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【フィンランド前首相×小川彩佳】34歳で一国を率いた“若き女性リーダー”…NATO加盟から“スキャンダル”を経て「自分であり続けた」理由とは?【news23】

海外
2026-10-16 16:31

34歳で世界最年少の首相となり、フィンランドを率いたサンナ・マリンさん。4年間の在任中、“若き女性リーダー”はどんな苦悩を抱えていたのか。小川彩佳キャスターが聞きました。


【写真で見る】インタビューでの素肌にジャケットを羽織ったスタイルが物議を醸したことも…


「希望は行動で作り出すもの」 フィンランド前首相マリン氏が来日講演

フィンランド前首相 サンナ・マリン氏
「誰しもが社会をより良く変えていく力を持っています。『自分には何もできない』という思い込みを捨てましょう」


フィンランドから来日した、サンナ・マリン氏(40)。


2019年、世界最年少のわずか34歳で首相に就任。当時1歳の娘を育てる母親でもあり、“若き女性リーダー”の誕生に世界が注目しました。


10月15日、大学で学生たちを前にマリン氏が語ったのは「行動する」ことの大切さです。


学生
「ひとつ刺さった言葉があって、『希望は降ってくるものではなく、行動で作り出すもの』。とても素敵な言葉だなと思った」
「勇気の持ち方とか行動の起こし方が、ものすごく勉強になったし感動した」


34歳で世界最年少首相に 集まる性別や年齢への視線に率直な思い 

フィンランドを率いた4年間を振り返り、いま何を思うのか。news23の単独インタビューに応じました。


小川彩佳キャスター
「リーダーとして世界に立ったとき、性別や年齢に多くの注目が集まりました。それについてどう感じていますか?」


フィンランド前首相 サンナ・マリン氏
「まだまだ私たちの世界には女性リーダーや若いリーダーが多くないという、単純かつ残念な実情を映した反応だと思いました」


北欧・フィンランド。サンタクロースや、ムーミン、サウナなどは、日本でも親しまれています。


首相に就任したマリン氏には、いくつもの試練が待っていました。


若者に未来の選択肢を フィンランドの福祉に救われた過去

新型コロナウイルスへの対応。さらには、隣国の脅威も…


サンナ・マリン首相(2022年4月当時)
「ロシアによるウクライナ侵攻でフィンランドとスウェーデンは安全保障環境の再評価を余儀なくされた」


ロシアと1300キロにわたり国境を接するフィンランド。


長年、軍事的中立の立場をとってきましたが、2022年、ロシアによるウクライナ侵攻で、国内の世論が一変。


マリン氏は、NATO=北大西洋条約機構の加盟を決断しました。


安全保障政策の歴史的な転換。それを可能にしたのは、国民との信頼関係だったと振り返ります。


サンナ・マリン氏
「政治家やリーダーの役割は決断を下すことだけではありません。なぜその決断をするのか、それが生活にどう影響するのかを国民に丁寧に説明することもリーダーシップの重要な側面なのです」


福祉や環境などの分野でも改革を推し進めたマリン氏。


彼女の政治家としての原動力は、経済的に恵まれなかった自身の生い立ちにあると話します。


サンナ・マリン氏
「母は孤児院で育ち、15歳で働き始め23歳の時に私を産みました。フィンランドの優れた福祉がなければ、私には何のチャンスもなかったでしょう。私が行動を起こし世界を変えようと思ったのは、かつての私と同じように、後に続く子どもたちや若い世代に未来の選択肢を与えたかったからです」


相次ぐ批判の中で貫いた「自分らしさ」 若い女性たちへ勇気を

34歳という若さで国を率いた彼女。公務に追われる日々の一方で、私生活をめぐる“スキャンダル”にもさらされました。


パーティーで友人とダンスを踊った動画が流出し、「首相としての品位に欠ける」として、野党や一部のメディアからは批判が殺到。違法薬物の使用疑惑まで浮上し、検査で潔白を証明しました。


さらに、雑誌のインタビューでの素肌にジャケットを羽織ったスタイルが物議を醸したことも。


フィンランド前首相 サンナ・マリン氏
「見た目・装い・声のトーン・振る舞いなど、政治の議題とは全く関係ないことばかり。そのことは私を苛立たせ、悲しい気持ちにさせました」


小川キャスター
「どうやって個人的な感情と仕事を切り離すことができたのですか?」


サンナ・マリン氏
「とても困難でしたが、私に与えられた時間を国を率いることに使いたかった。なにより、社会で活躍を目指す若い女性たちに、『ありのままのあなたは受け入れられない』というメッセージを送りたくなかった。だからこそ自分らしく居続けると決めました」


2023年、再選をかけた選挙で敗れ政界を去りました。


20年近く連れ添ったパートナーとの離婚も経験。現在は、各国のリーダーに政策アドバイスを行っています。


「若すぎる」視線からの解放 分断深まる現代社会に必要なものとは

互いに今年で41歳を迎える小川キャスターとマリン氏。年齢を重ねる中で、ある共通の思いが…


小川キャスター
「私がnews23のキャスターになったのは34歳の時で、現在は41歳です。40歳になった時に不思議と心地よさを感じました。誰も私を『若すぎる』、あるいは『若い女性』としてみなくなったからです」


フィンランド前首相 サンナ・マリン氏
「年齢は誰もが目にするもので、若い人は経験が浅く、年配の人の方が経験豊富だと判断しがちですが、必ずしもそうではありません。それでも若いころはもっと早く年をとって説得力を持ちたいと常に願っていました」


若くして一国の舵をとることになったマリン氏が思う、分断が深まる現代社会に必要なものとは…


サンナ・マリン氏
「私たちの民主主義には、多様な人・意見、そして異なる視点が不可欠です。すべての市民が自分も社会の一員だと感じ、誰もが同じ機会や可能性、責任を分かち合っていると実感できた時、社会に強い信頼が生まれます。その信頼こそが、危機的な状況においても国を力強く支えるのだと思います」


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