国会では、きょうも石破総理の商品券問題をめぐり野党による追及が続きました。与党内からは「石破総理では選挙でたたかえない」との声が強まっています。
きょうの参議院・予算委員会。野党からは石破総理の“庶民感覚”を問う、こんな質問が。
立憲民主党 水野素子 参院議員
「総理は食料品などの買物、どれぐらいの頻度で行かれますか。そのときの御感想を」
石破総理
「赤坂宿舎の近くの“何とかマサ”というスーパーに行ってまいりました。これもうすいません、ごめんなさい、申し訳ありませんと言って、米と洗剤と味噌を買ったような覚えがございます。本当にもう、もっともっと頻繁にそういうようなところに行って、世の中どうなってるかって知らなければいかんのですが」
なかなか買い物に行けず、世間の様子を自分で把握することが難しくなっているとこぼす石破総理。
石破総理
「社会通念上どうなんだということにつきましては、それは世の中の方々の感覚というものと乖離をした部分が大きくあったということは、痛切に思っております。大変申し訳ございません」
当選1回の衆院議員側に10万円相当の商品券を配っていた問題について、きょう、「世の中の感覚と乖離していた」と改めて陳謝した石破総理。その一方で、“法に抵触するものではない”との立場を繰り返しました。
また、「歴代総理も慣例としておこなっていたのか」問われると…
石破総理
「歴代首相がそうであったかどうかは私は全て存じません。お答えする立場にもございません」
この週末、各社の世論調査でも軒並み支持率が下落するなど、逆風が吹き荒れる石破政権。連立を組む公明党は、「国民の憤りが表れている」と指摘します。
公明党 西田実仁 幹事長
「大変厳しく受け止めております。やはり今回の商品券の問題が国民の皆様方にとっては到底、納得がいかない。その憤りというものが数字に表れている」
自民党内からも、夏の参議院選挙への悪影響を懸念する声が相次いでいます。
自民党関係者
「参院選に向けた一番のリスクは石破総理のままでたたかうことだ」
自民・中堅議員
「もはや、辞めるか辞めないかではなく、いつ辞めるかだろうね」
身内から“予算の成立を花道に身を引くべきだ”といった「退陣論」が出る一方で、野党は退陣を求めず、国会で徹底追及する構えを崩しません。
立憲民主党 野田佳彦 代表
「退陣を求める声があるじゃないですか、私は簡単に求めませんよ。むしろ、それやったら自民党、喜ぶんじゃないですか。トップを早く代えて、清新なイメージで参議院選挙に臨みたい、衆議院選挙、解散したい、そうは問屋が卸しません。徹底して説明責任を求めていきたいと思います」
立憲民主党の野田代表は、石破総理に国会の政治倫理審査会に出席し、弁明するよう求めましたが、自民党は否定的な考えです。
先の見えない政権運営が続きます。
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