命を落とす事故が相次いでいるアンダーパスでの車の水没。20秒で道路封鎖を完了する「ある装置」が注目されています。
カメラマン
「深いですから出ちゃダメですよ」
車の中の人
「早く来て。舟がないと出られない」
相次ぐ、アンダーパスでの車の水没。
4年前、静岡市で、台風による大雨で冠水した時の映像。車体がほとんど見えなくなるほど水没した車。歩道にいる市の職員が制止するも。冠水に気づかなかったのでしょうか、別の車が進入してきました。
先月、千葉県を襲った記録的な豪雨でも。
撮影者
「あぁ終わった…まじかよ」
千葉市内にあるアンダーパスでは、1時間あまりで、その水位が天井近くにまで達しました。
アンダーパスで車が水没し、死者も出た千葉市では、事故を防ごうと、5年前からある対策が行われています。
高柳光希キャスター
「千葉市中央区に来ていますが、アンダーパス入り口の道路横には、見慣れない赤色灯のついた箱が設置されています」
それが「エアー遮断機」です。道路に設置されたセンサーが15センチの水位を感知すると、自動的に箱の扉が開き、中から布製のバルーンが出てきて自動で膨らむ仕組みです。
感知してから道路を封鎖するまでおよそ20秒。中は常にLEDライトで照らされていて、夜でも目立つほか、バルーンで柔らかいため、車がぶつかっても問題ありません。
「エアー遮断機」の開発者は…
エアー遮断機を共同開発 施工技術総合研究所 谷倉泉 技師長
「掲示板は見落として(車が)入ってしまう。目の前に“ドーン”と出ると気が付く、前を見ているので。目の前に出るのが一番効果的だと思っている」
千葉市が管理するアンダーパスのうち、遮断機が設置されているのは2つ。先月の豪雨の時、このエアー遮断機が設置されているアンダーパスでは車の水没はなかったということです。
一方、遮断機がないアンダーパスでは車10台が水没。車に乗っていた男性1人が亡くなったことなどから、市は、ほかの場所にも設置を検討しています。
千葉豪雨以降、メーカーに問い合わせが殺到しているというこの遮断機。
国土交通省もアンダーパスの冠水対策についてガイドラインを策定する方針で、冠水の水位などに基づく通行止め基準の厳格化や、遮断機の設置を含めた冠水時の誤進入防止の仕組みなど、対策の検討を進めています。
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