E START

E START トップページ > 国内 > ニュース > 「IP電話」わずか1回線で…“200万件”の偽装詐欺電話 被害は少なくとも約2800万円 警察庁と総務省が通信会社に「再発防止策」の申し入れ

「IP電話」わずか1回線で…“200万件”の偽装詐欺電話 被害は少なくとも約2800万円 警察庁と総務省が通信会社に「再発防止策」の申し入れ

国内
2025-11-21 13:02

海外の通信会社が、国内の通信会社と契約した「IP電話」の1回線を詐欺グループに渡し、今年2月から3月にかけて、およそ197万件の詐欺電話がかけられていたことがわかりました。少なくとも被害は2800万円にのぼるということです。


インターネット回線を利用して通話ができる電話サービス「IP電話」。


警察庁などによりますと、海外の通信会社は今年2月上旬、国内の通信会社「アイ・ピー・エス・プロ」が提供する「050」ではじまるIP電話の1回線を契約し、詐欺グループに転売した可能性があるということです。


1回線で同時に500台が通話できる利用契約をしていて、詐欺グループはこのIP電話を悪用し、今年2月から3月にかけて発信元を偽装したおよそ197万件の詐欺電話をかけていたということです。


警視庁が通信記録を解析した結果、新宿警察署や大阪府警、最高検などを含む、あわせておよそ147万種類の番号を偽装していたということです。


この回線による詐欺被害は、全国で少なくとも11件、あわせて2800万円にのぼったということですが、「アイ・ピー・エス・プロ」が3月14日に対策を講じたところ、4月以降は被害が急減したということです。


一連の被害の主な原因について、「アイ・ピー・エス・プロ」側に偽装番号の発信を拒否したり、非通知にしたりする設定のミスがあったとして、警察庁はきょう、原因究明や再発防止策を講じるよう総務省と申し入れを行いました。


警察庁は、今後の再発防止策などについて、来年1月13日までに報告を受け、総務省と連携して必要な対策をとるとしています。


今年に入ってから9月末までの特殊詐欺被害は、前の年と比べておよそ2.3倍のおよそ965億円にのぼり、過去最悪となっています。


「インフルにかかる人・かからない人の違いは?」「医師はどう予防?」インフルエンザの疑問を専門家に聞く【ひるおび】
「彼女から告白を受けていた」26年前の未解決事件、逮捕された安福久美子容疑者は被害者の“夫の同級生” まさかの人物に夫は…「事件の前年OB会で…」【news23】
【全文公開】“ラブホテル密会” 小川晶・前橋市長の謝罪会見【後編】「どちらからホテルに誘うことが多かった?」記者と小川晶市長の一問一答(9月24日夜)


情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

ページの先頭へ