アメリカ中西部・ミネソタ州で移民当局の職員が発砲し女性が死亡した事件。女性は“オブザーバー”と呼ばれる団体で当局の取り締まりを監視する活動に参加していたとみられ、団体にも動揺が広がっています。
ルネ・グッドさん
「大丈夫。あなたに怒ってないよ」
アメリカ人女性のルネ・グッドさん(37)。グッドさんが一度車を後退させたのち、発進した直後。
ミネソタ州ミネアポリスで7日に起きたこの事件。撮影したのはICE=移民・税関捜査局の職員で自らが発砲し、グッドさんは死亡しました。
現地メディアによりますと、グッドさんは「オブザーバー」と呼ばれる、ICEによる取り締まりの様子を記録し行き過ぎた行為がないか監視する弁護士らの団体に所属していました。
記者
「移民当局が来たということで、ボランティアの人たちが笛を鳴らして知らせている」
オブザーバーたちは白人のアメリカ人を中心に交代で移民の住む住宅地やモスクの近くに立ち、当局が姿を見せると笛を鳴らして移民たちに知らせます。
ソマリア系移民
「私たちのために自分の時間を使ってまでやってくれていることに感謝しかない」
しかし、今回の事件を受けオブザーバーの中にも動揺が広がっています。
元弁護士のオブザーバー
「攻撃にさらされているという感覚は非常に強く感じています」
ミネアポリスには8万人以上のソマリア系移民が暮らす全米最大級のコミュニティがあります。
そのソマリア系移民に対し、先月、トランプ大統領は…
トランプ大統領(先月)
「ごみ(ソマリア系移民)を受け入れ続けるなら、我々の国は間違った方向に進んでしまう」
連邦資金の詐取事件にソマリア系移民の関与が発覚したことを機に、トランプ大統領はミネアポリス周辺に2000人以上の職員を投入して、大規模な不法移民の摘発に乗り出していました。
ソマリア系移民
「ここ2週間ほど眠れていません。(トランプ)大統領が私たちのことをごみ呼ばわりしてから、全く眠れません」
「すべてが変わってしまったので、今は怖くて夜は出歩けません」
街の中心部にあるソマリア系の店が並ぶ商業施設も客足がなく、シャッターが閉まっている店が目立ちます。
そんなICEへの取り締まりを恐れる一方で、移民たちは連日、グッドさんが亡くなった現場周辺で抗議活動を行っています。
全米各地でも「ICEを永遠に追い出せ」と名付けられたデモが行われていて、トランプ政権の強硬な移民政策の是非を問う声が広がっています。
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