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2026-10-28 09:10
秋冬になると気になる「かかとのガサガサやひび割れ」。夏のサンダル履きによるダメージや乾燥が重なることで悪化するが、自己流のケアでさらに状態を悪くさせてしまう人も。さらに、単なる乾燥ではなく、「水虫菌」が隠れている可能性もあるという。クリニックフォア監修医兼ナチュラルスキンクリニック院長の皮膚科医・圓山尚先生に、原因やケア方法を聞いた。
【画像】思い込みはNG!皮膚科医が教える正しいかかとケア
■秋のかかと、乾燥、体重、摩擦の“三重苦”に注意
――秋冬は特にかかとがガサガサになりがちですが、なぜでしょうか?
「かかとや手のひらには皮脂腺がないので、油の蓋ができず水分が蒸発しやすいのです。さらに手のひらと違い、かかとには体重がかかり、靴を履いて歩く摩擦もあります。水分がない枯れ木がバキッと折れやすいのと同じで、乾燥、体重、摩擦という三重苦が重なって、ひび割れやガサガサが起こりやすくなります。夏場にサンダルを履いていた物理的な刺激のダメージもありますね」
――「ただの乾燥」だと思って放置していたら、実は水虫(カビの一種)だったというケースもあると聞きます。
「これは珍しいことではありません。CMなどのイメージで『水虫は猛烈にかゆい』と思われがちですが、意外にも水虫患者のうち約半数はかゆみを伴いません。かゆみがなくても、かかとの亀裂に沿って白い線が入っていたり、皮むけがあったりする場合は水虫の可能性があります。水虫かどうかを確認するには、皮膚科で患部の皮膚を少し採取し、顕微鏡で白癬菌を確認する必要があります」
――自分では判断できないということですね。
「ただの乾燥だと思い込んで保湿し続けると、水虫菌が好む蒸れた環境となり、悪化してしまうこともあるので注意が必要です。ちなみに、たとえば家族間での感染を気にされる方もいますが、菌が付着してもすぐに感染するわけではなく、しっかり洗っていれば過度な心配はいりません」
■かかとケアの正解は? 「皮膚をカミソリでスライス」してきた患者も
――ガサガサが気になってやすりなどで削ってしまう人もいますが、削るとさらに硬くなるというのは本当ですか?
「削ることで逆に硬く、分厚くなるということはないですが、削りすぎるのは危険です。実際、かかとの皮膚をカミソリで生ハムのようにスライスしてしまい、ザクッと血が出て痛くて受診される方がいらっしゃいました。軽く整える程度なら問題はないですが、結局はターンオーバーで角質は厚くなっていきます。削るよりも、保湿して柔らかくしてあげた方が良いです」
――SNSなどでは「ワセリン+ラップ」といった自己流のかかとケアを見かけますが、効果はありますか?
「これは良いと思います。密封療法(ODT)と言って、医療レベルでもラップを使うことはあり、成分が浸透しやすくなります。ラップを貼って歩くと取れてしまう場合は、その上から靴下を履いておくのもおすすめです。ただ、もしも水虫が隠れていた場合は、これも菌にとって好ましい蒸れた環境になってしまいます。改善が見られず悪化しているような場合は、皮膚科を受診してください」
――本格的にツルツルのかかとを取り戻すには、皮膚科ではどのような治療が受けられますか?
「市販では手に入らない『サリチル酸ワセリン』や、濃度の高い尿素クリームなど、角質を柔らかくする保湿剤を処方できます。ひどいガサガサに悩んでいるなら、こうしたお薬を使って治療していただくのが良いと思います」
【監修】
圓山 尚(えんやまたかし)
ナチュラルスキンクリニック院長兼クリニックフォア監修医。金沢医科大学医学部卒業後、日本医科大学附属病院皮膚科に入局し皮膚科・皮膚外科・レーザーを中心とした診療を行う。その後、湘南美容クリニックでの勤務を経て、2019年にクリニックフォア新橋院を開院。現在はクリニックフォア監修医と永福スキンクリニック(現ナチュラルスキンクリニック)の院長を務め、“美のかかりつけ医”として活動している。
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「かかとや手のひらには皮脂腺がないので、油の蓋ができず水分が蒸発しやすいのです。さらに手のひらと違い、かかとには体重がかかり、靴を履いて歩く摩擦もあります。水分がない枯れ木がバキッと折れやすいのと同じで、乾燥、体重、摩擦という三重苦が重なって、ひび割れやガサガサが起こりやすくなります。夏場にサンダルを履いていた物理的な刺激のダメージもありますね」
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「これは珍しいことではありません。CMなどのイメージで『水虫は猛烈にかゆい』と思われがちですが、意外にも水虫患者のうち約半数はかゆみを伴いません。かゆみがなくても、かかとの亀裂に沿って白い線が入っていたり、皮むけがあったりする場合は水虫の可能性があります。水虫かどうかを確認するには、皮膚科で患部の皮膚を少し採取し、顕微鏡で白癬菌を確認する必要があります」
――自分では判断できないということですね。
「ただの乾燥だと思い込んで保湿し続けると、水虫菌が好む蒸れた環境となり、悪化してしまうこともあるので注意が必要です。ちなみに、たとえば家族間での感染を気にされる方もいますが、菌が付着してもすぐに感染するわけではなく、しっかり洗っていれば過度な心配はいりません」
■かかとケアの正解は? 「皮膚をカミソリでスライス」してきた患者も
――ガサガサが気になってやすりなどで削ってしまう人もいますが、削るとさらに硬くなるというのは本当ですか?
「削ることで逆に硬く、分厚くなるということはないですが、削りすぎるのは危険です。実際、かかとの皮膚をカミソリで生ハムのようにスライスしてしまい、ザクッと血が出て痛くて受診される方がいらっしゃいました。軽く整える程度なら問題はないですが、結局はターンオーバーで角質は厚くなっていきます。削るよりも、保湿して柔らかくしてあげた方が良いです」
――SNSなどでは「ワセリン+ラップ」といった自己流のかかとケアを見かけますが、効果はありますか?
「これは良いと思います。密封療法(ODT)と言って、医療レベルでもラップを使うことはあり、成分が浸透しやすくなります。ラップを貼って歩くと取れてしまう場合は、その上から靴下を履いておくのもおすすめです。ただ、もしも水虫が隠れていた場合は、これも菌にとって好ましい蒸れた環境になってしまいます。改善が見られず悪化しているような場合は、皮膚科を受診してください」
――本格的にツルツルのかかとを取り戻すには、皮膚科ではどのような治療が受けられますか?
「市販では手に入らない『サリチル酸ワセリン』や、濃度の高い尿素クリームなど、角質を柔らかくする保湿剤を処方できます。ひどいガサガサに悩んでいるなら、こうしたお薬を使って治療していただくのが良いと思います」
【監修】
圓山 尚(えんやまたかし)
ナチュラルスキンクリニック院長兼クリニックフォア監修医。金沢医科大学医学部卒業後、日本医科大学附属病院皮膚科に入局し皮膚科・皮膚外科・レーザーを中心とした診療を行う。その後、湘南美容クリニックでの勤務を経て、2019年にクリニックフォア新橋院を開院。現在はクリニックフォア監修医と永福スキンクリニック(現ナチュラルスキンクリニック)の院長を務め、“美のかかりつけ医”として活動している。
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