第34回プロ野球最優秀バッテリー賞の表彰式が25日、都内で行われ、セ・リーグからは巨人の菅野智之投手(35)と小林誠司捕手(35)、パ・リーグからはソフトバンクの有原航平投手(32)と甲斐拓也捕手(31)が出席した。
有原は初受賞で、甲斐は4年ぶり2度目。有原は「去年のシーズンを通して拓也と組んで、来年は取りたいなっていう気持ちがあった。春のキャンプの時にそういう話になりました」と1年前から同学年の甲斐とのバッテリー賞を狙っていたという。
有原は今季、26試合に登板し、14勝7敗、防御率2.36、勝率.667をマーク。最多勝のタイトルを獲得するなど4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。
“女房役”の甲斐は今オフに国内FA権を行使。現状は「まだ本当に何も答えることがないんですけどしっかりといろいろ考えながら決断していきたい」と話した。
初コンビでのバッテリー賞となったが来季は別のチームで対戦する可能性もある。甲斐とのまだ見ぬ対戦に有原は「打たれたらすぐいろいろ言われそうなんでしっかり抑えようと思いますけど(笑)」と想像。それに対し甲斐は「その前提じゃないですけど、日ハムの頃から対戦も何度かして、ホームランも打ってますし、ヒットも打点も挙げてますし、フォアボールも取ってますし、悪いイメージはないんで」と仕返し。それでも負けじと「でも結構アウトは三振も(笑)いい勝負かなと思います(笑)」と有原。ジョークを交えつつ、仲良しぶりをアピールした。
甲斐は将来を決めるにあたって一番重要なポイントに「キャッチャーとしてどういう自分になりたいのか」を挙げ、「自分はどういう野球人生を送りたいのかっていうのを考えたときに、常にいろんなことを勉強していかないといけない。ホークスでやってきたことは自分のものとして、一番はキャッチャーとして」と胸中を語った。
さらにホークスとも話しを重ね、「しっかりと僕がやってきてるっていうことを評価してもらって話をしてもらってるのでそこは本当にありがたい。ただ一度きりのこの権利だなと思っている。なるべく早めに決断したい」と話した。有原は「(甲斐と)もちろん一緒にやりたいっていう思いはずっとありますし、そこは本人の決断なのでどこを選んでも応援したい。本人の決断が一番なので悔いのない選択をしてほしい」と甲斐へエールを送った。
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