
司法の仕事を体験して身近に感じてもらおうと、夏休み中の中学生や高校生らが参加する「模擬裁判」が都内で行われました。
東京・世田谷区の国士舘大学できょう(4日)開かれた模擬裁判のプログラムでは、中学生や高校生らおよそ30人が裁判官役と検察官役、弁護士役に分かれ、大学内に設けられた本物さながらの法廷に立ちました。
模擬裁判では、会社の同僚から繰り返し誹謗中傷を受けていた「被告」が酒に酔った同僚とトラブルになり、ナイフで突き刺したとする架空の殺人未遂事件を審理しました。
争点は殺意があったか否かです。
検察官役の生徒
「被害者が被告人を侮辱する行動を繰り返すなどしたことから、激昂して今回の犯行に及んだ」
弁護士役の生徒
「酒に酔った被害者が被告人に近づいてきたため、ナイフが誤って被害者の腹部に刺さってしまった」
検察役の生徒は拘禁刑6年を求刑しましたが、裁判官役の生徒たちは現役の裁判官と議論したうえで弁護側の主張を採用し、「成立するのは傷害罪だ」として拘禁刑2年、執行猶予3年の有罪判決としました。
主催した団体の代表で、元検事の熊田彰英弁護士は「裁判をするにあたってどれだけ悩むか、考えるか、難しいのかを体感してもらうのが目的だ」と今回のプログラムの意義を説明したうえで、相次ぐ検察官の不祥事を念頭に「どうしても負の面ばかりが強調されるが、司法を支える色々な職業の役割ややりがいを知ってもらいたい」と話しました。
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