
■フィギュアスケート・グランプリファイナル(4日、愛知・IGアリーナ)
【競技日程一覧】ミラノ・コルティナ冬季五輪 開会式は2月6日にミラノで開催
男子シングルのショートプログラム(SP)が行われ、3年連続出場の鍵山優真(22、オリエンタルバイオ/中京大)が自己ベストの108.77点をマークし、悲願のファイナル優勝に向け首位スタートを切った。
3連覇を目指す世界王者のイリア・マリニン(21、アメリカ)は、今季ここまで封印してきた大技の4回転アクセルに挑んだがバランスを崩し、94.05点の3位。昨季ファイナル3位の佐藤駿(21、エームサービス/明治大)は今季ベスト98.06点の2位で、日本勢が好スタート。
鍵山は冒頭の4回転-3回転の連続トウループをダイナミックに決め、GOE(出来栄え点)も3点台を引き出した。2週間前のフィンランド大会では転倒した4回転サルコウもしっかり着氷して勢いに乗ると、後半のトリプルアクセルも落ち着いて成功。リズミカルな曲調に合わせ、スピン、ステップで観客を魅了し、終了後は右手で大きくガッツポーズ。22年の北京五輪で出した自己ベストの108.12点を約3年10か月ぶりに更新し、佐藤とマリニンを上回って首位発進となった。
鍵山の前で演技した佐藤は冒頭で高難度の4回転ルッツを決めると、4回転-3回転の連続トウループも成功。後半のトリプルアクセルでは着氷で少しバランスを崩して減点となったが、落ち着いて滑り切り、演技後は大歓声を浴びた。得点はNHK杯の96.67点を超え今季ベストをマークした。
最終滑走のマリニンは1本目で4回転アクセルに挑戦したが、着氷でバランスを崩した。3回転アクセル、4回転ルッツからのコンビネーションで巻き返したが及ばず。演技直後は首を傾げ、笑顔はなかった。
ショートを終えた鍵山は「素直に嬉しい。手ごたえも十分」と振り返り、「100%の出来ではなかったが、それでも自己ベスト。まだ高いところを目指せるんだっていう伸びしろを感じて、110点も夢ではないなというふうに思いました」とこの日の会心の演技に手ごたえを口にした。
【男子シングルSP結果】
1)鍵山優真 108.77点
2)佐藤駿 98.06点
3)イリア・マリニン 94.05点
4)ダニエル・グラスル 94.00点
5)アダム・シャオ イム ファ 78.49点
6)ミハイル・シャイドロフ 71.30点
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