農林水産省が発表した卵の全国小売平均価格は、1パック10個入りが308円で、2003年の調査開始以降、過去最高値となりました。
止まらぬ高騰…卵が最高値「1パック308円」
東京・品川区の商店街でも…
記者
「(スーパーでは)1パック10個入りの卵が、税込み354円で売られていました」
70代
「きょう(卵を)買いたいなと思っていた。高い、しょうがないね」
60代
「卵は欠かせないから、いつも安いところとか、種類によっても値段が違うから、その中で一番安いものを買う」
高騰の要因について農水省は、2024年の秋から流行した鳥インフルエンザの影響で、供給が減っている中、卵の需要が高まる年末を迎えたためとみています。
鈴木憲和 農水大臣(12日)
「今後ですね、より一層(鳥インフルエンザの)発生リスクが高まるシーズンを迎える中でありますので、緊張感をもって対応してまいりたいと思います」
「冷凍液卵」が供給・価格安定の切り札に?
出水麻衣キャスター:
2025年は、米の価格の次くらいに卵の価格について「高くなった」と報じたような気がしています。
そんな中、農水省が「冷凍液卵」の保管場所などの整備費用を支援する方針というのを打ち出しています。
「冷凍液卵」とは殻を割り、溶いた上で熱処理をして殺菌しているもので、冷凍すると2年間保存が可能になります。
農水省によると、卵の需要や価格が安定している夏場に液卵を作って冷凍しておくことで、冬の緊急時に、業者は「冷凍液卵」に置き換え、消費者がスーパーで購入する卵は供給・価格が安定するのではないかということです。
井上貴博キャスター:
備蓄米ならぬ備蓄卵みたいなことだと思いますが、これだけエサ代が高騰していて、鳥インフルエンザは毎年のようにニュースで入ってきますが、こうなると、やはり卵が元の価格に戻るというのは極めて難しいという覚悟は持っておいた方がいいのかなとは思います。
出水キャスター:
加えて、夏場は猛暑の影響で卵をなかなか産みづらいといったこともありますから、卵業界の方は頭が痛いでしょうね。
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