
飛行中は密室となる旅客機のコックピットの中で、副操縦士が機長を刺したという前代未聞の危機。あわや墜落という事態を乗客が救いました。
【写真で見る】緊迫の状況を乗客が撮影…イスラエル行き旅客機で機長斬りつけられる
「もういや!」コックピット付近に血を流した男性が…
「きゃー!」
「うるさい、もういや!」
揺れる機内に響く叫び声。
コックピット付近では血を流した男性が倒れています。
機長
「頭が痛い…痛い…」
乗客
「枕をくれ」
機長が襲撃され急降下 窮地救った“操縦経験のない”乗客
9月30日、中東ドバイからイスラエルに向かっていた旅客機で、異変が起きました。
現場にいた乗客
「『誰かが刺された』と叫ぶ声が、機体が激しく揺れたので襲撃があったとわかりました」
コックピットの中で突然、副操縦士が緊急脱出用の斧で機長を斬りつけたというのです。
機長は重傷を負いながらも扉をあけて助けを求め、乗客らが駆けつけて副操縦士を取り押さえました。
機長
「彼が私を斬りつけ…何度も」
この間、旅客機は5000mも急降下。窮地を救ったのは、操縦経験のない乗客でした。
現場にいた乗客
「操縦室に入ると私が操縦桿を引き上げて機体を立て直しました。航空機事故調査のテレビ番組を見たことがあったので、操縦桿を引き上げなければいけないと分かったのです」
その後、交代要員として客席に乗っていたパイロットが操縦し、緊急着陸しました。
ネタニヤフ首相「明らかにイスラエル人を憎んでいた」
乗客はほぼ全員がイスラエル人で、機長を襲撃した副操縦士はオマーン国籍。
犯行動機をめぐってイスラエルのネタニヤフ首相は…
ネタニヤフ首相
「この人物の背景は分からないが、明らかにイスラエル人を憎んでいた」
そして、トランプ大統領は…
――副操縦士とイランの繋がりはあった?
トランプ大統領
「聞いている情報に基づけば『イエス』だが、いま調査が進んでいるところだ」
犯行の動機や背景は具体的に明らかになっていませんが、さっそくイランの関与を仄めかしたのです。
これに対しイラン側は、イスラエルの諜報機関がイランの仕業に見せかけ、航空機への攻撃を計画していたと主張。
中東情勢の混迷が深まる中、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃の出口もいまだ見えていません。
“混迷” 中東情勢にトランプ大統領「イラン吹き飛ばす」空爆も?
9月、国連総会でニューヨークを訪れたイランのペゼシュキアン大統領は…
ペゼシュキアン大統領(9月23日)
「我々は対話の用意はあるが、力の論理を受け入れることはないと理解するべきだ」
この前日、イランは、カタールを仲介役にアメリカと間接協議を実施。
アメリカが資産凍結や海上封鎖の解除などに応じれば、ホルムズ海峡を7日以内に開放すると表明していました。
しかし、トランプ大統領はこれを拒否。
トランプ大統領(9月30日)
「イランはいま多くの問題を抱えている。金がない。通貨も経済も死んでいる。軍隊も失った。すぐに答えは出るだろう」
では、どうやってイランと合意するのか問われると…
トランプ大統領(9月30日)
「やつらを吹き飛ばしてやればいい。我々は決断を下さなきゃいけない」
中間選挙後のイランへの空爆再開が「あり得る」とも語っているトランプ大統領。
世界にさまざまな影を落とし続ける中東の戦争に、出口は見出せるのでしょうか。
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