物価の変動を反映した働く人1人当たりの「実質賃金」が2か月連続でマイナスになったことが分かりました。

厚生労働省によりますと、基本給や残業代、ボーナスなどを合わせた働く人1人当たりの今年9月の現金給与の総額は29万2551円でした。

前の年の同じ月から2.8%増え、33か月連続の上昇となりました。

一方、物価の変動を反映した「実質賃金」は前の年の同じ月と比べて0.1%減少し、2か月連続でマイナスとなりました。

従業員が30人以上の事業所でみると、「実質賃金」は前の年の同じ月から0.6%上昇し、2か月ぶりのプラスとなっています。

厚労省は、「実質賃金のマイナス幅は前の月より小さくなっていて、小規模な事業所の賃金が上がってくればプラスとなることが期待できる」としています。

また、今年支給された夏のボーナスは、働く人1人あたり41万4515円でした。

前の年からは2.3%増え、3年連続の上昇となりました。

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