E START

E START トップページ > ニュース > 海外 > ガザでの“停戦合意”が崩壊 ロシアも“停戦案”を拒否 トランプ氏“平和外交”の成果は?【サンデーモーニング】

ガザでの“停戦合意”が崩壊 ロシアも“停戦案”を拒否 トランプ氏“平和外交”の成果は?【サンデーモーニング】

海外
2025-03-23 15:22

ウクライナとガザ、双方の停戦をめぐり、自らの成果をアピールするトランプ大統領。しかし、現地では平和とはほど遠い光景が広がっています。


【写真を見る】ガザでの“停戦合意”が崩壊 ロシアも“停戦案”を拒否 トランプ氏“平和外交”の成果は?【サンデーモーニング】


突如、再開されたイスラエルのガザへの攻撃 死者の多くは18歳以下

2月、トランプ大統領がSNSに投稿した動画には、停戦後にリゾート開発されたガザが描かれていました。


トランプ大統領のSNSに投稿された動画
「トランプ・ガザは明るく輝く黄金の未来と新しい光」


動画には、トランプ大統領がイスラエルのネタニヤフ首相とくつろぐ様子も。


2人は、“現実のガザ”をどうしようと考えているのでしょうか。


3月19日のガザ。突如、再開されたイスラエルの攻撃に追われ、着の身着のまま避難する人たちの姿が。


避難する住民
「いつまでこんな状態なの?避難を強いられるのはこれで10回目です」
「トランプ大統領には戦争を止める努力をしてほしい。戦争も死もうんざりです」


しかし...


ホワイトハウス レビット報道官
「トランプ政権とホワイトハウスは、今夜のガザ攻撃についてイスラエルから相談を受けた」


相談を受けたトランプ氏はイスラエルの攻撃を容認したのです。


イスラエルは停戦合意を破り、大規模な攻撃に踏み切りました。


死者は、18日〜20日の3日間だけで500人を越え、うち4割が18歳以下だといいます。


「市民が寝ている間に攻撃された。道のあちこちに死体があるんだ」(18日 ガザ南部・ハンユニス)


トランプ政権の発足直前に合意された停戦は、わずか2か月で崩壊した形です。


「正しい選択だと思う人は誰一人いません」イスラエル内でも抗議の声

1月に合意した停戦は、当初、段階的に進められる予定でした。


第1段階(1月19日〜3月1日)ではハマス側が人質の一部を解放し、イスラエル軍はガザの人口密集地から撤退。


そして、3月からは第2段階に移行し、ハマスが残る人質を解放する代わりにイスラエル軍がガザから完全撤退する計画だったのですが…


ネタニヤフ首相(2日)
「トランプ大統領の特使が提案する一時停戦(第1段階)の50日間延長を受け入れる」


トランプ氏のお墨付きを得て「第1段階の延長」を主張するネタニヤフ首相は第2段階で定める「ガザからの完全撤退」を拒否。


さらに、停戦を破って攻撃に出たのです。


ただ、今回の攻撃再開には、イスラエル国内でも抗議の声が...


デモ参加者
「人質を取り戻すためにも、戦闘再開が正しい選択だと思う人は誰一人いません」


世論調査で「戦闘再開を求める」人はわずか9%。


にもかかわらず、ネタニヤフ首相が攻撃に踏み切ったのは、自らの政権維持に必要な極右政党の支持をつなぎとめるためだと指摘されています。


苦しい国内事情のなか、頼った相手はやはりトランプ大統領でした。


ネタニヤフ首相(18日)
「トランプ大統領のイスラエルへの揺るぎない支援に感謝します」


しかしそもそも、「自分が大統領になれば戦争を終わらせる」と豪語していたトランプ氏。


どこまでイスラエルの攻撃を容認し続けるのでしょうか。


トランプ氏は“楽観視”もロシアはアメリカ側の停戦案を拒否 

一方、もう一つの戦争、ロシアのウクライナ侵攻をめぐっては...


トランプ大統領(20日)
「プーチン大統領とゼレンスキー大統領と話をした。我々は(戦闘を)終結させたいし、その点では非常にうまくいっていると思う」


楽観的な見通しをアピールしたトランプ氏。


しかし、3月18日、プーチン大統領との電話会談では、「30日間の一時停戦」を持ちかけたものの、拒否されたのです。


合意できたのは、「エネルギー施設への攻撃停止」のみ。


ロシア側はウクライナへの軍事支援の停止などを要求したとしています。


ロシア側から「外交的勝利」との声も上がるなか、ゼレンスキー大統領は...


ゼレンスキー大統領(20日)
「プーチン大統領は戦争を長引かせるだけの要求をやめるべきだ」


トランプ氏がプーチン大統領の要求に流されることなく停戦へと導く戦略はあるのでしょうか。


スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】
「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】
「誰も死なないという選択肢は考えられない」幼少期の虐待・ネグレクトの末たどり着いた両親の殺害 15歳の少年が逃れたかった「恐怖と束縛」


情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

人気記事

ページの先頭へ