てほしい」と話します。
鎌倉市の担当者
「近隣の方の生活が安心して暮らせる状況ではなかった。警備員を配置することで、少しでも周りに住む方が安心安全に暮らせる秩序が保てるようになればよいと思う」
この対策は来年3月まで行われる予定で、市は効果を確認しつつ、4月以降の対応を検討する方針です。
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