国内
2026-05-07 07:00
アーティスティックスイミング(AS)のレジェンド・小谷実可子(59)が3月、2年連続でオーストラリアの大会「Westralasian Cup 2026」にエキシビション出演した。今回は昨年のソロから一転、チームとミックスデュエットでの演技に挑戦。トリオという新たな種目で会場を沸かせた遠征の裏側、そして今年8月に還暦を迎える心境と2026年の活動計画について語ってもらった。
【写真】一糸乱れぬパフォーマンスを披露した小谷実可子ら
──昨年に続き、オーストラリアへ。今回はどのような演技を披露しましたか?
小谷 昨年はソロで出演しましたが、今回は安部篤史(あべ・あつし)さんと箱山愛香(はこやま・あいか)さんに加わってもらい、3人でのチーム演技とミックスデュエットという形で演技をしました。
昨年パースを訪れたときは、まさに未知の世界への挑戦でした。でも今年は、会場も雰囲気も知っている場所に戻ってきた感覚で、現地の方たちも「また来てくれた!」と温かく迎えてくれて、それがとてもうれしかったです。
特に印象的だったのが、競技種目には設定されていないトリオ演技を披露できたことです。シンガポール大会のチームで演技をした『マンマ・ミーア』を3人用にアレンジして披露したのですが、これが好評で会場がとても盛り上がりました。
練習では人数がそろわなく、3人で演技することもあったのですが、生まれて初めて観客の前で披露しても違和感なくパフォーマンスできたのは新たな発見でした。現地のシンクロ委員会の方が「マスターズにもトリオ種目を作りたい!」とおっしゃるほどで、とても光栄でしたね。
──演技の裏側で、ハプニングもあったそうですね。
小谷 とても心配な出来事がありました。今だから言えますが、実は安部さんが演技前にプールサイドでつまずき、プールサイドの柵に激突してしまったんです。幸い胸のポケットに携帯電話が入っていたので直撃は免れ、その場では大丈夫そうに見えたのですが、帰国後に検査をしたら肋骨が折れていたことが判明したんです。
骨折した状態で、ソロ・トリオ・ミックスデュエットと3種目を泳ぎ切ったなんて、それを知ったときは本当に驚きました。
──チームでの遠征はいかがでしたか?
小谷 メンバー全員で一つの家を借りて共同生活をしたんですけど、それがもう青春そのものでした(笑)。みんなで手分けして家事をやったりゲームをしたりする時間が本当に楽しくて、またさらに絆を深めることができたと思っています。
解散のときには「また来年も楽しみ」という気持ちで別れましたし、実際にすでに来年の大会への招待の連絡もいただいています。来年はオーストラリアの全国大会になるとのことで、主催者の方たちも力を入れていると聞いています。
──2026年は世界マスターズ大会がない年です。ASとの向き合い方はどのようになりますか?
小谷 大きな大会がない年だからこそ、演技そのものの質を高める期間にしたいと思っています。8月にはエキシビションへの参加を予定していて、そこに向けた新しい演目の準備をこれから始めるところです。
マスターズでも新ルールが施行される可能性があるので、それを意識した足技なども取り入れていきたいです。実は、オーストラリアでのチーム演技でも新ルールを意識して斜めに回る足技に挑戦しましたが、来年のブダペスト大会に向けても、新たな挑戦が楽しみです。
──12月には「ASマスターズドリームフェスティバル2026」も予定されていますね。
小谷 12月16日に開催予定で、今回は水も陸もスケールアップしたいと思っています。生歌とのコラボレーションは継続しつつ、水中メンバーはオリンピアンやオール日本代表以上の経験を持つハイレベルな顔ぶれが集まる見込みです。
本格的な練習は6月からスタートする予定で、スポットライトの活用や動画の活用など、よりパワーアップしたショーにするために話し合っています。
──今年8月30日には還暦を迎えられます。その心境を聞かせてください。
小谷 特に「一区切り」という感覚はないんです。むしろ60歳というのは、新しいスタートラインだと感じています。50代は「恩返し」の10年として、スポーツ界や社会のためにできることに全力を注いできました。
しかし60代は、今までの経験を活かしてもっと自分自身の人生を磨く時間にもしていきたいと考えているんです。水中での演技だけでなく、仕事もプライベートも含めて、もっと楽しく輝かせていきたいです。
12月のドリームフェスティバルは、60代になって自分がプロデュースする初めてのショーになるかもしれない。それがまた、すごく楽しみです。60歳の夏は、私にとってまた新たな人生のステージへの最初の1歩になりそうです。
■小谷実可子(こたに・みかこ)
1966年8月30日生まれ、東京都出身。ソウルオリンピックでは夏季オリンピックで女性として初の日本選手団の旗手を務め、ソロ・デュエットで銅メダルを獲得。1992年に現役引退。東京2020招致アンバサダーを務めるなど国際的に活動。東京2020オリンピック・パラリンピックでは、スポーツディレクターに就任するなど幅広く活躍。日本オリンピック委員会 常務理事(JOC)、世界オリンピアンズ協会 副会長(WOA)、日本オリンピアンズ協会 会長(OAJ)など、15の役職をこなしながら、2025年7月に開催された世界マスターズ水泳選手権(シンガポール大会)では、4つの金メダルを獲得した。
【写真】世界マスターズ選手権の舞台で躍動した小谷実可子
【写真】抜群のプロポーション!水着姿の小谷実可子
【写真複数】スタイル抜群の水着姿!34年ぶりにオーストラリアで演技を披露した小谷実可子
【写真】美しい…!色鮮やかな水着をまといポーズする小谷実可子ら
【写真】「まさに水中でのパートナー!」小谷実可子&安部篤史
【写真】一糸乱れぬパフォーマンスを披露した小谷実可子ら
──昨年に続き、オーストラリアへ。今回はどのような演技を披露しましたか?
小谷 昨年はソロで出演しましたが、今回は安部篤史(あべ・あつし)さんと箱山愛香(はこやま・あいか)さんに加わってもらい、3人でのチーム演技とミックスデュエットという形で演技をしました。
昨年パースを訪れたときは、まさに未知の世界への挑戦でした。でも今年は、会場も雰囲気も知っている場所に戻ってきた感覚で、現地の方たちも「また来てくれた!」と温かく迎えてくれて、それがとてもうれしかったです。
特に印象的だったのが、競技種目には設定されていないトリオ演技を披露できたことです。シンガポール大会のチームで演技をした『マンマ・ミーア』を3人用にアレンジして披露したのですが、これが好評で会場がとても盛り上がりました。
練習では人数がそろわなく、3人で演技することもあったのですが、生まれて初めて観客の前で披露しても違和感なくパフォーマンスできたのは新たな発見でした。現地のシンクロ委員会の方が「マスターズにもトリオ種目を作りたい!」とおっしゃるほどで、とても光栄でしたね。
──演技の裏側で、ハプニングもあったそうですね。
小谷 とても心配な出来事がありました。今だから言えますが、実は安部さんが演技前にプールサイドでつまずき、プールサイドの柵に激突してしまったんです。幸い胸のポケットに携帯電話が入っていたので直撃は免れ、その場では大丈夫そうに見えたのですが、帰国後に検査をしたら肋骨が折れていたことが判明したんです。
骨折した状態で、ソロ・トリオ・ミックスデュエットと3種目を泳ぎ切ったなんて、それを知ったときは本当に驚きました。
──チームでの遠征はいかがでしたか?
小谷 メンバー全員で一つの家を借りて共同生活をしたんですけど、それがもう青春そのものでした(笑)。みんなで手分けして家事をやったりゲームをしたりする時間が本当に楽しくて、またさらに絆を深めることができたと思っています。
解散のときには「また来年も楽しみ」という気持ちで別れましたし、実際にすでに来年の大会への招待の連絡もいただいています。来年はオーストラリアの全国大会になるとのことで、主催者の方たちも力を入れていると聞いています。
──2026年は世界マスターズ大会がない年です。ASとの向き合い方はどのようになりますか?
小谷 大きな大会がない年だからこそ、演技そのものの質を高める期間にしたいと思っています。8月にはエキシビションへの参加を予定していて、そこに向けた新しい演目の準備をこれから始めるところです。
マスターズでも新ルールが施行される可能性があるので、それを意識した足技なども取り入れていきたいです。実は、オーストラリアでのチーム演技でも新ルールを意識して斜めに回る足技に挑戦しましたが、来年のブダペスト大会に向けても、新たな挑戦が楽しみです。
──12月には「ASマスターズドリームフェスティバル2026」も予定されていますね。
小谷 12月16日に開催予定で、今回は水も陸もスケールアップしたいと思っています。生歌とのコラボレーションは継続しつつ、水中メンバーはオリンピアンやオール日本代表以上の経験を持つハイレベルな顔ぶれが集まる見込みです。
本格的な練習は6月からスタートする予定で、スポットライトの活用や動画の活用など、よりパワーアップしたショーにするために話し合っています。
──今年8月30日には還暦を迎えられます。その心境を聞かせてください。
小谷 特に「一区切り」という感覚はないんです。むしろ60歳というのは、新しいスタートラインだと感じています。50代は「恩返し」の10年として、スポーツ界や社会のためにできることに全力を注いできました。
しかし60代は、今までの経験を活かしてもっと自分自身の人生を磨く時間にもしていきたいと考えているんです。水中での演技だけでなく、仕事もプライベートも含めて、もっと楽しく輝かせていきたいです。
12月のドリームフェスティバルは、60代になって自分がプロデュースする初めてのショーになるかもしれない。それがまた、すごく楽しみです。60歳の夏は、私にとってまた新たな人生のステージへの最初の1歩になりそうです。
■小谷実可子(こたに・みかこ)
1966年8月30日生まれ、東京都出身。ソウルオリンピックでは夏季オリンピックで女性として初の日本選手団の旗手を務め、ソロ・デュエットで銅メダルを獲得。1992年に現役引退。東京2020招致アンバサダーを務めるなど国際的に活動。東京2020オリンピック・パラリンピックでは、スポーツディレクターに就任するなど幅広く活躍。日本オリンピック委員会 常務理事(JOC)、世界オリンピアンズ協会 副会長(WOA)、日本オリンピアンズ協会 会長(OAJ)など、15の役職をこなしながら、2025年7月に開催された世界マスターズ水泳選手権(シンガポール大会)では、4つの金メダルを獲得した。
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