イラン情勢を受けて世界中で高騰するガソリン価格。その影響は日本人に人気の観光地にも拡大しています。
原油価格の高騰を受け、過去最高値となったガソリン価格。政府はきょうから新たな補助金を導入しましたが、店頭価格の反映まで1週間程度かかる見通しです。
ガソリンスタンド利用客
「行楽日和なのに家族で行くの悩む。相当高いからね」
ガソリン高騰の影響は海外でも。日本人も多く訪れるタイの観光地アユタヤ。
記者
「アユタヤの住宅街にある一般道路ですが、ゾウが列をなして歩いてきました。観光施設の近く以外では、ゾウが公道を歩くことが禁止されていますが、今は緊急事態ということで特別に認められているようです」
アユタヤで人気の“ゾウ乗り”ですが、毎朝、飼育場所からゾウを運ぶためのトラックが燃料不足で稼働できず、ゾウは公道を歩いて“出勤”しています。
地元の住民
「皆ゾウが好きなので興奮しました。道路に糞が落ちているのは気になりますが、文句を言う人はいませんよ」
施設側はゾウの負担を減らそうと、1日に動かすゾウを半数近くに減らしていますが、エサ用のトラックも動かせないといいます。
アユタヤエレファントパレス社長
「私たちの給料や経費を削減してでも、ゾウの命を守る方法を考えなければいけません。最悪の場合、施設の閉鎖も考えられるかもしれません」
日本人観光客
「タイに来たら絶対ゾウに乗りたいなと思うから、なくなるのは嫌だよね」
タイは来月が旧正月で観光シーズンを迎えますが、航空運賃などの高騰で旅行客が大幅に減ることも予想されています。
一方、ヨーロッパではこんな現象が…
記者
「フランスのお隣、ベルギーのガソリンスタンドですが、給油しているのは、ほとんどがフランスから来た人たちです」
ベルギーとフランスの国境近くにあるガソリンスタンドには、次から次へとフランスナンバーの車が。
フランスから給油に来た人
「ベルギーの方が断然安いので、(30キロ離れた)フランスのリールから来ました」
「満タンにしたら15ユーロ(2700円)も違います。月に何回も給油していたら大きな違いですよ」
というのも、フランスでは今やガソリン1リットルが日本円で375円と70円以上も上昇。ところが、ベルギーでは政府と業界団体が上限価格を決めているため、50円ほど安く販売されています。そのため、少しでも安い国へと向かう「国境越え給油」が起きているのです。
ガソリンスタンドの店員
「今や7~8割がフランス人のお客さんです」
さらに、ドイツでも安いガソリンを求めてポーランドやチェコに越境する人が急増しているといいます。
地続きのヨーロッパならではの「国境越え給油」。専門家はそう長くは続かないと指摘します。
ベルギー燃料・石油貿易業者連盟 セシーユさん
「(上限価格の見直しが行われ)フランスとの価格差は日に日に縮まります」
ヨーロッパでは月末にも始まる見通しの石油備蓄の放出。果たしてガソリン価格は安定するのでしょうか。
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