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免許証は「1枚20円」…“ダークウェブ”で売買される個人情報 「新しい情報は高値で取引」 サイバー攻撃の影に北朝鮮系ハッカー【news23】

国内
2026-11-04 14:05

流出した免許証、マイナンバーカード…これらの個人情報はダークウェブで売買されています。横行する取引の実態に迫りました。


【写真を見る】中国語の“闇市場”で売られている日本の免許証やマイナンバーカード


アイスがドロドロに… 欧州サイバー攻撃で冷蔵庫・冷凍庫が50°C前後まで上昇 

冷蔵庫から次々と商品をゴミ袋に入れていくスーパーの店員。

1日から2日にかけて、ヨーロッパ各地でスーパーマーケットを狙った大規模なサイバー攻撃が発生し、商品を廃棄せざるを得ない店が相次ぎました。


影響を受けたのは、冷蔵庫や冷凍庫。温度が50°C前後まで上昇させられたケースが相次ぎ、アイスも溶けてドロドロに…。


スーパーの客
「信じられないよ。お腹を空かせている人がいるのに。こんなことがこの街で起きるなんて」


イギリスBBCは、被害は7か国に及んでいると伝えています。


スウェーデンでも大手スーパー2社の複数の店舗で冷凍庫などの温度が上昇し、営業を一時停止した店舗も出たということです。

また、日本へのサイバー攻撃も止まりません。


3日夜、セブン-イレブン・ジャパンは、デリバリーサービス「7NOW」の利用者のカタカナの氏名16万4180件や、住所・電話番号など4971件の情報が外部に流出したと発表しました。

配達業務を委託している会社に不正アクセスがあったということです。


背景に“北朝鮮系ハッカー集団” 「極めて儲かる」核兵器開発の資金源か

暗号資産の取引所大手「バイナンス」が10月、不正アクセスを受け、約63億ドル(日本円で1兆円相当)の暗号資産が盗まれた事件。

アメリカのFBI(連邦捜査局)は10月31日、攻撃したのは北朝鮮を背景とするサイバー攻撃グループ「トレーダートレイター」だと発表しました。

アメリカの暗号資産を分析する会社「チェイナリシス」は、その手口は洗練されていると話します。


――攻撃の目的は?


暗号資産を分析「チェイナリシス」調査担当 フィル・ララット氏
「(北朝鮮)政権にとって極めて儲かるビジネス。北朝鮮の資金源となり、核兵器開発の資金になっているという調査もあります」


「トレーダートレイター」は北朝鮮の支援を受け、政府当局と連携しているとされています。

しかし、名指しされた北朝鮮・金総書記の妹、与正氏は3日に関与を否定。さらに…


金与正氏
「すべて我々の仕業であるかのように国際世論を誘導することは、厳重な政治的挑発だ」


ただ、GMOへの不正アクセスでも、北朝鮮系のハッカー集団が関与した可能性が指摘されています。


――北朝鮮が関与している可能性は?


フィル・ララット氏
「GMOの件については分かりませんが、暗号資産取引所が北朝鮮に狙われているのは脅威であって、他の業界も同じ脅威に直面しています」


北朝鮮によるサイバー攻撃の手口はほかにも、日本企業に社員として入り込もうとする事案も確認されています。


面接での不自然な「言葉遣い」で発覚 日本企業への潜入工作も画策か

暗号資産取引所「ビットフライヤー」では2025年、エンジニアを募集したところ、海外から不審な応募があったといいます。


ビットフライヤー 加納裕三 代表
「例えば1日10何件(のレジュメ)が夜間に送られてくるのが普段と違う」


そのうちの1人は、マレーシア出身でフィンランド在住を名乗る男性。面接で違和感を覚えたのは、その言葉遣いでした。


加納裕三 代表
「実際に面接してみると、軍事用語を使うところは非常に変で、一般的な英語では言わないような「イエス・サー」とか「クリア(異常なし)」という言葉を使っていて、非常に不審に感じました」


軍隊で使われるような言葉。さらに、給料をビットコインで支払うよう求めたり、リモートワークにこだわったりするなど、不審な点が見られたといいます。

そのため、IPアドレスを調べたところ…


加納裕三 代表
「そのIPアドレスが、北朝鮮のハッカーのIPアドレスと一致」


警察もこの情報を把握していて、企業に注意を呼びかけています。


免許証が1枚20円で取引される日本の個人情報 流出のその後

企業内部への侵入まで企むハッカーの存在に加え、依然として外部からのサイバー攻撃も続く日本。流出した個人情報はどこへ向かうのか。


サイバー攻撃に詳しい「三井物産セキュアディレクション」の福田美香さんによると、秘匿性が高く、特殊なソフトなどを使ってアクセスする「ダークウェブ」にある“闇市場”で、日本の個人情報が売られていると話します。


三井物産セキュアディレクション 福田美香さん
「日本の免許証が売られていて、これは10ドル(約1580円)の価格。日本のパスポート情報は1.4ドル(約220円)。本当に数百円レベルで売られている」


ある中国語の“闇市場”では、日本の運転免許証の画像が1000件で122ドル=約1万9000円と、1件あたり20円に満たない値段で売られていました。一方で…


福田美香さん
「マイナンバーのカード、新しめのもので22個を66ドル(約1万420円)で売っています」「新しいもの」と強調されたマイナンバーカードの画像は、1件あたり約470円と、先ほどの免許証と比べて20倍以上の値がついていました。


福田美香さん
「新鮮な情報ほど他で悪用しやすいとか、まだ(流出に)気づかれていなくて、(ハッカー集団が)別の攻撃に使いやすいとか、そういった危険性があるので、高く取引される可能性があります」


また、情報量が多いほど高値で取引されていて、車と免許証、そして自動車保険の画像の「セット」が、約1万3200円(84ドル)で売られていました。


ハッカー側が利用するダークウェブの掲示板には、日本の「新しい個人情報」を求める書き込みがありました。さらに、情報漏洩があった企業の名前をあげて、漏れた情報を求める投稿もありました。


福田美香さん
「ハッカーたちもそれぞれ情報交換を活発化させていく。それでまた新たな攻撃につなげていくという可能性ももちろんあります。それはこれから先の動きになるかと思いますので、かなり注意が必要な状況かなと思います」


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