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アメリカ・イラン覚書で「合意が成立」背景は?「核開発問題」や「ホルムズ海峡の“開放”」どうなる【Nスタ解説】

海外
2026-06-15 20:35

アメリカとイランの戦闘終結に向けた交渉をめぐり、トランプ大統領は「合意が成立した」と発表しました。


【写真を見る】UFCを観戦するトランプ氏、真剣なまなざしで…


ホルムズ海峡「解放」で一件落着か? 米とイランの交渉

アメリカとイランの戦闘終結に向けた交渉が行われました。


ホルムズ海峡の通航に関して、トランプ大統領は14日、自身のSNSで「ホルムズ海峡の自由かつ無償の通航を全面的に許可」と表明。また、イラン側も「19日の署名後に通航が再開される予定」だとタスニム通信が報じています。


一方で、最終合意に向けた60日間の交渉で課題とされていることに、2026年2月のアメリカのイラン攻撃の背景となった「核問題」があります。


トランプ大統領は14日、ニューヨーク・タイムズの取材に応じ、核問題を巡る協議が物別れに終わった場合、攻撃を再開する可能性を示唆しました。


今回の合意は、戦闘終結に向けた進展につながるのでしょうか。


トランプ大統領 80歳の誕生日に「イランとの合意が成立した」

14日、80歳の誕生日を迎えたトランプ大統領。


ホワイトハウスで開催された、アメリカで人気の総合格闘技団体「UFC」の大会に出席しました。


前代未聞のホワイトハウスでの総合格闘技大会の開催。


UFCの熱狂的なファンであるトランプ氏の肝いりですが、本人はこれに先立ち、イランとの戦闘終結に向けた覚書をめぐり、重要な投稿もしています。


トランプ大統領
「イランとの合意が成立した。みなさんおめでとう!」


自身の誕生日に表明した「イランとの合意」。


19日に「署名」の見通し イラン系コミュニティでは合意成立に懐疑的な声も

投稿の中で、トランプ氏はこう主張しています。


トランプ大統領
「ホルムズ海峡の自由かつ無償の通航を全面的に許可し、同時にアメリカ海軍による封鎖措置の即時解除を命ずる」


一方、イラン側は…


ガリババディ外務次官
「覚書を最終決定した。イラン側のすべての重要な立場を盛り込んでいる」


そう述べたうえで、アメリカとの合意について「イランの軍事的成果によるもの」だと強調しました。


覚書の内容は、19日にスイスで署名した後に公開されるとしています。


今後60日間で核問題などをめぐり、最終合意に向けた交渉が行われる見通しで、イラン側は「履行状況を監視する」と警戒感をにじませています。


イランの革命防衛隊に近いタスニム通信は、ホルムズ海峡について「19日の署名後に通航が再開される予定」だと報じています。


記者
「合意を受け、反体制派の在米イラン人からは落胆・困惑の声が聞こえてきます」


こうした中、ロサンゼルスにあるイラン系コミュニティでは、イランの体制転換を求める人たちから「合意成立」への警戒や反発の声が聞こえました。


イラン系住民
「合意の中身を見る必要があります。最も重要なのはイラン国内の人々が見捨てられていないかどうかです」


このほか、「今後60日以内に多くの問題が浮上するだろう」と、合意成立に懐疑的な見通しを示す住民もいました。


米とイラン“合意成立”の背景は?「核問題」については溝埋まらず

Q.合意の背景にはどのようなことがあるのでしょうか?


ワシントン支局長 涌井文晶記者:
トランプ大統領は、G7サミットが開かれるフランスに向かっています。


トランプ大統領はG7の場で、今回の合意について「歴史的な成果だ」と誇るとともに、ホルムズ海峡の安全な航行確保に向けて、各国に艦船の派遣などの協力を求めるものとみられます。


トランプ大統領は、「ホルムズ海峡の解放」を成果として誇っていますが、これはそもそもアメリカがイランを攻撃しなければ存在しなかった問題です。


トランプ氏は国際法違反と指摘される先制攻撃を行って、イランの無条件降伏を狙いましたが、ホルムズ海峡の事実上の封鎖という逆襲の前に為す術がなく、当初に目指したより大きく後退した形でイランと合意するしかなかったというのが実態と言えます。


Q.「核問題」が課題だといわれていますが、どのように見ていますか。


ワシントン支局長 涌井文晶記者:
アメリカとイランの溝は大きく残ったままで、最終的な決着に向けた道筋は全く見えないまま先送りしたというのが実情だと思っています。


特に濃縮ウランの問題が最大の焦点ですが、両国の立場の隔たりは全く埋まっていません。


また、イスラエルがレバノンに対する攻撃を繰り返していて、停戦状態が維持されるか分からないという、非常に不安定な状況での交渉が続くことが見込まれます。


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