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【イラン情勢】石油不足への不安広がる 韓国では「ごみ袋」が売り切れに 米軍は“地上侵攻”備え増派…イラン側は“徹底抗戦”【news23】

海外
2026-03-31 12:38

イラン情勢をめぐり、“石油不足”への不安が世界的に高まっています。韓国では石油由来のごみ袋の売り切れが相次ぐ事態に…。地上侵攻に備えて軍を増派するアメリカに対し、イラン側も徹底抗戦の構えを見せていて、先行きが不透明な状況が続いています。


【図で見る】石油不足…各国の対応は?


赤沢大臣が“重要物資確保相”に

3月30日夜、高市総理はSNSを更新し、赤沢経済産業大臣を「中東情勢に伴う重要物資安定確保担当大臣」に任命したと明らかにしました。


その後、取材に応じた赤沢氏は...


赤沢亮正 重要物資安定確保担当大臣
「我が国は必要な原油の供給量というか、需要に見合うだけのものは確保できている。必要なものはあるはずなので、きちっとお手元に届くようにそこを整える」


イラン情勢の悪化に伴う原油価格の高騰を受け、日本のみならず世界各国が対応を迫られています。


原油高騰 備蓄量が約7か月分の韓国は「ごみ袋」不足

石油の備蓄量が約7か月分ある韓国。推計約8か月分の石油備蓄がある日本と同じように、まだ余裕はありそうですが、25日から官公庁を出入りする公用車や職員の車を対象に、車両ナンバーの末尾によって運行日を規制する試みを始めました。


ただ、すでに国民には不安が広がっています。


高田佳明 記者
「こちらのお店では、有料ごみ袋は売り切れ、4月2日に入荷予定という張り紙がされています」


ソウル市内のコンビニでは、石油由来の製品で、生活に欠かせない指定ごみ袋が不足しています。


店長
「26日に在庫を受け取ったが、27日午後になるとすべての商品が売り切れ。現在は在庫が全くありません」


韓国政府は原料には余力が十分あり、1年以上の供給に問題はないと国民に冷静な行動を呼びかけています。


「カーグ島を占領するかもしれない…」地上侵攻に備え米軍増派

30日には、イラン側と対立するイスラエルの石油関連施設が攻撃を受けました。収まる気配がない報復の応酬。しかし、この人はマイペースです。


トランプ大統領(29日)
「交渉は極めて順調だ。イランと合意できると思う。合意しないかもしれないが」


連日のように、「イラン側と協議を行っている」と強調しているトランプ大統領。


トランプ大統領
「これまでに誰も相手にしたことのないような人々を相手にしている。まったく異なる集団だ。率直に言って、彼らは非常に理性的だ」


戦闘の停止に向け、近く合意できる可能性があると主張しました。一方で、イランへの地上侵攻に備えたアメリカ軍の増派も進めています。


28日、長崎の佐世保基地に配備されている強襲揚陸艦「トリポリ」などが中東に到着したと発表。ワシントン・ポストは、「国防総省がイランでの数週間にわたる地上作戦の準備を進めている」と報じました。想定されているのは全面的な地上作戦ではなく、特殊部隊などによる限定的な攻撃の可能性があるとしています。


トランプ氏はインタビューで、イランの原油輸出の拠点である「カーグ島」について…


トランプ大統領(フィナンシャル・タイムズの取材より)
「カーグ島を占領するかもしれないし、しないかもしれない。選択肢はたくさんある」


トランプ氏は、「正直に言えば、私が一番望んでいるのはイランの石油を手に入れることだ」と強調しました。一方のイラン側は…


イランは徹底抗戦の姿勢

ガリバフ国会議長(29日)
「(アメリカは)交渉に向けた言葉を送りながら、水面下では地上侵攻の計画を描いている」


ガリバフ国会議長はアメリカが地上侵攻に踏み切れば、「我々の戦士が彼らの命にとって脅威となる」とし、徹底抗戦する姿勢を示しました。


戦闘終結が見通せない中、パキスタン、トルコ、サウジアラビア、エジプト、4か国の外相会談が行われました。


パキスタン ダール 副首相兼外相
「(アメリカとイランの)有意義な協議を近日中に開催し、仲介できることを光栄に思う」


しかし、この外相会談を受けてイラン外務省は、「彼ら自身が設定した枠組みで、我々はこの枠組みには参加していない」などと協議への関与を否定しました。


事態長期化?日本の“備え”は

上村彩子キャスター:
地上戦か交渉か瀬戸際のようにも見えますが、収束の出口が見えません。


TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
まさに今、地上戦か交渉かの分岐点ですが、どちらになっても長期化は避けられないと思います。例えば、地上戦になってアメリカの精鋭部隊がカーグ島を一時占拠したとしても、精鋭部隊は1万人程度しかいません。イランは、予備役を入れると100万人の兵隊がいますから、占拠しても奪還されてしまう。

地上戦になりそうになったら、イランはホルムズ海峡に機雷を敷設しますが、アメリカは機雷を掃海する技術はあまりないので、手こずってしまうことから非常に長期化の様相が深まっています。


交渉になった場合、双方が捉えている条件に隔たりがあるから、なかなか歩み寄りが難しいのに、イスラエルがそう簡単に交渉に応じるとは思えません。そういう意味でも長期化が避けられない。


市場は、攻撃の長期化が避けられないということも読んで、この株安や原油高になっているのだと思います。


藤森祥平キャスター:
当然長期化を想定しなければいけませんよね。


TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
最近はっきりとわかってきているのは、東南アジアの国々は石油の備蓄がないので非常に苦しくなっているということです。

物資は世界中を回っていて、例えばタイやフィリピンで作った部品が日本にも来るわけです。東南アジアの国々が省エネ対策で部品がなくなったら、日本の自動車メーカーはどうしようもなくなります。日本としては、「自分だけよければいい」と思わず、例えば原油備蓄の一部を融通するなど、全体の中で考えていくということが必要になると思います。


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<プロフィール>

星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
政治記者歴30年 福島県出身


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