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東大研究「秋は塩分の摂取量が多くなる」食事場所、人数で「塩分摂取量」が異なることも【Nスタ解説】

国内
2025-09-16 22:35

秋になると塩分の摂取量が増えるという調査結果を東京大学の研究グループが発表しました。塩分の摂取量が多いといわれる日本、おいしく減塩できる方法はあるのでしょうか?


【画像を見る】塩分を摂りすぎた時に食べると良い食材は?


季節、食事場所、人数で「塩分の摂取量」が異なる

井上貴博キャスター:
塩味の感じ方は人それぞれだと思いますが、同一人物であっても、季節ごとに塩分の摂り方や摂取量が変わることが研究で分かってきました。


日本の「食塩の摂取量の実情」について、18歳~79歳の男女2757人で調査が行われました。各季節2日ずつ、延べ6万食以上を解析した結果です(東京大学大学院医学系研究科 篠崎奈々助教らの研究グループ)。

それによりますと、「食塩摂取量の差(1食あたり)※春を0とする」が、春、夏に比べて、秋、冬は塩分の摂取量が多くなるということです。

実感はありますか。


タレント・プロゴルファー 東尾理子さん:
全然ないです。夏の方がより汗をかき、塩分を摂っているので、夏の方が多いと思っていました。


井上キャスター:
前文の摂取量は季節によって変わるという、日本人の実情が見えてきました。
また、以下の場合でも摂取量が多くなるという、研究結果も出ています。


【一食あたり食塩摂取量が多いのは?】
(東京大学大学院医学系研究科 篠崎奈々助教らの研究グループ)

▼食事場所(家と比べて)
外食だと塩分摂取量が多くなる

▼一緒に食べた人数
2人以上で食べるときよりも、1人で食べる方が塩分が多くなる


例えば、冬だと鍋などがあるのでスープ類を摂取して塩分が多くなるのではないかといった仮説はありますが、東京大学もまだ研究が進んでいないため、理由はよく分かっていません。


スプーンにコップ…最新技術で塩分の摂りすぎを防ぐ

井上キャスター:
塩分を摂り過ぎると、高血圧や慢性腎臓病重症化などの病気のリスクが高まるので、減塩しましょうと言われています。

また、管理栄養士の麻生れいみ氏によると、「高齢になるほど味覚が低下し、味が濃くなりがちに」とのことで、気を付けてくださいと話しています。


では、どれくらいの摂取量が推奨されているのでしょうか。

【1日の食塩摂取量の目標値(厚生労働省)】
男性:7.5g未満
女性:6.5g未満

このくらいが目安とのことです。なかなか難しい摂取量だとは思います。


塩分の摂りすぎを防ぐために、最近の技術力で“減塩サポートスプーン”(キリンの「エレキソルト スプーン」2万4750円)というものが出てきています。

スプーンの柄とつぼ(皿)に金属部分があります。柄の金属部分に手を当て、つぼ(皿)の金属部分が舌に乗ることで、微弱な電流が流れます。それによって味覚が変わるそうです。


塩味を感じるのは“ナトリウムイオン”になります。ナトリウムイオンは口の中で分散しやすいです。微弱な電流を流すことによって、ナトリウムイオンを舌の上に集めてあげる。

つまり、塩味がゼロのもので試しても全く変化はありませんが、少しでも塩味があるものは味覚が変化するということです。


【なぜ塩味を感じられる?】(キリンホールディングスによると)
▼普通のスプーン
塩味を感じられるナトリウムイオンの一部が舌に触れずに通過してしまう

▼エレキソルト
微弱な電流でナトリウムイオンを舌に集め塩味を増強させる


電流を3段階で変えられますので、電流をより強くしたい方やもう少し電流が弱くていい方という形で応用が可能です。


新たにコップ(キリンの「エレキソルト カップ」2万6950円)も販売されています。スプーンと全く同じ考え方で、体内に微弱な電流を通してあげることで、味覚が変化するということです。


「マヨネーズ」「ケチャップ」「中濃ソース」塩分が少ないのはどれ?

井上キャスター:
知っているようで知らない減塩について、いくつかクイズを出します。


Q.塩分量が少ないのは、「濃い口しょうゆ」or「薄口しょうゆ」?


【正解】
濃い口の方が「減塩」です。


濃い口しょうゆ:100gあたり14.5g
薄口しょうゆ:100gあたり16.0g

管理栄養士の麻生れいみ氏によりますと、「薄口しょうゆは色を淡く仕上げるために塩分を高めている」とのことです。


Q.塩分量が少ないのは「マヨネーズ」or「ケチャップ」or「中濃ソース」?


【正解】
マヨネーズが一番「減塩」です。


マヨネーズ:100gあたり1.9g
ケチャップ:100gあたり3.1g
中濃ソース:100gあたり5.8g

「マヨネーズの酸味・コクは、塩味を引き立てる性質があり、塩分は少ない」ということです。


なお、塩分を摂りすぎた場合は「塩分(ナトリウム)を体から排出させるため、“カリウム”を摂取する」と良いと言います。


カリウムが多く含まれる食材は、▼ホウレンソウ▼ブロッコリー▼バナナがあります。

食事中、もしくは、次の食事中にカリウムを多く摂ると、塩分を排出してくれるということです。

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〈プロフィール〉
東尾理子さん
タレント・プロゴルファー
アメリカ フロリダ大学卒業 3児の母
不妊治療の経験を積極的に発信


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