25日夜、福岡県筑後市。夜になって天気が急変。大粒の雨が激しく地面をたたきつけます。さらに、雷が何度も夜空を照らし、あたりには大きな雷鳴がとどろきました。
喜入友浩キャスター
「雷鳴が聞こえてきました。かなり近いところでしょうか。建物の下に入りながら歩きたいと思います」
「こちらの用水路でも濁流となって、今、かなりのスピードで水が流れ始めています」
活発な梅雨前線の影響で、25日は各地で“災害級の大雨”に。九州では25日夜、福岡県の筑豊・筑後地方と大分県西部に線状降水帯の直前予測が発表されました。
「夜になっていきなり。ここまで強いのはいきなりだった。ゴオーって感じで、ザーザーとは比にならないくらい強い降り方」
「2時間早く帰っている、念のために。川の氾濫を心配している」
さらに、隣の久留米市では駅周辺の道路が冠水。車が大きな水しぶきを上げながら、次々と走っていく様子もみられました。
この雨をもたらしているのが、日本の南の海上で発生した台風7号と8号です。2つの台風の影響で、梅雨前線の活動が活発化。各地で記録的な大雨となっているのです。
25日午前7時ごろの福岡県大牟田市。大粒の雨であたりは白くかすんだ状態に。道路は冠水し、車はタイヤが隠れるほど、深く水に浸かっています。
車が水没した人
「全然わからなかった、最初。普通に雨ひどいなと思って。止まったらやばいなと思ってそのまま(進んだら)止まっちゃった」
福岡県の筑後地方などでは、レベル4土砂災害危険警報が発表。大牟田市の別の場所では、側溝から激しく水が吹き上がり、増水した川が、橋のすぐ下まで迫っていました。
同じく、レベル4土砂災害危険警報が出された長崎県。五島市では22日の降り始めからの雨量が500ミリを超え、観測史上1位を更新しました。
佐世保市では民家の裏山が幅およそ10メートル、高さ15メートルにわたり崩れ、車2台と小屋の一部が押しつぶされました。住人は避難し、無事だということです。
また、大分県由布市では…
記者
「由布市役所・挟間庁舎前では、川沿いにある斜面が大きく崩れ、むき出しの状態となっています」
大雨による土砂災害は、九州以外の地域でも…。広島市佐伯区では午前9時半ごろ、民家の裏山では土砂崩れが発生。住民は当時の様子をこう振り返ります。
「小石が転がるような音のあとに、大きな音でゴーッと、その後にドンと。(雨は)しとしと降り続いたり、時間が経って少し強めに降ったり。危険を感じたら避難したいと思う」
西日本から東日本の広い範囲で大雨に見舞われた日本列島。
気になるのは、今後の台風の進路です。2つの台風のうち8号は、北上に伴い、温帯低気圧に変わる見込みですが、7号は、勢力を保ったまま、26日にかけて沖縄・奄美地方に接近。週末には本州に上陸するおそれもあります。
気象庁と国交省は25日、臨時の会見を行い、注意を呼びかけました。
気象庁予報課 池田徹 主任予報官
「梅雨前線から始まり、台風7号通過まで、大雨の期間が長くなることが予想される。大雨の期間が長引くということは、総降水量も多くなる。災害の危険度も高まることも予想される」
長引くことが予想される大雨。交通への影響も懸念されます。
JR東海によると、東海道新幹線は土曜日の始発から一部の区間で、▼列車の遅れ、▼運転見合わせなどが発生する可能性があるとしています。
また、空の便は26日、那覇空港を発着する便を中心に、全日空が52便、日本航空が70便、スカイマークが20便の欠航をすでに決めていて、あわせておよそ1万7500人に影響が出るとしています。
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