消費税の減税などを議論する国民会議の初会合が26日夕方、行われました。ただ、野党側で参加したのは「チームみらい」のみ。時間もわずか15分に留まりました。高市総理は「スピード感を持って進める」と決意を語りましたが、本当に実現へと向かうのでしょうか。
国民会議初会合 野党は「みらい」だけ
26日午後6時前、総理官邸に集まったのは、自民党の小林鷹之政調会長、日本維新の会の藤田文武共同代表、チームみらいの安野貴博党首に、片山さつき財務大臣ら。
高市総理肝いりの「社会保障国民会議」の初会合が開かれました。
高市早苗 総理
「給付と負担のあり方などについて、全世代を通じて納得感が得られる社会保障の構築に向けた国民的な議論を進める必要がある」
その“本丸”が「給付付き税額控除」です。所得税の額に応じて、「減税」「給付と減税の両方」「給付」が受けられる仕組みで、手取りが増えるため、海外ではすでに導入している国もあります。
国民会議では、「食料品の消費税ゼロ」についてもセットで議論が交わされる見通しです。
高市総理
「国民の多くの方々にも見える形で、丁寧にスピード感を持って進めていきたい」
会合では、こんな意見も…
チームみらい 安野貴博 党首
「今のタイミングにおいて食料品の(消費)税率を下げることには反対の立場。このままやると混乱が生じかねないと懸念している」
超党派で議論をおこなう国民会議ですが、26日の初会合に野党から参加したのは、チームみらいだけ。なぜ野党が、ここまで少ないのでしょうか?
中道改革連合・小川淳也 代表
「少なくとも本日の参加は見合わせたい。実現に向けて本気だと、単なるポーズじゃないという確信をこちらが持てないと、なかなか自信を持って参加できるという環境にない」
国民民主党の玉木代表も、25日のBS-TBSの番組「報道1930」で…
国民民主党・玉木雄一郎 代表(25日)
「国民会議は石破政権時代に少数与党だった時に、与党だけでまとめても結局国会に法案出したときに過半数取れないから、事前にきちんとした丁寧な合意形成をとっておこうとして始まったのが元々。今もう310議席を超えて自民党だけで3分の2超えているわけだから、きちんとした消費税減税の法案を出してもらいたい」
このほか、参政党、共産党、れいわ新選組は参加の呼びかけもなかったといいます。
参政党・神谷宗幣 代表
「我が党にも結局、正式な連絡がないんですよね。連絡がないので、こちらの政調会長が(自民党側に)連絡をして『呼ばないんですか』と確認したら『呼ばない』と言われて。一方的に誰を誘う・誘わないかを向こうが決めていて、それって丁寧じゃないですよね」
参政党は、参加の打診をしたにもかかわらず、自民党側に断られたというのです。
自民党・鈴木俊一 幹事長
「(参政党は)消費税制度そのものを廃止すると主張しているから、党の主張とそこ(国民会議)で議論しようということと全く馴染まない」
私たちの生活に直結する税の議論。早期の決着はできるのでしょうか?
高市総理
「今後皆様のご協力をいただきながら、夏前には中間とりまとめを行って税について結論を得ることができたら、できるだけ早期に必要な法案の国会提出を目指したい」
国民会議は今後、政府と各党の担当者による「実務者会議」と、経済界や地方の代表者らが参加する「有識者会議」をそれぞれ設置し、議論を加速させていく考えです。
「国民会議」 国会で議論しない?
小川彩佳キャスター:
超党派、そして有識者の国民会議と銘打ちながら、今回初会合に参加したのは野党側ではチームみらいのみということになりました。
教育経済学者 中室牧子さん:
これまでも国民会議は何回か政府の中で開催されました。例えば少子化や教育、社会保障といった、やや長期的な政策課題を、足元の短期的な予算審議とは切り離して議論するという目的があったと思う。
今回は限られた政党しか参加していないため、ここでの合意形成にどういう意味があるのか。結論が出たとして、実効性があるのかが問われていくのではないかと思う。
小川キャスター:
何のためという意義がぼやけてしまっているようにも感じます。
藤森祥平キャスター:
国民のための議論を深めていけるかどうか、進め方にも注目です。
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<プロフィール>
中室牧子さん
教育経済学者 教育をデータで分析
著書「科学的根拠で子育て」
・「インフルにかかる人・かからない人の違いは?」「医師はどう予防?」インフルエンザの疑問を専門家に聞く【ひるおび】
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