
中国軍がきょうから行っている台湾周辺での軍事演習について、中国外務省の報道官は「国家の主権と領土を守るために必要な行動だ」と正当化しました。
中国外務省 林剣報道官
「中国軍による軍事演習は『台湾独立』分裂勢力の武力による独立に対する厳格な懲戒であり、国家の主権と領土を守るために必要な行動である」
中国外務省の林剣報道官は、民進党の頼清徳政権についてアメリカを頼りに独立を企てていて、「彼らこそが平和の破壊者だ」と非難。そのうえで「外部勢力が台湾を利用して中国を制するために台湾を武装させることは、台湾海峡に戦争をもたらすだけだ」と主張しています。
アメリカのトランプ政権が今月、台湾に対し高機動ロケット砲システム「ハイマース」など総額1兆5000億円規模の武器売却を承認したことや、高市総理の台湾有事をめぐる発言が念頭にあるものとみられます。
林報道官は「台湾問題で一線を越える挑発を行ういかなる悪質な行為も必ず中国側の断固とした反撃にあう」と強調しています。
こうしたなか、中国国営の中央テレビは軍事演習について、「台湾島周辺で実弾射撃訓練を複数回行い、制海権、制空権の奪取や重要な港の封鎖の能力を検証した」と伝えています。
また、戦闘機や爆撃機も参加したほか、ミサイル発射装置を展開したとも報じています。
軍事演習はあすまで行われる予定です。
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