10日、議会を解散した静岡県伊東市の田久保市長をめぐり、これまでに市役所に寄せられた苦情の電話やメールが1万件を超えました。「選挙の費用は市長が負担するべき」など怒りの声が相次いでいます。
【写真を見る】2か月あまりで“1万件超” 苦情対応に追われる市職員
混乱続く伊東市、市議選の予算は“6300万円”
記者
「議会の信を問うということだが、自身の信はどうする」
静岡・伊東市 田久保真紀 市長 (11日)
「…」
記者の問いかけに無言を貫いた、静岡・伊東市の田久保真紀市長。
伊東市役所では、11日も職員が電話対応に追われていました。
その内容は…
「解散なんてとんでもない」
「選挙の費用は、市長自らが負担すべきじゃないか」
田久保市長が、自身の辞職ではなく議会の解散を選んだことで、10日から苦情が殺到しているというのです。
静岡・伊東市 田久保真紀 市長(10日)
「ここで解散という決断が必要ではないかと。改めて市民に信を問いたい」
ここ最近の苦情は一日100件未満でしたが、10日と11日の2日間は、計860件にのぼりました。この2か月あまりで、市役所への電話やメールは1万件を超え、そのほとんどが市長に対する批判だといいます。市の職員は「早く日常の業務に戻ることを願っている」としています。
田久保氏の学歴詐称疑惑が告発されたのは6月のこと。疑惑を追及された田久保氏は、東洋大学を「除籍」になっていたと認め、7月には市長を辞めると表明。しかし、それをすぐに撤回し、続投を宣言しました。
静岡・伊東市 田久保真紀 市長
「最後までこの地域を守り抜くこと、このことだけは何があっても私は諦めるわけにはいかない」
伊東市政の混乱は、もう2か月以上も続いています。
伊東市選挙管理委員会
「これより伊東市議会議員選挙執行関係の議事に入ります」
議会解散を受け行われる市議会議員選挙の日程は、10月12日告示、19日投開票となりました。急な選挙は市の財政にも大きな影響を及ぼします。
市議選は前回4500万円の費用がかかりましたが、人件費や物価の高騰により、今回の予算は6300万円となりました。
静岡・伊東市 木村光男 総務部長
「市の財政も潤沢にあるわけではないので、極力抑えていただきたいのが本音です」
「(市長の反応は)特になかったです。びっくりするかなと思ったんですけど、特になかったです」
伊東市民からは_
伊東市民
「恥ずかしい。こんなので目立ってしまったのが嫌」
「自分の発表したもの(学歴)が違っていたことで、こういうふうになってしまったのに。解散する意味、『信を問う』って何を信を問うんでしょうか、と聞きたい」
選挙後の新たな議会で再び不信任決議案が可決されると、田久保市長は失職することになります。
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