大谷翔平選手の口座から1700万ドル日本円でおよそ26億円を不正送金した罪などに問われている元通訳の水原一平被告の裁判で、アメリカ連邦地裁は先ほど、禁錮4年9か月を言い渡しました。
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この裁判は、大谷選手の元通訳・水原被告が2021年11月から2024年3月にかけて、大谷選手の口座からおよそ1700万ドル(日本円でおよそ26億円)を不正に送金した銀行詐欺の罪と虚偽の納税申告をした2つの罪に問われているものです。
日本時間7日朝、西部カリフォルニア州・サンタアナの連邦地裁で量刑が言い渡され、検察側による禁錮4年9か月の求刑に対し、裁判所は水原被告に禁錮4年9か月を言い渡しました。
この裁判では水原被告側と検察側が司法取引に合意していて、6月に水原被告が罪を認めていました。
「名前は?」「ショウヘイ・オオタニです」音声データが公開
大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告に対してきょう、4年9か月の禁錮などが求刑されました。裁判では、水原被告が大谷選手を装って銀行に電話していた音声が公開されました。(2025年1月24日)
銀行担当者
「お名前を教えていただけますか?」
水原被告
「ショウヘイ・オオタニです」
銀行の担当者との電話で、大谷選手の名前を騙る水原一平被告。これは大谷選手の口座があった銀行側が録音していた音声データで、ロサンゼルスの連邦地検が23日、裁判所に証拠資料として提出しました。
大谷選手の口座からおよそ1700万ドル、日本円でおよそ27億円を賭博の元締め側に不正送金した銀行詐欺など、2つの罪に問われている水原被告。音声では送金確認のためのやりとりでウソを重ねます。
銀行担当者
「送金理由は何ですか?」
水原被告
「自動車ローンのためです、20万ドルです」
実際は賭博の元締め側に送るカネでしたが、受取人についても…
銀行担当者
「受取人とはどのような関係ですか?」
水原被告
「えっと、友達です」
銀行担当者
「そのお友達とは直接あったことはありますか?」
水原被告
「はい、何度もあります」
このように銀行を相手に大谷選手を装った電話はおよそ24回にも上るといいます。
水原被告は大谷選手の口座情報を自分の電話番号とメールアドレスに変更することで銀行のセキュリティー対策を回避し、不正に送金していました。
検察側は23日、水原被告に対し4年9か月の禁錮に加えて、3年間の保護観察、大谷選手におよそ1700万ドルの賠償などを求刑する文書を裁判所に提出しました。検察は「被告の犯罪行為の動機はギャンブル依存症よりも、むしろその強欲さにある」などとしています。
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