警察庁はきょう(24日)、SNSなどで実行役を募集して強盗などの犯罪を行う「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の捜査で、司令塔の役割を担う幹部を全国から集めて初めてとなる会議を開きました。
警察庁 露木康浩長官
「特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺、クレジットカードの不正利用の被害額が、今年は合計で2000億円を超えています。毎日あたりに換算すると5億円以上の被害で非常に憂慮すべき状況にある」
警察庁の露木長官はこのように述べ、トクリュウは、社会問題となっている悪質ホストクラブ事件やリフォーム詐欺、サイバー犯罪などに幅広く関与していると指摘。露木長官は「組織犯罪対策の軸足をこれまでの暴力団対策から匿名・流動型犯罪グループ対策へと大きくシフトすべき転換期にある」としたうえで、「日本警察の総力を挙げて中核的人物の摘発と違法なビジネスモデルの解体に取り組まなければならない」と指示しました。
また、露木長官は今年を「トクリュウ対策元年」と位置づけ、各警察に対策の司令塔を置いたほか、部門の垣根を超えて特殊詐欺事件の捜査をする「特殊詐欺連合捜査班」の運用を開始しました。
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