今月、北軽井沢にオープンした別荘。向こう50年間、毎年10泊の利用が可能で価格は3600万円です。こうした“シェア別荘”を展開する「NOT A HOTEL」が5日、新たな事業展開を発表しました。実は東京一極集中ではなく…地方にこそ、可能性があるのだといいます。地方を狙ったリゾート展開が今、広がっています。
すでに完売…11億円の超高級別荘
群馬県・北軽井沢。森の中に現れたのは、今月オープンしたばかりの超高級別荘です。
喜入友浩キャスター
「失礼します、すごくオシャレ。いままでの別荘とは違った趣がありますね」
中に入ると、広々としたリビングが。大きな窓の向こうには、北軽井沢の森。さらに、浴室には…
喜入友浩キャスター
「うわー…温泉と水風呂、後ろにはサウナも。贅沢の極みですね」
この別荘を手がけるのは、富裕層向けの滞在施設を全国で展開する「NOT A HOTEL(ノット ア ホテル)」。
特徴のひとつが、別荘を複数のオーナーで所有する、いわゆる“シェア別荘”です。
この物件、1棟まるまる購入すると、価格はおよそ11億円。
ただ、シェア購入なら10泊分およそ3600万円から買うことができ、50年間、毎年10泊の利用が可能です。
今月1日に開業したばかりですが…
NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA 内田祐輝 支配人
「すでに完売しておりますので、手ごたえとしては十分感じている」
「日本の価値を上げる」富裕層マネーで地方活性化へ
その「NOT A HOTEL」を手がける会社が5日、新たな事業戦略を発表しました。
NOTA 濵渦伸次 社長
「まだ知られていない土地を、クリエイティブの力で新しい目的地へ」
「日本の価値を上げる」を掲げ、これまで全国10か所にシェア別荘を開業。
社名も変更し、今後はさらに住宅や、モビリティ、まちづくりにも事業を広げる方針です。
NOTA 濵渦伸次 社長
「観光はなかなか難しいといわれた土地に、素晴らしい建築を作って、その場所を1つの目的地にすると。世界から来たくなる目的地にしていく」
力をいれるのが地方への展開です。内閣府の予想では、地方の人口は2060年までにおよそ3割減少。
富裕層を呼び込むことで、地域に新たな需要を生み出す。企業にとって地方は、新たな市場でもあるのです。
2022年、「NOT A HOTEL」が進出したのが、宮崎市の青島です。
周辺では近年、ホテルや店舗などが相次いでオープンし、地価の上昇率も県内トップとなっています。
市長自ら誘致 “超高級別荘”
さらに、広島県三原市の佐木島にも進出。人口はおよそ560人。島へ渡る交通手段は、船だけですが…
NOTA 濵渦伸次 社長
「船でしか来られないところが、ネガティブな部分と思われがちだが、我々としてはそこをポジティブに捉えた」
1年あたり30泊利用でき、価格はおよそ4億円。それでも、完売しています。
しかも、この進出、誘致したのは三原市長みずからでした。
広島・三原市 岡田吉弘 市長
「佐木島が目的地になってくる。訪れた方々は、佐木島でゆったりとした時間を過ごしていただけるかと思うが、合わせて周辺地域の訪問にも十分つながっていくと思う」
宿泊だけではない地域への波及、働き手も…
期待されるのは、宿泊だけではない地域への波及です。
喜入友浩キャスター
「彩り豊か、美味しそうなパスタ」
実際、北軽井沢では、地元で採れた食材を料理に使っています。
軽井沢に移住2年目のシェフ 神田和大さん
「野菜を地元の農家さんから仕入れて、いろんな調理法で揚げたり焼いたり。この土地全体の味わいを召し上がっていただけたらと」
地元とのつながりは食材だけでなく、働き手も…
NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA 内田祐輝 支配人
「清掃のアルバイトは100%地元採用で一緒に働いている」
「消費の底上げを期待」シェア別荘ビジネス続々
地方に人を呼び込む動きは、高額なシェア別荘だけではありません。
全国で会員制のシェア別荘を展開する「SANU(サヌ)」。
今年5月、鹿児島県・奄美大島に別荘型の滞在施設をオープンさせました。会員以外でも、1棟1泊3万円から予約できます。
SANU 福島弦 代表
「奄美・龍郷・赤尾木が第2の家だと思うような滞在をしてほしい」
こうした動きに、専門家は…
地域エコノミスト 藻谷浩介氏
「シェア別荘という考え方は、すごく時代のニーズに合っている。使う側は別荘をうっかり買って、後々維持できなくなって“負動産”になり、後の人に迷惑をかけるということはない。地域側は泊まった人が飲食する、いろんな活動をするという消費の底上げが期待できる」
・40代から増加「脳梗塞」の初期症状は?「倒れてからじゃ遅い」早期発見のカギ「BE FAST」とは【ひるおび】
・「ママ、あいたい。ごめんね」16歳少女が衰弱死 体重は19kgに… “違法捜査”で自白強要か それでも訴え続けた無実【報道特集】
・お腹をすかせた中学生3人…通りかかった食堂で「PayPay使えますか?」「ごめんなさい、現金だけなんです」その後の展開は…SNS投稿に大反響のワケ「こういう出会いって宝物」「読んでて涙出た」
