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自民「316議席」で歴史的大勝 高市氏が得た“絶対安定多数”とは?中道の惨敗で野党どうなる【Nスタ解説】

国内
2026-02-09 20:36

解散から投開票まで16日という戦後最短となった今回の選挙。


【画像で見る】「みらい」「参政」が躍進 各党の獲得議席数一覧


自民が単独で3分の2議席以上を獲得するという歴史的大勝となりました。高市総理は今後、どう政権運営を進めていくのでしょうか。


歴史的大勝 自民が単独で「316」議席

高柳光希キャスター:
8日に投開票が行われた衆議院選挙は、自民党が歴史的大勝となりました。選挙を経て、議席数は以下のようになっています。


【衆議院 政党別議席数】
<公示前>
▼与党:232(※過半数は233)
・自民:198
・維新:34

▼野党・無所属:233
・中道:172
・国民:27
・野党その他

ーーー

<選挙後>
▼与党:352(※過半数は233)
・自民:316
・維新:36

▼野党・無所属:113
・中道:49
・国民:28
・野党その他


過半数233に対して、選挙前は与党である自民・維新を足しても「232」とギリギリ届かないラインでしたが、選挙を経て、自民だけで「316」と全体の3分の2以上の議席を獲得。与党では「352」と全体の4分の3ほど獲得しています。


“総理を決める選挙” 自民が大勝 要因は?

高柳キャスター:
自民党が圧勝した要因は、どのようなところにあるのでしょうか。


TBS報道局政治部 岩田夏弥 部長:
一番大きいのは、高市氏が「自分が総理大臣で良いかどうかを問いたい」として、総理大臣を決める選挙になったことです。野党側からは、そのようなテーマでは白紙委任を渡すことになりおかしいという声もありましたが、結局“総理大臣を決める選挙”となり、自民党に票が集まったということです。


もう一つ、取材をする中で、野党の自民党批判に対して、共感よりも嫌悪感を持つ有権者が非常に多かったようにみえたという点もあります。

野党が「自民党のここがおかしい」と指摘をしても、共感より「批判ばかりしている」「対案はないのか」と、逆に不信感を持ってしまうことも、自民党に票が集まった要因の一つだと思います。


井上貴博キャスター:
自民党の組織自体は変わらず、変わったのはトップが高市氏になったということだけだと思いますが、「高市氏なら変えてくれる」という期待感が結果に繋がったのかもしれません。

これだけの数を握れば野党を言い訳にできなくなり、今までとは比較にならない程の大きな責任が伴うようになるはずです。


スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
高市氏にその責任ができたことは事実だと思います。

“総理を問う選挙”だったので、リーダーとして意思決定すべき人は高市総理だと思った人が多かったということでしょう。

高市氏もお分かりでしょうから、「リスクを負ってでも挑戦」「今の経済状況や国際情勢では不安」という有権者が意思決定者を選んだということであれば、これから本当に決めていかなくてはいけないと考えているのではないでしょうか。


「絶対安定多数」の議席獲得で何が変わる?

高柳キャスター:
今後の日程について見ていきます。


【今後の日程】
2月18日?:特別国会召集→「総理指名選挙」「組閣」
2月末~:2026年度の予算案提出
3月19日:日米首脳会談


衆院選の結果、自民党だけで「絶対安定多数」とされる261議席を超えているため、▼すべての常任委員会で過半数を確保でき、▼委員長ポストを独占できることになります。

2024年の衆議院選挙以降、予算委員会の委員長は立憲民主党(現在の中道)の議員が歴任してきました。この委員長ポストに与党議員がつくことになれば、委員会運営の主導権を握ることができます。

与党側のメリットは、大きいのでしょうか。


岩田夏弥 政治部長:
与党議員が予算委員会の委員長になれば、委員会の日程を考えるときに主導権を握ることができます。


そして、日々の委員会では委員長が答弁者を指名するため、野党側の議員が「総理に聞きたい」としても、「財政のことだから財務大臣」「外交のことだから外務大臣」という形で、委員会のコントロールもできます。

そうすると、高市総理の負担を減らすことができ、何らかの失言をするリスクを下げることもできるようになります。

そのため、予算委員会の委員長の変更は、国会運営上の大きな変化です。


幹部やベテランも落選 「中道」大敗で共同代表2人が辞任へ

高柳キャスター:
自民党の圧勝と対比されているのが、中道改革連合の大敗です。


小沢一郎氏(83)や岡田克也氏(72)、枝野幸男氏(61)、安住淳氏(64)など、党幹部・ベテラン議員が落選となりました。


9日の党役員会では、野田共同代表と斉藤共同代表が辞任の意向を表明。その後の会見では、「2人で『平和な国・豊かな国』をつくっていこうとスタートしたが、時代遅れ感が2人にはつきまとっていた」と発言しています。


自民党が大きく議席を伸ばした一方で、中道が大敗した理由はどのようなところにあるのでしょうか。


岩田夏弥 政治部長:
▼選挙の直前の結成で、新しい党名・政策が浸透しなかったこと、▼政権を担うに足る信頼・安心を獲得できなかったことが要因だと思います。


井上キャスター:
自民党に対峙できる“強い野党”がいることが、国会の緊張感につながるように思います。


田中ウルヴェ京さん:
今後は、意思決定が早くなるかもしれず、政策がサクサクと決まることの弊害も忘れてはいけません。きちんとした議論がなくなるのであれば本当に怖いことです。


1票を投じた私たちにも責任があります。弊害はあるとはいえ、私たちの声を届ける「ネット」もありますから、“良い議論をできる”有権者でなければいけません。

今の「不安」がますます良くない不安になるのか、それとも一度置いておいた方が良いのか。速い思考だけではなく、きちんと「遅い思考」も使うことが大事です。


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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当

田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士) 五輪メダリスト
慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰


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