国内
2026-11-06 07:50
同じ場所とは思えないほどの変貌を遂げた、瀬戸内市の小さな畑が話題を呼んでいる。背丈を超える草が生い茂る耕作放棄地を、耕さない農法「ノーディグ農法」で、色とりどりの植物が育つ美しい“楽園”へと変えたのは、元都内IT企業勤務の女性だ。わずか2年で実現したビフォーアフターには「行動力がすごい」「勇気をもらった」「圧巻の美しさ…!」と称賛の声が寄せられている。畑を再生させたきっかけや、その過程で感じた「自分で食べ物を育てる安心感」について、投稿者のさやさん(@Saya Moriwaki)に話を聞いた。
【写真】耕作放棄地→2年後のビフォーアフター
■背丈を超える荒れ地から、緑と花があふれる理想の農園へ
都内のIT企業で法人営業として働いていた森脇さやさんは、体調を崩したことをきっかけに「一度きりの人生、やりたいことに挑戦しよう」と一念発起。2024年に岡山県瀬戸内市へ単身移住し、海の近くにある約20アールの耕作放棄地を借り受けた。
当初はどこから手を付ければいいかわからないほど草が生い茂っていた場所で、森脇さんが取り入れたのが、土を掘り返さない「ノーディグ農法(耕さない農業)」だ。重労働や耕うん機を使わず、土の表面に堆肥などの有機物を重ねて自然のサイクルで土を育てるこの手法により、開拓を始めて2年。かつての荒れ地は、色鮮やかな野菜やハーブ、花々が咲き誇る見事な農園へと生まれ変わった。
――荒れ地だった畑が緑や花があふれる美しい空間に変わる様子に驚きました。改めて「ノーディグ農法」の仕組みや実践のきっかけを教えてください。
「『ノーディグ農法』は、土をなるべく耕さず、土の表面に堆肥などの有機物をのせて、土の中の生き物の働きを生かしながら土を育てていく方法です。私がノーディグを知ったのは、海外の農園や園芸家の発信を通じてでした。特に、イギリスのチャールズ・ダウディングさんが土を耕さずに豊かな畑を育てている様子に魅力を感じ、参考にしながら取り組み始めました」
――一般的な耕す農法と比べて、どのような違いやメリットがあるのでしょうか?
「土をかき乱さず表面を堆肥で覆うことで、雑草が生えにくい環境ができ、草取りの手間を大幅に減らせます。また、クワでの重労働や耕うん機などの機械に頼らずに取り組めるのも大きな魅力です。もともと体力にあまり自信がない私にとって、この方法は女性ひとりでも長く続けていきやすいと感じています。畑づくりでは単に野菜を育てるだけでなく、見ているだけで心が弾むような、カラフルで華やかな空間づくりも意識しています。自分はもちろん、訪れた人にも自然の中で癒やされる時間を過ごしてもらえたら嬉しいです」
■自分で育てる暮らしで変わった価値観
――都内のIT企業営業から瀬戸内市へ移住し農業を開始されましたが、転身のきっかけや価値観の変化をうかがえますか。
「農業は子供の頃からの憧れでしたが、会社員時代に体調を崩したことで“後悔しないよう、やりたいことに今挑戦しよう!”と決意しました。農業を始めて最も変わったのは、“自分の手で食べ物を育てることが、生きていく上での安心感につながる”と実感できたことです。会社員時代は『お金がないと食べ物を手に入れられない』という不安が常にありました。今は種と豊かな自然環境があれば生きていけると思えるようになり、以前よりもおおらかに、どっしり構えていられるようになりました」
――実際に地方移住して農業を始めて感じた魅力や難しさを教えてください。
「日本ではまだ実践者が少ない農法だったため、指導してくれる人や気軽に相談できる相手がおらず、試行錯誤しながら孤独を感じることもありました。ですが、畑で過ごしているといつの間にか癒やされ、元気になっている自分がいます。自然が人を癒やす力は想像以上でした。
移住や農業に興味があっても、最初からゼロで始めるのはハードルが高いと思います。まずは実際に農業をしている人の話を聞いたり、気になる地域を旅行して役所や地元の人に話しかけてみるなど、小さな行動から始めてみてください。思いがけない出会いを楽しんで、ご自身の心が動く方向に進んでいってほしいです」
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当初はどこから手を付ければいいかわからないほど草が生い茂っていた場所で、森脇さんが取り入れたのが、土を掘り返さない「ノーディグ農法(耕さない農業)」だ。重労働や耕うん機を使わず、土の表面に堆肥などの有機物を重ねて自然のサイクルで土を育てるこの手法により、開拓を始めて2年。かつての荒れ地は、色鮮やかな野菜やハーブ、花々が咲き誇る見事な農園へと生まれ変わった。
――荒れ地だった畑が緑や花があふれる美しい空間に変わる様子に驚きました。改めて「ノーディグ農法」の仕組みや実践のきっかけを教えてください。
「『ノーディグ農法』は、土をなるべく耕さず、土の表面に堆肥などの有機物をのせて、土の中の生き物の働きを生かしながら土を育てていく方法です。私がノーディグを知ったのは、海外の農園や園芸家の発信を通じてでした。特に、イギリスのチャールズ・ダウディングさんが土を耕さずに豊かな畑を育てている様子に魅力を感じ、参考にしながら取り組み始めました」
――一般的な耕す農法と比べて、どのような違いやメリットがあるのでしょうか?
「土をかき乱さず表面を堆肥で覆うことで、雑草が生えにくい環境ができ、草取りの手間を大幅に減らせます。また、クワでの重労働や耕うん機などの機械に頼らずに取り組めるのも大きな魅力です。もともと体力にあまり自信がない私にとって、この方法は女性ひとりでも長く続けていきやすいと感じています。畑づくりでは単に野菜を育てるだけでなく、見ているだけで心が弾むような、カラフルで華やかな空間づくりも意識しています。自分はもちろん、訪れた人にも自然の中で癒やされる時間を過ごしてもらえたら嬉しいです」
■自分で育てる暮らしで変わった価値観
――都内のIT企業営業から瀬戸内市へ移住し農業を開始されましたが、転身のきっかけや価値観の変化をうかがえますか。
「農業は子供の頃からの憧れでしたが、会社員時代に体調を崩したことで“後悔しないよう、やりたいことに今挑戦しよう!”と決意しました。農業を始めて最も変わったのは、“自分の手で食べ物を育てることが、生きていく上での安心感につながる”と実感できたことです。会社員時代は『お金がないと食べ物を手に入れられない』という不安が常にありました。今は種と豊かな自然環境があれば生きていけると思えるようになり、以前よりもおおらかに、どっしり構えていられるようになりました」
――実際に地方移住して農業を始めて感じた魅力や難しさを教えてください。
「日本ではまだ実践者が少ない農法だったため、指導してくれる人や気軽に相談できる相手がおらず、試行錯誤しながら孤独を感じることもありました。ですが、畑で過ごしているといつの間にか癒やされ、元気になっている自分がいます。自然が人を癒やす力は想像以上でした。
移住や農業に興味があっても、最初からゼロで始めるのはハードルが高いと思います。まずは実際に農業をしている人の話を聞いたり、気になる地域を旅行して役所や地元の人に話しかけてみるなど、小さな行動から始めてみてください。思いがけない出会いを楽しんで、ご自身の心が動く方向に進んでいってほしいです」
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