■DIAMOND CUP OF LEGEND ワールド・レジェンズ 4ー3 Jクラシックス・チーム(27日、ニッパツ三ツ沢球技場)
FIFAワールドカップやUEFAチャンピオンズリーグ、EUROなどを制した選手たちが集う“ワールド・レジェンズ”と、日本サッカー界をけん引してきた選手たちで構成される“Jクラシックス・チーム”が激突した一戦。D.シルバ(38、スペイン)、D.トレゼゲ(47、フランス)のゴールなど4対3でワールド・レジェンズが勝利を収めた。
ワールド・レジェンズの先発はGKジダ(51、ブラジル)、DFはM.マテラッツィ(51、イタリア)、R.カルバーリョ(46、ポルトガル)、M.サルガド(49、スペイン)、J.カプデビラ(46、スペイン)MFはE.ダービッツ(51、オランダ)、E.カンビアッソ(44、アルゼンチン)、D.シルバ(38、スペイン)、カカ(42、ブラジル)、R.ピレス(51、フランス)。FWはF.モリエンテス(48、スペイン)の豪華メンバーとなった。
Jクラシックス・チームの先発はGK南雄太(45)、DFは那須大亮(43)、森岡隆三(49)、坪井慶介(45)。MFは田中隼磨(42)、柏木陽介(36)、福西崇史(48)、岩本輝雄(52)、松井大輔(43)。FWは大久保嘉人(42)、久保竜彦(48)となった。
大歓声で始まった前半、6分には中央で岩本がボールを持つと強烈なミドルシュート、ここはキーパーのジダにキャッチされた。9分には右サイドのサルガドからモリエンテスへクロス、これをボレーで合わせたがキーパー南が弾き、ゴールはならず。スペインコンビが見せてくれた。
前半20分には右サイドの岩本から中央の大久保へ浮き球のパス、元スペイン代表のカプデビラと競り合いながらヘディングシュートを狙ったがヒットしなかった。さらに大久保は24分、中央でのこぼれ球に素早く反応し、シュートを放ったがキーパーのジダに横っ飛びでキャッチされた。
前半28分、中央でシルバがボールを奪って持ち込むとモリエンテスへ、折り返しをシルバがもらうとセンタリング、これをピレスが合わせてワールド・レジェンズが先制点を奪った。さらに30分、左サイドでシルバがモリエンテスとのワンツーで抜け出すと、鮮やかなボールコントロールで2点目を奪った。
反撃したいJクラシックスは33分、右サイドの久保から中央の大久保へクロス、これを完璧なタイミングでヘディングシュートを放ったが、またもキーパーのジダが好セーブ。本気モードに入った大久保も思わず、苦笑いを浮かべた。
2対0とワールド・レジェンズがリードして迎えた後半8分、ゴール前の混戦から後半から出場の太田宏介(37)が右足を振り抜き、ゴールを奪った。その3分後、ゴールを奪った太田が左サイドを上がると、中央へセンタリング、このボールを後半から出場の李忠成(38)がヘディングで合わせて2対2の同点。
さらに2分後、右サイドの田中から柏木、松井と渡って最後はフリーの大久保が落ち着いて決め、Jクラシックスが3対2と逆転した。しかし、後半17分にはワールド・レジェンズは中央でカカがボールを持つと、後半から出場のJ.サビオラ(42、アルゼンチン)が抜け出して、ゴール右隅に流し込み、3対3の同点。
プレーしていた大久保は「シルバだけ次元が違う、どこにボールを出してくるかわからない」とインタビューを受けていたが、30分にはカカとそのシルバのコンビネーションからシルバが抜け出し、今度はD.トレゼゲ(47、フランス)とのワンツーで崩し、最後はトレゼゲに折り返し、これを流し込んで4対3とワールド・レジェンズが勝ち越した。
50代、40代になっても現役さながらの技を見せてくれた世界のレジェンド、会場に訪れたファンは大歓声を送っていた。
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