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【米中間選挙】特定の政党に有利に区割りを操作…“禁じ手”ゲリマンダー 「声を妨げることを意図した政策」有権者から批判の声

海外
2026-10-20 17:12

アメリカの中間選挙まで2週間あまりとなりました。皆さんは「ゲリマンダー」という言葉をご存じでしょうか?特定の政党に有利になるように、恣意的に選挙区の区割りを決めることをいいます。いま、この「ゲリマンダー」がアメリカで波紋を広げています。


テネシー州で演説する民主党のジャスティン・ピアソン候補。7割が民主党を支持する都市、メンフィスを地盤として活動する若手政治家ですがこの日の集会には空席が目立ちます。


記者
「共和党候補の看板が大きく掲げられている一方、ピアソンさんを支持する看板は見当たりません」


実は演説を行っていたのは、車でおよそ3時間離れた郊外のコロンビア。長年、共和党が強く白人の多い農村部ですが、選挙区が再編され新たにこの地域が組み込まれたのです。なぜ、そんなことが起きたのでしょうか?


民主党 ピアソン候補
「ゲリマンダーはひどいものです」


ゲリマンダーとは特定の政党に有利になるよう選挙区の境界線を操作することです。


例えばある州を5つの選挙区に分ける時、縦に選挙区を分けると赤の共和党が2議席、青の民主党が3議席を獲得します。一方、青の民主党支持者が多い地域を分割した右側の選挙区では、共和党が4議席、民主党は1議席となり、同じ有権者の数でも選挙結果が変わるのです。


選挙の禁じ手ともいえる動き。きっかけを作ったのは、あの人です。


アメリカ トランプ大統領(去年7月)
「選挙区をちょっと変えるだけで(テキサス州では)5議席増える。ほかの州も、もっと議席を獲得できるはずだ」


テネシー州でも今年5月、共和党が主導権を握る州議会が選挙区を再編。9つの選挙区のうち、民主党が唯一議席を獲得していたメンフィスを中心とする選挙区が、3つの選挙区に分割されました。これにより、州内のすべての選挙区で共和党が勝利する可能性が高まったとみられています。


民主党 ピアソン候補
「これはトランプ大統領が始めたこと。黒人が多い選挙区を白人が多数になるよう変えたがっている。白人が多い選挙区なら、黒人の候補が選ばれないと思っている」


こうした状況には有権者からも批判の声が上がっています。


テネシー州コロンビア 有権者
「黒人の有権者が選挙に参加し、声を届けるのを妨げることを意図した政策だと思う」


メンフィスの人たちも、地域の声が届きにくくなることを懸念しています。


テネシー州メンフィス 有権者
「州全体が同じ価値観を共有しているとは限らない。メンフィス特有の問題を代弁する議員が1人いる方がいいと思う」


今回の中間選挙では全米9州で、共和党だけでなく民主党もゲリマンダーを行っていて、AP通信は最大で共和党が14議席、民主党が6議席増やす可能性があると指摘しています。


民主党 ピアソン候補
「率直にゲリマンダーは民主主義にとって有害。ゲリマンダーで不利にされた選挙区で勝つことに意味がある。私たちの声と一票には、価値があると証明できる」


ゲリマンダーに振り回される中間選挙。有権者の声は反映されるのでしょうか。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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