きょう、臨時国会が召集され、先の衆院選後初めてとなる与野党の本格論戦がスタートします。与野党双方が多数の形成に躍起となるなか、国民民主党が“台風の目”となっています。
少数与党となった石破政権が、初めて迎える本格的な国会論戦。
石破総理はけさ。
石破総理
「各党のご意見、国民各層のご意見、そういうものを丁寧に承りながら国会を運営していきたい」
石破総理とは対照的に、勢いづく野党は。
立憲民主党 野田佳彦代表
「与党が審査したものが、そのまんま国会は下請け機関のような審議でありましたけれども、その風景が大きく変わっていく。そのきっかけをぜひ作っていきたい」
臨時国会では今年度補正予算の審議のほか、政治改革の実現に向けて政治資金規正法の再改正などが焦点となりますが、立憲民主党の野田代表はこう釘を刺します。
立憲民主党 野田佳彦代表
「自公にプラスアルファの野党を一部巻き込む、そんなやり方じゃ絶対駄目」
野田氏がいま、「プラスアルファ」と念頭に置くのが、先の衆院選で躍進した国民民主党です。
国民民主党 玉木雄一郎代表
「私達は各党等距離。あえて言えば、国民の皆さんに近距離でやっていきたいと思います」
「国民民主党は国民に近距離」と話し、自信をのぞかせる玉木代表。
実際、国民民主党は与党を相手に補正予算案の賛成と引き替えに、いわゆる年収「103万円の壁」引き上げへの合意を取り付け、これまで与党の“聖域”だった税制改正議論に参加しています。さらに、自民党と野党が対決の様相を呈する「企業・団体献金」の禁止をめぐっても独自の立ち位置をとっています。
立憲民主党などが野党案の作成を目指し攻勢を強めるなか、国民民主党はその議論にも参加しないのです。理由は…
国民民主党 玉木雄一郎代表
「(政治改革は)与野党協議の場でしっかり決めることが必要だと思います。今までは野党で集まってとにかく法案出して、結局通らないからパフォーマンスなので」
こうした国民民主党の動きに対し、同じ野党側からはこんな声も。
立憲民主党中堅
「与党気取りだよね。自分が国を動かしている。みたいに思っているんでしょう」
与野党ともに多数を形成しなければ国会が動かない状況のなかで、国民民主党はいつまで“台風の目”として注目を浴び続けるのでしょうか。
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