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「夏」が長すぎた!?四季の乱れを感じた2025年、気象予報士が選ぶ今年の漢字は何?【気象予報士・森朗のお天気タイムマシン】

国内
2025-12-04 06:30

気象予報士が選ぶ「今年の気象・天候を表す漢字」が今月7日(2025年12月7日)、東京の気象神社で発表されます。近年の記録的な猛暑を背景に3年連続で「暑」が選ばれていますが、今年はどんな漢字が選ばれるのでしょうか?森さんがノミネートした漢字でこの一年を振り返ってみました。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)


【写真を見る】過去に選ばれた「気象予報士が選ぶ 今年の天気を表す漢字」


最強「寒」波の襲来で大「雪」に

今年の冬は、異例な雪の降り方が日本列島を襲いました。最強寒波の影響により北海道・帯広では2月10日のたった1日で日降雪量104cmを観測し、観測史上1位という異例のドカ雪となりました。また有数の豪雪地帯である青森・酸ヶ湯では2月の積雪が5m9cmに達し、12年ぶりに5mを超える記録的な積雪深となりました。


史上最も「早」く、「短」い梅雨

春が過ぎ、迎えた梅雨シーズンは短さが際立ちました。多くの地域で梅雨入りが平年より大幅に早く5月中に発表されたことに続き、梅雨明けも6月中に発表となり、異例の早さと短さの梅雨となりました。


気象予報士 森 朗氏:
例年より3週間以上早い梅雨明けは、季節のサイクルが大きく乱れていることを示しています。さらにこれは夏の長さを予感させるものとなりました。


「猛」「酷」記録的な猛暑

全国各地で「猛」暑や「酷」暑の夏となった2025年。北、東、西日本では夏の平均気温が歴代1位を記録。日本の夏平均気温偏差は+2.36℃という驚異的な値に。これはおととし、去年の記録(+1.76℃)を大幅に上回り、3年連続の最高値更新となりました。さらに8月5日には群馬・伊勢崎で国内歴代最高となる41.8℃を観測。この夏は猛暑日と最高気温40℃以上の延べ地点数の記録も塗り替える、まさに記録破りの猛暑、酷暑となりました。


「線」線状降水帯と「突」風災害

極端な高温が続く一方で、「線状降水帯」によって引き起こされる記録的な大雨も発生しました。今年8月には九州北部で線状降水帯が繰り返し発生し、熊本県や鹿児島県などで大雨特別警報が発令されました。特に熊本では3時間降水量が200ミリ、24時間降水量が500ミリを超えるなど観測史上1位の値を更新した地域もありました。さらに9月には台風15号の影響で、静岡・牧之原などで竜巻とみられる突風が発生。国内の観測史上最大クラスの突風となり、多くの被害をもたらしました。


「危」機的な1年、「乱」れる四季

気象予報士 森 朗氏:
振り返ると穏やかではなく、雪にしても暑さにしても“危ない天気”の一年でした。さらに夏の長さが特徴的で2025年はもはや四季ではなく、「春・初夏、夏、真夏、晩夏、秋、冬」と夏の長さが際立つ一年でした。


全体的に「暑」いが目立つ1年でしたが、4年連続「暑」という漢字が選ばれるのでしょうか?それとも違う漢字が選ばれるのでしょうか?発表は今月7日です。


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