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警備会社への相談急増…通常時の“8倍”に 横浜・強盗殺人で逮捕の男「個人情報を指示役に知られ、家族に危害が…」 祖父は「家族に被害の方がまだまし」【news23】

総合
2024-10-22 11:32

横浜市の強盗殺人事件で逮捕された男が、「家族に危害が加えられるかもしれないと考えると断れなかった」と供述していることがわかりました。相次ぐ強盗事件を受けて、警備会社への相談が急増。大手のセコムには、通常時のおよそ8倍の問い合わせが来ています。


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警備会社に相談急増…通常時の“8倍”に 相次ぐ強盗事件どう備える?

喜入友浩キャスター
「都内の警備会社です。相次ぐ強盗事件を受け、問い合わせが増えているということで、オペレーターが対応に追われています。電話がひっきりなしにかかってきます」


24時間体制で対応する大手警備会社「セコム」のコールセンター。いま、問い合わせが殺到しています。


オペレーター
「本日も頻繁に連絡をいただいて、いずれもかなり不安に感じて『急いで資料が欲しい』と」


自宅を警備する新規契約の問い合わせが20日までの1週間で、通常時の約8倍に増加。現在、すべての問い合わせに対応しきれない状態だといいます。


セコム コールセンター 来須武美センター長
「セキュリティのシステムを導入いただいているが、『死角がないか?』、『これで万全な状態か?』、『いざというときにちゃんと使えるか?』、『セキュリティの強化をしたい』というお客様からの連絡が非常に増えている」


関東で8月から相次ぐ「闇バイト」を実行役とした一連の強盗事件。警察当局は14の事件について関連があるとみていて、JNNのまとめでは、このうち11の事件で32人が逮捕されています。


「個人情報を指示役に知られ、家族に危害が…」断れず犯行か

20日に送検された宝田真月容疑者(22)。10月15日ごろ、横浜市の住宅で後藤寛治さん(75)に暴行を加えて殺害し、現金約20万円を奪った疑いがもたれています。


宝田容疑者の祖父
「亡くなってしまった後藤様とご家族様には言葉がないです」


21日朝、宝田容疑者の家族が自宅を案内してくれました。


宝田容疑者の祖父
「(Q.ゲームが好きだった?)ゲームはそうだね」


宝田容疑者の部屋に飾られていたのは、キャラクターのグッズ。机の上には証明写真も。


宝田容疑者の祖父
「今回の『ホワイト案件』の申請なんかに使ったんじゃない。気がついたのはきのうだったんだけどね」


警察に対し、宝田容疑者は「SNSで『ホワイト案件』などという投稿を見つけ、指示役と繋がった」と説明。しかし、「途中で犯罪に加担することに気づき恐怖を感じた」と供述しているということです。


それでも犯行を続けた理由については…


宝田容疑者
「個人情報を指示役に知られていたことから、仕返しや家族にも危害が加えられるかもしれないと考えると断れなかった」


これに対し祖父は…


宝田容疑者の祖父
「(犯罪への加担を)断ってくれて、家族が被害を被った方がまだまし」


家宅捜索の日、宝田容疑者はいつも通りの様子だったと話します。


宝田容疑者の祖父
「19日か、朝方ふつうに、『おはよう、行ってくるね』『いってらっしゃい、いってこいよ』と。(Q.家宅捜索の時は?)特に戸惑った様子もなく」


動機について宝田容疑者は…


宝田容疑者
「税金の滞納があり、短期間で稼げるアルバイトを探すことにした」


祖父によりますと、家族の国民健康保険料の支払いについて、宝田容疑者の分を本人に請求していたといいます。


宝田容疑者の祖父
「女房と真月と3人分で各々計算したら、こういう内訳になるわけ。約40万だから、その分を真月に請求した。(税金滞納の話は)これしか思い当たる節はなかったけどね」


ほかの税金などを滞納していた可能性はあるとしたうえで、祖父は「相談してほしかった」と話します。


宝田容疑者の祖父
「一生を台無しにするような犯罪を起こしたんだからね。ほんと、相談してくれればね。『カネがねえよ』ってことであれば、別に請求しなかったんだよね」


「強盗に加担したが嫌になった」 被害女性は全身打撲・骨折

「闇バイト」から抜け出せず加害者側になってしまったという若者たちですが、被害者の状況は深刻です。


千葉県市川市で起きた強盗傷害事件。住人の女性は大けがをしたうえ、一時監禁されました。


事件翌日に警察署へ自首し、逮捕された高梨謙吾容疑者(21)は、これまでの調べに「闇バイトに応募して強盗に加担したが、嫌になった」と漏らしているといいます。


一方の被害者は重傷です。住人の50歳の女性は、顔面と全身を打撲。肋骨を2か所骨折。さらに右手の小指も骨折しています。


事件後、女性と母親が対面した場所は病院でした。


被害女性の母親
「(娘に)会ったらもうボロボロでね、かわいそうに。『金出せ』『殺すぞ』って脅されたって。『お金なんかないよ』って。ガムテープでぎゅうぎゅうやられて」


女性は粘着テープのようなもので全身を縛られ、連れ去られたということです。


その後、高梨容疑者らは女性からキャッシュカードの暗証番号を聞き出し、コンビニのATMで現金を引き出したとみられています。


被害女性の弟
「姉さんの財布のキャッシュカードとか、(財布)ごと持っていかれて。『暗証番号言え』って殴られた。肋骨あばらも2本折れて、顔面も2、3倍に膨れ上がってる」


女性を“監禁” 「おばあちゃん思いの子がなぜ」

女性を監禁した疑いで逮捕されたのは藤井柊容疑者(26)。一時、建設や介護の仕事についていたといいます。


藤井容疑者を知る人
「言われたことをちゃんとテキパキやる子。“おばあちゃん思い”でずっとおばあちゃんと住んでて、今一人暮らしみたいだけど。なんでやっちゃったのかな」


藤井容疑者は、横浜市青葉区の強盗殺人事件など2つの現場から指紋が検出されています。


高梨容疑者は白井市の強盗傷害事件への関与をほのめかしていますが、一連の強盗事件の指示役はまだわかっていません。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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