地震被害での片づけが進むなか、近づく台風や長引く断水の影響で、熊本の人々は厳しい生活を強いられています。
【写真を見る】断水復旧せず 飲料水を注射器に入れ…歯科治療の様子
一家総出で…被災地で台風への備え進む
熊本地震の発生から11日目。台風の影響は被災地にも及んでいます。
最大震度6強を観測した八代市では、住民が台風への備えに追われていました。作業は家族総出です。
──作業はどうですか?夏休み遊びたい気持ちもある?
小学生
「あんまりない。家がごちゃごちゃになっているから、家の作業を手伝ったほうがいいかなと」
八代市の住民
「台風13号の影響が、6日も風が強かった。(シートが)風で飛ばないように、風の入り口をとにかく防ぐ。それだけはなんとかやって、(台風の影響が)長期化しないように祈る」
熊本県では、約1万8000棟に住宅被害が出ていて、台風による強い風で、住宅がさらに損傷する可能性があります。
支援物資 台風でブルーシート・土のうの需要高まる
台風への備えとして、支援物資の配送も急務です。
記者
「支援物資の物流拠点では、続々と物資が運び込まれています」
「グランメッセ熊本(熊本産業展示場)」の配送センターでは、県に届いた支援物資を宇城市や氷川町など、13の自治体に配送しています。
食料品や衛生用品のほかに、台風の接近でブルーシートや土のうの需要が高まっているということです。
差し入れの飲料水で歯科治療
宇城市の歯科医院。近くに住む人から、ある“差し入れ”が届きました。
運び込まれたのは、歯の治療に欠かせない「水」です。
西山歯科医院 西山正之院長
「こんななか持ってきていただき、言葉がない」
県内では今も、3万6000戸で続く断水。こちらの歯科医院も水が止まったままですが、診療を続けています。
──歯医者さんにとって水は大事?
西山歯科医院 西山正之院長
「大事です。ものすごく大事」
「これが歯を削る機械。通常、水が通っている時は、ここの小さい穴から水が出て、(機械が)過熱するのを冷却する役割をしてる。必ず神経が生きてる歯は、水を出して削らないと、患者さんに負担をかける」
一時、休診したものの、電気が復旧したことなどから、3日に診療を再開しました。
患者
「こちらは被災しているから、だめかなと思ったら、化膿するから来たほうがいいと言われて来た」
断水していても、患者は待ってくれません。差し入れなどで入手した飲料水を注射器に入れて、治療を続けています。
西山歯科医院 西山正之院長
「患者さんが困っていると思い、とにかくやってみようということで、患者さんの笑顔が見られるのが一番。そこを目指して取り組んでいきたい」
断水・避難続く…「激甚災害」指定
喜入友浩キャスター:
熊本の地震発生から11日。避難者や断水の被害は減っているものの、まだまだたくさんの方が苦しんでいます。
【熊本県内の被害】
<7月31日>
死者:36人
避難者:9532人
断水:約7万9100戸
住宅被害:1526棟
(7月31日時点判明分)
<8月7日>
死者:38人
避難者:6630人
断水:約3万6730戸
住宅被害:1万8086棟
(熊本県の資料より・7日午後6時時点)
発生当初に取材をした時、「早く復旧のめどがたってほしい、めどがたてば頑張れると思う」と話す方が多くいらっしゃいました。
現在も多くの方が苦しんでおり、疲労や不安が限界に達している方も多いかと思います。
政府は7日、今回発生した熊本地震を「激甚災害」に指定することを決めましたが、スピード感のある支援が求められています。
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